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クルシャの天地

五月の痾




嵐電。四条大宮から嵐山まで行った際の写真のうちより。





外へ出ましても、写真にしないものですから、ついこのように
思いついて撮り貯めたものが、後の記事に用いられたりいたします。







杉玉の下に掛けてある木札には、三諸杉神、と書いてあります。
大神の三輪明神に関わる説話に出て参ります。

飼主は緯書も読みますので、目出度いことについて「祥」の字を
決して用いないことにしておりますよ。

『漢書』「五行志」に地に出現する怪奇現象として「妖糵禍痾眚祥」の
六種を挙げますが、右へ行くほど異常になり、厄災の度合いも高まる
のですけれども、御覧の通りで「祥」などは、あり得ないほど禍々しい
事なんで、用いることは無いのです。

この数年来地上で起きているのはこの内の「痾」であります。
災禍を当てて自然由来の社会的凶事を表す言葉にする慣行という
のも最近のことであって、より正確に知識の裏付けを以て表現
するならば「コロナ禍」ではなくて「コロナ痾」とするのが
書記(ラング)的には正しいと言うことになります。
禍は、あくまで文明の用具的なクラッシュが発生する事態に用い
るわけです。







木札の裏側に回ると、また違うことが書いてあるようですが、杉玉
は読めるが、その上がよく見えない。
「志るしの杉玉」のようにも見えますが。
この写真は、酒蔵直営店を見つけたのでつい入店して、店の中から
撮影しています。

さて、宿痾とも言うように、痾はヒトに起こる怪異のことです。
これら一連の出来事のおかげで、怪異が極まるならば、本体の怪異
が現れてきたり、怪異の程度が悪化するかもしれない。

眚や祥といったマグニチュードレベルが上がった怪異が発生する
ならば、ヒトは種として滅ぶことになります。
五行を解かれて滅する、という文脈で。







新しい出来たての内装。清々しい空間に、酒造組合直営店らしい
伏見の日本酒が揃っています。








卒塔婆を杖に、塚から「かっぱと現れ出でた際の、小栗判官」のようです。
餓鬼阿弥とは、この時の小栗。

まとえるか蓮の浮き葉を餓鬼摘む 明鹿人丸

不吉な話は、この夏が来る前に終わらせておきます。










それも「五行志」の中での話。何も太陽が歪になって、襲ってくる
わけではない。即ち、それが眚のような事になります。

出し抜けに気が変じて、世界内部の主要な何かが襲ってくる。
では、祥とは何かと言えば、世界外のものが襲ってくる。









生唾飲むほど不吉な文章をよく書けますね。
あんまりなんで、浄めておきます。







 

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