『蜜蜂のくびれ』
心があたたかくなりました。
開演前から舞台セットの海の家が気になってじっくり眺めてしまいます。
ノスタルジックな雰囲気と台詞の面白さが秀逸。
クスクス笑える小ネタはもしかしたら若い世代にはピンと来ないのかもしれませんが、私にはちょうど良くて、楽しくて、つい笑ってしまいます。
登場人物がそれぞれかなり個性的なんですが、そのうち『いるいるそんな人います!』って、寄り添える、というか親しみがわいてくるんです。つまり、一見突飛な人物かと思いきや、なんの変哲もないなんて人はいないんです、実際には。何かを隠していたり、何か事情があったり、それを作者は斜めからとかではなく優しく描いてくれています。
誰かを陥れようとか意地悪な人とか出てこないので癒されます。
19時開演、休憩無しの1時間半という時間もちょうど良い塩梅です。
ネタバレになってしまいますが
真夏の海、夏の花火、客席がそのそれぞれに
置き変えられているんですが、共に一緒に眺めているような気持ちにさせてもらいました。
あ、今夜は芝海老のかき揚げと冷たい蕎麦を赤坂で食べて帰りました。