「わたしのマトカ」を読んで、片桐はいりさんは「かもめ食堂」の映画にご出演のためにフィンランドへ行かれたことがわかりました。この次読むのは言うまでもなく「かもめ食堂」です。図書館で予約するとすぐに回ってきました。主人公サチエさん38歳。宝くじで1億円当たり、それを資金にフィンランドで「かもめ食堂ーruokala lokki」をオープンします。「華やかな盛りつけじゃなくていい。素朴でいいから、ちゃんとした食事を食べてもらえるような店」と言うコンセプトで、地元の方が気楽に立ち寄れるお店を目指してオープンしました。最初は全然お客さんもなく、フィンランドの人は人見知りで馴染むのに時間がかかるようでした。運転資金は宝くじが当たったので余裕があります。慌てずゆっくりとした日常の始まりです。初めてのお客さんは日本贔屓の学生トンミくんです。初めてのお客さんなのでこの後ずっとコーヒーを無料で飲めることになりました。それからミドリさん。21年勤めた会社を辞めざるを得なくなりフィンランドへ行こうと決めて、フィンランドに着いて初めて入ったお店が「かもめ食堂」でした。サチエさんの家で一緒に住むことになり、お店を手伝うことになりました。もう1人シンドウマサコさんは50歳、バゲッジが届かず困っているときに「かもめ食堂」に入ってきました。何日も荷物が届かないので、マサコさんは新しい服を買いました。マサコさんはご両親の介護をされていたのですが、ご両親が亡くなられて、いろいろあってフィンランドに旅行に来られたのでした。お店も忙しくなってきたのでマサコさんも一緒に「かもめ食堂」で働くことになりました。あくせくせずに時間がゆっくり流れてほっこりするお話です。さあ、本を読み終わったらこの次は映画です。ネットで検索したらユーネクストにありました。サチエさんは小林聡美さん、ミドリさんは片桐はいりさん、マサコさんはもたいまさこさんです。マサコさんはバゲッジがなかなか届かないので洋服を買われます。それがマリメッコの服やウニッコの柄のスカーフです。やはりつながりがありました。「マリメッコ」と「わたしのマトカ」と「かもめ食堂」、3部作です。映画を加えると4部作かな?偶然とはいえ、嬉しくなってきます。それに本を読み終わってすぐに映画を観られて良かったです。3人の女優さんがとてもお上手で、マリメッコの創業者アルミ・ラティアさんは女性の地位を高めることにご尽力された方で、4部作が本当に沁みる作品でした。ありがとうございますとどなたに感謝しているのかわかりませんが、4部つながったこと、3人の素晴らしい女優さん、良いお話を書いてくださった群ようこさん、皆さんにお礼を言いたい気持ちになりました。
2024-4-26(金) 図書館資料 請求番号:B/913/ムレ