My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管プリアンプ(Marantz#7型EQ部)の見直し。~EQカーブなど~

2021-11-07 11:46:01 | 真空管プリアンプ

イコライザーカーブ(RIAA特性)を決めているNF回路のCR定数についても確認します。

NF回路は回路図のピンクで囲った部分です。下の図は私のアンプの現状値です。

コンデンサについては、シルバー・ディップ・マイカを使用していますので、ほぼ誤差無しでMarantz#7と同じになっています。

一方で、抵抗に関しては、前の投稿で書いた様に、私のアンプにはA&Bの抵抗が使ってあるので、実際の抵抗値は表示に対して10%程度大きくなっています。その事を考慮した上でMarantz#7と大きく違うのは、赤で囲んだ部分です。

左の『270Ω』は、Marantz#7では『510Ω』となっています。ここを試しに『510Ω』にして見ましたが、音量が小さくなったので、ここはゲインを決めている抵抗と思います。

しかし、『510Ω』では現代のCDなどのデジタル音源と音量バランスが取れないため、『270Ω』のままとしました。

右の『1.8kΩ』はEQカーブ(RIAA)に影響していると思いますが、Marantz#7と同じ『1kΩ』にしてみると、なんか音に元気が有りません。元の設計者が実際の音を聴きながら調整したのでしょうか。私も現状のままが気に入ってるので、こちらもそのままとしました。

 

そして、もう1箇所。

以前にコメント欄で指摘を頂いていた「出力の1kΩ抵抗」ですが、Marantz#7の回路図を確認すると確かにセレクター近くに1kΩが入っています。これはどうやら次段に繋がる負荷による発振防止の様です。接続状況によって発振し易いために安全のために入っているらしいですが、私のアンプの場合、次段はTape Outなど無く、ラインアンプのボリュームに直接入っていくので問題無いと思われますが、コンパチ化のため入れておきました。右側の赤で囲った部分です。

こんな感じで追加しました。写真左端の縦に並んだA&B(1/2W)です。

 

これで、一旦は見直し完了ですが、あらためてその音を聴いてみますと、ベースの音運び、ドラムのスティック捌きが聴き取り易くなりました。ストリングスも綺麗です。ひとつひとつの音が明瞭です。

今迄聴こえなかった音も聴こえてきます。こんな音も録音されていたのかと。

大袈裟な話、同じレコードを聴いても、今迄とは違う曲の様に聴こえます。

手持ちのレコードを全て聴き直したくなりました。

 

私のプリアンプの現在の姿です。

左の基板が差動ラインアンプ、右側がイコライザーアンプです。

 

EQアンプ部に煙突の様に立っている電解コンデンサ(6個)は、各段のディカップリング用コンデンサです。

現状、JJ製のスナップイン・タイプを使っていて見た目も良くないので、他のアキシャルタイプに替えようと考えています。交換用部品は調達済なので、後は気力だけ。今回の改良で少々疲れたので間を取ります。

 


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