My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

6C33C真空管シングルアンプの動作点見直し。

2024-04-07 13:09:17 | 真空管アンプ

久々にオーディオ熱が再燃しましたので、6C33Cシングルアンプの動作点の見直しをしました。

6C33Cという球は、ヒーター2本、カソード2枚、プレート及びグリッドは1枚という構成になっていますが、これを私はシングルヒーター、シングルカソードで使っています。要するに片側だけを使用。

理由は、ヒーターが大飯喰らいで球がかなり熱くなるためと、左右チャンネルで対称のヒーターを使うようにすれば、左右交換で寿命が2倍になるからです。

データシートには、シングルヒーター、シングルカソードで使用する場合の特性も掲載されています。

ダブルヒーターの理由は、ミグ25戦闘機に乗せるための冗長設計と思われます。

 

さて、本題ですが、変更前の動作点がこちら。

これをほんの少し左側に移動しました。これにより右側に余裕が生まれます。

変更後の動作点がこちら。

入力信号を入れて出力波形を確認すると、正弦波の上下ともほぼ同じピーク電圧で歪始める様になりました。変更前は下側が少し早めに歪始めていた。

 

実際に音を聴いてみると、大音量でも以前よりも歪が減り美音になりました。

 

動作点移動の方法としては、B電源に直列抵抗50Ωを追加してB電圧を下げ、プレート電流を143mAから167mAに増やしました。

(変更前の回路図)

 

(変更後の回路図)

 

(50Ωを追加した所) 

抵抗にはDALE NS-2B(無誘導タイプ)を使いました。

 

50Ωを追加した事で左右の分離が良くなり、音の臨場感や広がりも増した様に思います。

ほんの少しの変更ですが、音質には影響がある様です。

 

全体写真。内部はかなり密集しています。

 

 

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電源トランスの鳴き(唸り)

2024-03-31 11:36:55 | 真空管いろいろ

1年位前から気になっていた「6C33C真空管シングルアンプ」の唸り音

スピーカーから聴こえるハムではなく、アンプ本体のメカ的な唸り音です。

この原因を突き止めて対策する事が出来ました。

聴診器の様な物を当てて探したところ、唸り音の発生源は電源トランスでした。

 

では、どの様にしてこの唸りを抑えるか?ですが、考えられる方法は以下のふたつ。

 ①機械的(構造物的)に振動を抑える。

  例えば、電源トランスの振動が出来るだけシャーシに伝わらない様にする。

 ②電気的に唸らない様にする。

  1次側にDCが乗ると、トランスが唸る事があるとか。

 

①はスマートな方法では無いし、そもそも電源トランスが唸る事自体が通常は無い事なので、②の方向で考えました。

そこで目を付けたのが、電源トランス1次側0~100Vの間に並列に入っているスパーク・キラー(47nF+47Ω)。

(回路図上)

(実装状態) 

スパーク・キラーは、キャラメル状の部品。

 

そういえば、他のアンプでは、スパーク・キラーはこの様な使い方をしていないし、稼働時に常にスパーク・キラーが入っていると音質に影響が有ります。

そうですよね。電源トランスの1次側の影響って、2次側のB電源では2倍~3倍で効いてきますからね。

そのため、他のアンプでは、電源スイッチON時のスパーク対策はスイッチに並列に入れている事が多いです。こうする事で稼働時はショートになり影響が有りません。

(回路図上)

早速、このスパーク・キラーを取り外し、その代わりにスイッチの両端に0.01uF/400Vのフィルムコンデンサを取り付けました。

(実装状態)

フィルム・コンデンサは黄色の筒状の部品。

 

変更後の結果は、電源トランスの唸りはかなり小さくなり、気にならない程度になりました。

アンプの音質も、以前と比較して歪っぽさが無くなった様な気がします。

この唸りがアンプ出力に影響していたかも?

 

そして、取り外したスパーク・キラーをよく観察すると、ケースの表裏共にひび割れていました。

これって、スパーク・キラー自体が鳴いていたのかも知れません。 

 

ところで、スピーカーのエッジ交換作業を実施して以降、久々にオーディオ熱が再燃してきました。

この6C33Cシングルアンプを設計的に少し弄ってみました。

内容については、また次回。

 

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なんちゃってWEサウンド。

2024-03-24 14:36:40 | ケーブル

スピーカーの内部配線に使ったWEケーブルの余りをスピーカーケーブルに使いました。

現在のスピーカー・ケーブルは、WE(ウエスタン・エレクトリック)のブラックエナメル単線(16GA)

但し、単線だけでは取り回しが良くないので、その両端は撚線で15cmほど延長しています。

今までは、ここにダイエイ電線を使っていたのですが、WE撚線に変更してみました。

バナナプラグは「FURUTECH」製。

(変更前) ダイエイ電線 VFFT 0.75sq」の平行線

(変更後) KS-13385L-1 16GA

 

使い始めは、いつも通りで、しっくりこない詰まった音でしたが、これも1週間後に解消。

あら不思議!WEサウンドになりました。なんちゃてWE

本物のWEサウンドを知らないので、所謂自己満足です。

プラシーボかも知れませんが不思議ですよね。わずか数センチ使っただけでもその音色が乗るんです。

 

 

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スピーカーの内部配線材選び。

2024-03-10 11:21:04 | スピーカー

前回予告した様に、スピーカーボックス内のネットワークからウーハーまでの既存配線の延長に使う線材選びについて。

ウーハーの取付を180度回転させたので、元の配線では届かなくなり継ぎ足して延長するため。

 

まあ、最終的にはアレ」の一択に落ち着くでしょうが、それまでに2種類ほど試して見ました。

ひとつは、今後も使う事が無いであろう手元に有ったウエスタンの細線」。線径コア0.3mm程度。

これは海外で電気街を歩いていた時にビンテージ品を扱うガレージ店(小屋)で見つけたもの。

一応「Western」と謳っていたが、真偽は?。

外皮は紙?の二重巻き、芯線はメッキ有りの単線で、1本の長さ180cm位のものが何本も。

これを5本束ねて手芸用の布紐の中に通しました。こんな感じ。長さ20cm。

実際に音を出して見みたら、腰高になってしまいました。低音不足。スピード感も不足。こりゃ、駄目だ。

やはり、束ねて見かけ上の合算線径を太くし抵抗値を下げても、1本の線径が細いとエネルギーが伝わらないと思いました。

素線同士を裸で束ね、理想の7本撚りにすると良いかも知れません。

 

二つ目は、最も色付けの少ない「ダイエイ電線」を使いました。20cm。

ダイエイ電線は金田式アンプの推奨となっている様です。

これは前者よりは良かった。

しかし、聴き込むと、低音の明瞭度とレスポンスが今一歩で少し籠りぎみでキレが有りません。

重くてモタツキが有る様に感じます。

もう少し使えばヌケてくると思いますが、1週間で次の本命ケーブルが到着したのでタイムアウト。

 

ここからは本命の「アレ!」。

いにしえの「Western Electric : WE (ウエスタン)」ケーブルです。20cm。

ウエスタン信者の私として、これを試さない訳には行かないでしょう。

WEと言えば、地球上で初めて大西洋に通信回線を引いた会社なので、このケーブルにもその信号伝達の技術が継承さている事でしょう。

今回購入したケーブルがこちら。

定番の「KS-13385L-1 16GA」です。

A.I.W. CORP.となっていますが、A.I.W.はWE社のOEM先です。

復刻版ではなく多分数十年前(1950年代?)のオリジナル品と思う。復刻品は例の赤い被覆の奴。

構造としては、被覆が2重構造で、内側がゴム系、外側は布繊維です。

WEお得意の構造で、静電気を嫌ったのと、ケーブル内を信号が通る時の表皮効果が考慮されています。

芯線は銅に錫メッキの撚線。太さは16GAです。

16GAがWEスピーカーケーブルの推奨径だそうですが、短距離の内部配線にはちょっと太かったかも知れません。

ユニットへの接続はファストン端子を廃止して、端子に直半田(Kester44使用)としました。

 

JBLやALTECスピーカーの内部配線は、ウエスタンでなければ本来の音はしないと言われています。

言い方を変えれば、これらのスピーカーを本来の音で鳴らせるのはWEのケーブルだけだとも。

但し、JBLスピーカーの内部配線は、当時物のベルデンが使われている事が多いとも言われています。

いずれにしても、ビンテージ・スピーカーには老舗ケーブルメーカーのヴィンテージ品を使うと言う事です。

今回はJBLオリジナルの内部配線(ベルデン?)を残しつつ、WEとの合わせ技となりました。

さて、肝心の音はと言うとこれは好みの分かれる所と思います。

現代の高品位なハイファイな音を求める人には向かないかも? ただ、古き良き時代のビンテージ的な音を求める人には好まれるでしょう。

予測ではもう少しキラキラした音なると思ったのですが、使用直後は然程では有りませんでした。

ウーハーに使ったからなのでしょうかね。このスピーカーのクロスオーバー周波数は2KHzなので、帯域の殆どがこのウーハーが支配している筈ですが。

まだ使い始めたばかりなので、鳴らし込みが進めば、もう少し変わってくるでしょう。

 

そして、使い始めて1週間後、驚きです!素晴らしい音になりました。WEの本領発揮?!

なんとキレのある音でしょう。

各楽器の存在感、音が生々しく、臨場感が有り、特にボーカル物を聴くと歌い手が目の前に居る様に錯覚します(言い過ぎ)。

ケーブルも銅、錫、外皮の物質で構成されているので、信号を通す事で物性が変化して行くのでしょう。

他の電気部品のエージングと同じ理屈で、鳴らし込んでいくと、更に良くなる事でしょう。今後が楽しみです。

 

今回のスピーカー・エッジ交換で感じた事。

交換前の2~3年間は何を聴いていたんだろう。

交換した音を聴いて、元々はこんな音をしていたんだろうなと思う。

慣れっていうのは恐ろしいもので、次第に音質が劣化しているのに気が付かな事が多いです。

リペアしてみて初めて気づきます。

修理して本当に良かった。往年のサウンドが蘇りました。

加えて、スピーカーの内部配線の線材選びでも、音質が大きく変化します。

たかだか数十センチでも音の違いが分かる人にはわかります。

 

久々にスピーカーに興味が湧いてきたところで、タイミング良くこんな本が発刊されましたので、思わず買ってしまいました。

 

 

 

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スピーカー・エッジ交換のポイントと難しさ。

2024-02-24 16:04:28 | スピーカー

今回スピーカー・エッジ交換する際に調査して得た情報や実体験で学んだ事を今後のために書き留めておきます。まだ2回目なので経験値としてはド素人です。

<ポイント>

1.エッジ材質選び

 エッジの材質も色々と有る様です。ネット上で調査した結果。

 ・ウレタン---軽くて高音質ですが5年位で加水分解します。JBLオリジナルで使用。

 ・ラバーコートしたウレタンエッジ---純ウレタンより長寿命。音質は?

 ・ゴムエッジ---長寿命ですがfoが高くなるようです。

 ・ポリエーテル素材---長寿命。今回使用して好結果。

 

2.サイズ

 やはり、そのユニット専用の物が良いでしょう。

 サイズは勿論、エッジの山や谷の幅や高さが違っても困ります。

 

3.接着剤

  エッジの一部と考え、乾燥後に硬くならない物を選ぶ。出来るだけエッジ硬度に近い物。

  専用の物がお薦めです。水性で硬化までの時間が長いものが位置調整し易いです。

 

<難しい点>

それは何と言っても、センター出しでしょう。

ダンパーとコーンの位置合わせがきちんと出来ている個体のエッジ交換であれば、それ程苦労する事は無いと思いますが、それでも慎重にやった方が良いです。

センター出しの確認方法は、各角度から適当な力でコーンを押し込んで、「ガサガサ」と擦れ音がしない事。各方位とも均等にマージンがある事です。

今回の教訓で、裏側(コーン~エッジ)、表側(エッジ~フレーム)共に、数か所仮止めをして、ボイスコイルとの擦れが無い事をよーく確認してから、仮止めを1箇所ずつ外しながら位置関係がズレない様に注意を払いながら本接着した方が良かったのかなと思いました。かなり面倒ですが。本接着の順番は裏側から。

 

今回、一方のユニットはすんなりとセンター出しが出来たのですが、他方のユニットだけは、エッジ貼り付け前のセンター出しにかなり手こずって、最適ポイントを探すのに1時間以上四苦八苦しました。それでもちょっと妥協した感じでした。

その結果は、前回書いた通り、こちらのユニットで低音のビビり音が発生しました。

 

さて、ここからが本題。

前回予告したように、貼り付け終わった物をどの様に修正したか。

エッジ山の淵(土手)をフレーム側からヘラで押してやると、ビビりが止まる所が有ったので、「ああ~、そうか。」と閃きました。

フレームに貼り付けてあるガスケットを利用して、エッジの膨らみの土手を軽く押してや事を思いつきました。

ガスケットの貼り付けには、やり直しが効く様に両面テープを使いました。

発振器から信号を入れながらビビりが無くなるポイントを探し、何箇所かこの様な処置する事で、かなりの音量に耐えれる様になりました。普段聴く音量以上でも問題なさそう。

これで多分大丈夫だろうと、発振器の出力を上げながら左右のスピーカーから音を出して見ると、今度は反対のユニットからビビり音が。あれ~?

もしや思い、ユニットと接続しているファストン端子を磨き上げ、カシメ部の半田を実施後、再接続してみると、ビビりは解消しました。ヤレヤレって感じです。

将来的に、このファストン端子は排除して直半田付にしたいですね。

 

さて、センター出しに苦労した原因として考えらる事ですが、この究明に数日掛かりました。

ダンパーの一部分を抑えるとボイスコイルとマグネット・ヨークのクリアランスが広く取れる事から、ダンパーとコーンの位置関係に傾き(シータ Θ)が出ている事が判りました。

因みに、コーン~ダンパーの接合部をゴムで平行に引っ張ってみましたが、状況は変わらず。

この事からもシータずれで間違いなさそうです。

これは、恐らく当初は問題なかったものが、経年で(重力?)一方向に傾きが生じたものと思われます。(と思いたい)

これはエッジの貼り付け位置の調整だけでは、ダンパーとコーンの接着部が支点になる為、簡単には修正できません。

そこでスピーカーユニットを180度回転させて取付直そうとしたのですが、内部配線のケーブルの長さが足りません。

延長の必要がありますが、さて、このケーブルに何を使うか?、音質に影響するので悩みます。また電線病に陥りそうです。

ケーブル選びについては、次回。

 

たかがエッジ交換、されどエッジ交換。細心の注意が必要です。

専門業者に依頼したほうが良いのかも知れません。

業者の方は、どの様な方法を取られているのでしょうかね。

センターキャップまで外して、きちんとセンター出しをされているのでしょか?

それとも場数、経験値でしょうかね。

本当に信号まで入れて確認されているのでしょうかね。

 

 

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スピーカー・エッジ交換後の音出し確認。

2024-02-18 15:44:44 | スピーカー

接着剤が完全に乾いた様ですので、箱に組付けて音出し確認です。

 

エッジ交換が完了したユニット。

 

箱(エンクロージャー)に組付け。

 

さて、何を聴きましょうか?

今回、ウーハーのエッジ交換でしたので、低音が良く出る曲が良いですね。

ロバータ・フラックのベスト盤The Very Best of Roberta Flack」から

Killing Me Softly With His Song(邦題:やさしく歌って) / Feel Like Making Love  /The First Time Ever I Saw Your Face

を聴いてみました。

 

特に、4曲目「The First Time Ever I Saw Your Face」は、ロン・カーターの弾くウッド・ベースがかなり響いており、これが上手く再生できるかがポイントです。周波数は結構低いです。

実際に再生してみると、、、。

心配していた事が起こりました。片方のスピーカーだけがビビります

これはイケない!。音楽を聴くどころではないです。

このまま聴き続けるとボイスコイルを傷つけてしまいます。

 

さっそく低周波発振器から信号を入れて確認してみます。

すると、55~70Hz辺りでビビりが発生していました。ああ~、どうしよう。

エッジのあちこちを押さえてみると、ピンポイントでビビりが止まるところが有りますが、かなりシビアで微妙です。

どうやら、θ(シータ)ズレが発生してるっぽいです。

今さら貼り換えは大変なので、何とか微調整が出来ないものかと暫し考えました。

そこで、思いついた奥の手を使って、何とかビビりが無い様に出来ました。

格闘する事、2日間。どんな処置をしたかは、後ほど詳細を報告します。

ネット上では見つける事が出来なかった方法です。

 

元の位置へセッティング。

 

肝心の音質は、期待以上でした。

最初から良い音を聴かせてくれます。

ウーハーの制動が改善し歪みが消えて高域も素晴らしく綺麗です。

この制動が良くないと、ウーハーの逆起電力がネットワークを介してツィーターの駆動に影響を及ぼします。そのためバイワイヤリングと言った接続方法も有ります。

今回エッジの材質がポリエーテル素材だったので、foが上がるかなと思ったのですが、以前と変わらない様に思います。むしろ低音のキレが良くなり、粘りが出る様になったように思います。

このJBL L26は、トランジェントがとても良く、気持ちの良い「スカッ」とした音を聴かせます。まさにカリフォルニアの青い空、JBLサウンドです。小型ながら、その大きさからは想像が出来ないスケールの大きな音です。

 

参考までに、ネット上で見つけた中古販売店の評価:

このモデルの最大の魅力は、何と言ってもその音です。

「これ以上何が必要なんですか」と言いたくなるくらい、十分すぎるほどの量感のある低域と、最高域までよく伸びきった高域。低域のグラマラスなキャラクターは4311Bとは真逆の個性で、とても興味深い音です。
特に3.6cmツイーターのLE25-1の高域が軽く弾かれたように出てくる感じなど、近年の金属製ドーム型ユニットよりも優れていると感じた次第です。

 

さらに、

瀬川冬樹さんらの雑誌レビューは、こちら。 -> http://audiosharing.com/review/?tag=l26

高評価、褒め過ぎか。

 

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スピーカー・エッジの交換 ~新しいエッジの取り付け~

2024-02-14 21:11:52 | スピーカー

交換用として、調達したスピーカー・エッジは、ポリエーテル系のウレタン・エッジです。

ポリエーテル素材は、耐水性に優れ、加水分解しないので、寿命が長いそうです。

肝心の音質は完成してから報告します。

ウレタン・エッジだけなら通販で1,000円台で入手可能ですが、接着剤もセットで購入したかったのと、安い物では信頼性に不安がありました。

迷ったのは、4,000円台の物(今回購入品)と、8,000円台の物。

まあ、業者に修理を依頼すると、20,000円位+送料なので、それに比べれば、どちらにしても安いものですが。

今回購入したエッジはL26のウーハー専用で、サイズはピッタリ、接着剤(水性白色で硬化すれば透明))も専用の物です。

 

貼り付け作業ですが、まずはコーン側(裏側)から貼り付けます。

接着剤を筆で伸ばしながらコーン側とエッジ側に塗ります。

乾くまでは、密着性を良くするために適度な重さの重しを乗せます。

コーン紙とエッジの境界も接着剤で埋めます。ここ、結構ポイントかも。

裏側も同様に。

この状態で1日間置き、接着剤を乾燥させます。

 

乾燥したら、次はフレーム側(表側)を貼り付けます。

ここからが重要です。

センター出しを行います。

ボイスコイルが擦れない事、均等にギャップが保たれている事 です!

コーンに均等に力を加えて、押し込んでも擦れ音(ガサガサ)がしない事。

私は、写真の様に、円形の物を被せ、その中心をペンの様な物で押さえて、擦れ音がしない所でエッジを洗濯ばさみで仮固定しました。

すごい数の洗濯ばさみです。100均で買った20本を全て使いました。

その後、1箇づつ洗濯ばさみを外しては接着剤を塗り固定、その隣に移り同様に接着、この繰り返しで一周しました。

でも、後で確認すると、このセンター出しが少し甘かった様に思います。

周囲均等な力でかなり押し込んでもボイスコイルに擦れる様な事は無いのですが、色々な角度から力加減を変えながら押さえてみると、もっとクリアランスが取れた様な気がします。

そうは言っても、これは結構大変な調整作業です。

この状態で接着剤が乾くまで1日待ちます。

 

翌日、接着剤がある程度乾きました。

 

最後にガスケットの貼り付けですが、その前にネジ穴の確保です。ナイフでくり抜きました。

これも忘れると、箱に取付ける時に、あれ?ってなります。

ガスケットを貼り付けました。

気を付ける事は、接着剤をあまり多く塗らない事です。すぐにはみ出します。

ここでも洗濯ばさみを使いました。

 

翌日、接着剤が乾き、これで一応完成です。

 

ついでに、裏側のアルニコ・マグネットとダンパー部分の写真です。

 

さて、音質はどうなったでしょう? 

実は、張り替えたばかりの音はあまり期待していませんが。

はやる気持ちを抑え、3、4日置いて接着剤が完全に乾いてから箱に取り付けて、音出しをしてみましょう。

接着剤自体は、乾いても完全に硬化するのではなく、粘性が有る様に感じます。

 

次回に続く~。

 

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スピーカー・エッジの交換 ~古いエッジの取り除き作業~

2024-02-11 11:33:37 | スピーカー

エッジ交換作業の中で、おそらくこの作業が一番大変でしょう。

古い朽ち果てたウレタン・エッジの剥がしです。

この作業を手抜きすると、新しいエッジの接着と仕上がりに影響が出ます。

道具に「ハイカーボン・ヘラ」と「彫刻刀」を使いました。

どちらも100均に売っています。

カーボンヘラ」は傷をつけたくない、主にコーン側のウレタン除去に使いました。

この「ハイカーボン・ヘラ」は優れ物で、硬さが有るのでビスを使わない嵌め込み製品の隙間に噛ませて分解する時にも使えます。

100均で見つからなければ、こちらでも。

 

まずは、ガスケットの剥がし。

その後、金属部分からのウレタン剥がし。彫刻刀でゴシゴシ。

最外周金属フレーム面とその内側フレーム面の段差合わせの為?に黒い台紙の様な物が貼って有ったので、これは残しました。

表側は、こんなもんでしょう。

次に、コーン側のウレタンの除去へと進めました。写真を撮り忘れ。

この作業に先ほどの「カーボン・ヘラ」を使い、擦って削ぎ落しました。

今回、剥離剤などの溶剤は、悪影響を懸念して一切使いませんでした。

 

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スピーカーエッジの寿命が来たようです。

2024-02-09 16:54:12 | スピーカー

気に入って使い続けてきたJBL製スピーカーL26のウーハー(125A)のエッジにとうとう寿命が来たようです。

2015年2月に販売店からレストア済み品を購入したので、あれから丸9年。(購入時の投稿がこちら

ウレタンエッジなので、流石に加水分解して寿命でしょう。と言うか良く持った方でしょう。

ウレタンは、使用環境にもよりますが、大体5年~10年で駄目になる様です。

では、何故そんな寿命の短い材料を使うのか。

それは、これ以上軽量で柔らかく弾性の有る材質は無いから、だそうです。

 

寿命に気が付いたきっかけは、「最近少し低音に締まりが無く歪みっぽい。低音が以前より膨らんでいると感じた」からです。

スピーカーって、経年と共にこんな感じ。

新品>音が固い>馴染んで来て良い感じ>最高潮>ボケてくる>寿命

これ、時間比率で言うと、感覚的に「1-2-6-1」かな?

 

サランネットを外し、ユニットを降ろしてみると、こんな感じでエッジが部分的にひび割れてました。

さらに手で押してみると、ボロボロと落ちてきました。

こんな状態で駆動していたのかと思うと、「ゾクッ」としました。

気が付かずにそのまま鳴らし続けると、ボイスコイルを痛めてしまします。最悪は断線。

まあ、その前に鳴らしている時に「バリバリ」と音がするので、いくら鈍感な耳でも気が付きますけどね。

 

ということで、エッジ交換用材料(エッジ+接着剤)を手配しましたので、交換作業に入ります。

まずは、古いエッジの削ぎ落しからです。

結構手間がかかりそうです。。。

 

以前、BOSE901のエッジ交換した経験が役に立つかな?

この時は左右で18本の交換だったので、大変だった。

その時の記事はこちら

 

 

 

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マルチディスプレイ化用USB A→HDMIアダプター買い替え。

2024-01-21 12:08:28 | PCオーディオ

前回の続き。

今まで、安物(2千円位)を使っていたのですが、色々と問題があり、イライラが募るばかりでした。

問題とは、例えば。

 1.PC起動やアプリ起動の度に、画面が一度小さくなってから元に戻る。

 2.アプリ起動時に、閉じた時の画面で開く仕様でも、一部の画面がどこかに行って見当たらない。

 3.長時間(3時間位)使っていると、マウスポインタが化ける。化け方は様々。

 4.本体が結構熱くなる。3の症状が温度上昇かと思い、放熱対策を試みたが関係なかった。

 5.「USB Display」ドライバが結構内部メモリを消費する。タスクマネージャー上で250MB位だったと思う。CPU負荷も大きい。

 6.この所為もあるのか、ポインタの動きがカクカクする。

 

そして、とうとう日本メーカー、サンワサプライ製購入に踏み切りました。

4K対応の製品も発売されてますが、私のモニターはFHDのため、これで充分。

非常に小型コンパクトで、PCに接続すると、こんな感じです。

 

ドライバのインストールは付属のディスクから簡単に行えました。Display Linkドライバーです。

これ、今までの安物に比べ値段が5倍しますが、やっぱり信頼がおけますね。値段なりの価値があります。

上記の問題もすべて解決!!! 

そして、色彩も鮮やかになった様な気がします。

 

古いアダプターは必要なくなったので、ドライバをアンインストールと思いましたが、これがアプリ一覧からのアンインストールが行えません。

「使用中のため削除できません」になります。

そこで、まずデバイスマネージャーから「USB Display」の「タスク終了」を実施し、それからアンインストールを行うと出来ました。

内部メモリ消費、CPU負荷もかなり減り軽くなりました。

この状態で再度新アダプターの動作を確認してみると、動作も本当にスムーズで快適です。通常HDMI直接続と全く違和感なしです。

 

ひとつ注意点、USBからアダプタまでのケーブルが短いからと言って、USB延長ケーブルを使用すると、時々接続が切れて一瞬(1秒位)画面が消えて復帰する事があります。USBケーブルが短いのには理由が有る様です。

 

これに到達するまでに購入した2製品は「ゴミ」となりました。またゴミが増えた。

左側はUSB-A -> HDMI変換の安物。右側:USB-C -> HDMI変換。

「安物買いの銭失い」とは、この事ですね。

やはり安い物は、それなりの理由、リスクがありますね。

 

 

 

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