敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

景気回復へ。

2022年12月29日 | 身辺雑記

「ボーナス300万。300万よ」

「A査定もらったことない、SかSSだけ」

「エース、はっきり言ってエースよ、僕」

 

夜中に腹が減り、我慢していたが無理で、

3時過ぎに、近所の24時間営業の拉麺店へ。

そしたら、レジ後ろのテーブル席から冒頭の声。

ハスキーな押しの強い関西イントネーション。

 

「君はどこ出身?」「岩手です」

「あ、じゃ大泉?」「いや盛岡です」

と後輩社員は言ったのち、言いづらそうな

ほとんど消え入りそうな声で「平泉」とも。

 

海外でもバリバリ仕事をしてきた

その「課長」はMBAを取得していて、

今の会社の経営方針を覆したくて、

飲み会は基本ワリカン。それがフェアだから。

最後の一杯は酒、それが営業の基本。

と、若手に一方的にゲキを飛ばすのであった。

 

わたしのカウンターに運ばれた

ワンタンメンの味がわからないくらいに

「美味しい話」をしてくれる課長なので、

耳はレーダーよろしく完全に後方をロックオン!

 

COVID-19禍はまだ収束には遠そうだけれど、

制限のない、久方ぶりのクリスマス&年末年始

   

年収1000万超の上司が若手と朝まで飲む姿は

景気回復の兆しといえるのだろうか……。

 

「飲む時はワリカンだから。だってフェアじゃないと」

「あれ、食べ物大丈夫? 遠慮しないでよ」

 

多少言い回しは変わったけれど似た内容の話になった。

わたしの入店からは15分ほどでの「再放送」、

ということは、二人の若者にとっては

果たして何回目のループなのだろうか。

 

あ、もしや。

出身を訊くくだりから、岩手の盛岡、

岩手ってほかに何かある的に広がり、

宮沢賢治だの平泉だの流れがあって、

先程の「大泉」になったのかもしれない。

・・・全くの当てずっぽうだが

 

善きにつけ悪しきにつけのノミニケーション。

回復は、飲食店の回復にとどまらず、

さまざまな回復に繋がるだろう。

まずはわたしのお腹が炭水化物で満たされ、

また、この手の「ねた」で満腹になるのも

思えば随分なかった気がする。

 

あの味で1000円は高いけれど、

課長の話がついたとなれば、滅茶安かった。

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