L.S.D. Takes A Holiday/Ted Curson | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

L.S.D. Takes A Holiday/Ted Curson

 Ted Cursonは大好きなTrumpet奏者の一人で、勿論あのCharles Mingus、そしてCecil TaylorArchie Sheppといった強者たちとの共演で、そのProgressiveな才能を認知されてきた。特に60年にFranceで行われたJazz Festivalの演奏を収録したMingusの『Mingus at Antibes』で披露したInside-OutsideのApproachには驚かされたものだ。勿論、初リーダー作のPlenty Of HornやVincent Galloの映画『The Brown Bunny』にもタイトル曲が使用されたFontanaからリリースされた名作『Tears For Dolphy』をはじめPrestigeAtlanticにも素晴らしいアルバムを残しているPhiladelphia Nativeである。しかし、60年代末渡欧してからのCursonの作品が、これまた素晴らしい。PolandのピアニストAndrzej TrzaskowskiSextetに加わった67年の『Seant』やFinlandの名ベース奏者Pekka Sarmantoを含むEero Koivistoinen Kvintetti & Sekstettiのメンバーと組んだTed Curson & Co名義の70年作『Ode To Booker Ervin』も素晴らしいが、大好きなFranceのGeorges Arvanitas Trio71年に録音した『Pop Wine』はTensionの高いスリリングな演奏が麻薬的な魅力を持ったアルバムといえるだろう。

この“L.S.D. Takes A Holiday”もアルバムではJacky SamsonMinimalなBass Lineに導かれてヤバい香がムンムンするお気に入りのナンバー。

Pop Wine/Ted Curson

 “L.S.D. Takes A Holiday”はTed Curson71年Futuraからリリースしたアルバム『Pop Wine』に収録されているナンバー。これは上述のように、果てしなくDopeなアルバムである。

(Hit-C Fiore)