相模原市南区下溝に四季の花が絶えない市民のオアシス的存在の「県立相模原公園」はある。当園は今、梅と河津桜、カンザクラが終焉を迎え、代わってカンヒザクラ、タマナワザクラ、オカメザクラ、コブシ、ミヤマガンショウ、が咲き始め鮮やかで華やかな彩りを見せ始めている。開花オンパレードの中、紅葉の丘先の「衆遊の庭」では春の代表的な樹木である「沈丁花」(ジンチョウゲ)が香り高い花を咲かせている。原産は中国、ジンチョウゲ科の常緑低木である。室町時代にはすでに栽培されていたようである。花の香りが「沈香」に似ていることと、十字型の花が「丁子」に似ていることに由来している。ちょうど今頃が開花時期で小さな花が毬のような塊になって枝先につけ始めたようである。花が白なので「シロバナジンチョウゲ」、ただ花の外側が淡紅色もあるようなので「ウスイロジンチョウゲ」かもしれない。春の「沈丁花」、夏の「梔子」、そして秋の「金木犀」が植物界では「三大香木」と言われている。(2402)
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