偉業を成し遂げた、同じ日本人。



でも、アメリカに住んでいる。(国籍も変えている)



これまでの受賞者の方々も、同様のメッセージを送ってきました。

こうした貴重なご意見を、アメリカかぶれなどと揶揄する文化がこの国に浸透して久しい。

心から失望します。



国のトップにはこうしたメッセージを真摯に受け止めて、ぜひ日本の教育を、研究分野を、未来を明るくしてほしい。



島国だけど、島国だからこそ、

広い世界をみて、広い視野を持って。



私は未熟なので、この国には失望や諦観してしまう事のほうが多いけれど、本当は自分の生まれた国を誇りに思って生きたい。



娘たちにも、過去の日本人の栄光にしがみ付くのではなく、今の日本を誇りに思ってくれたらと願う。







次世代を担う子ども達のため、教育という分野で奮闘されている、尊敬する教育者の方々。



この真鍋さんのノーベル賞受賞への、とある中高一貫校トップのコメントを拝見して、ますます魅力を感じています。

魅力的な教育理念と教育方針に根ざした、自律的で深い学びの場。



娘たちの未来のことも、少しずつ勉強中。







●日本からアメリカ国籍に変えた理由


興味深い質問です。日本人は、いつも互いに迷惑をかけまいと気をつかいます。とても協調的な関係を結ぼうとします。日本人が互いにうまくやっていける大きな理由が、そこにあります。


アメリカで、私は好きなことができる。周囲がどう感じているかは気にしない。人を傷つけたいとは思わないが、他人の考えを観察したりもしない。アメリカでの暮らしは素晴らしい。


私のような研究者は、やりたいように研究ができる。上司は私の好きにさせてくれた。コンピューターは使いたい放題、何をしてもよかった。


日本に帰らない理由の一つは、そこにあります。私は協調しながら生きることができない。




●今の日本に向けて


最近の日本の研究は、好奇心を原動力にした研究が、以前より少なくなっています。日本の教育をどう改善するか、考えてくれることを切に願います。


日本では、科学者が政策決定者に助言するための手段、つまり両者を結ぶチャンネルを通じて、コミュニケーションを取っていないのです。