皆様酒場 立呑み 昭和ゴールデン | ディックの独白 / Dick's Monologue

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♬ わかっちゃいるけどやめられない~♬

 

漁師酒場あらきを後にした友人と僕が次に向かったのが大阪駅前ビル。

昼のみと言えば、やはり駅前ビルは抑えておきべきエリア。

 

駅ビルは正月2日は全館閉鎖。三が日開けたら営業するかと思ったら、やはりビジネスビルだけあって5日の仕事始めに合わせて営業開始するお店が結構見られました。

 

 

そんななか、僕らが次のお店として選んだのがここ

 皆様酒場 立呑み 昭和ゴールデン

 

植木等さんと思しき人物イラストやレトロなフォントを使うことで、昭和色を全面に打ち出した酒場。昭和生まれの僕にとっては懐かしい感じ。でも平成生まれの若者にとっては恐らく目新しいでしょう。

 

 

電気ブランにピピっと来た人いますか? 僕は初めて聞きました。

東京都内の居酒屋などでは、これを提供するお店も増えつつあるそうです。

 

 

全品の価格は、昭和か~い と突っ込みたくなる安さ。

冷静に考えたら、大阪駅前ビルという立地条件でこれを実現するのは相当に凄いこと。

 

 

お酒についても然り。

スーパードライ大瓶390円(税抜き)は安い部類だけど、ハイボールが250円ってのはものすごく安い。

 

 

これは相当な企業努力がないとできないことだね。

 

調べてみると、ここの運営会社は神戸を拠点とした株式会社Kaya Group。

2009年前身の株式会社Kayaが設立、今年で14年目のまだまだ若い企業。

それでも企業理念や社員指針などを明確にして、経営基軸をはっきりとさせているのはこのような若い企業にしては珍しい。

以前にも書いたけど、企業理念などが明確でない企業はまず長続きはしない。

 

 

グループの3つのコンセプトの中に「産地とお客様をつなぐ」とあるけど、これが安さのヒントかな。

食材調達の流通チェーンを徹底的に短くすることや、生産者のものを全て買い上げる(カルビーの元会長&CEO 松本晃氏が実践)などの方策を採択しているのかもしれません。社内のことは外部からでは窺いしれぬから推測だけどね。

 

 

グループブランド眺めていたら、グリル異人館もこのグループだったんだ。

駅前ビルには、店名違えども運営会社が同じってことはよくあることだけどね。

 

お酒なんか、グループとして仕入れると、量の力で安く仕入れることができるのでしょう。これも憶測だけど。

 

 

さてと乾杯。ここもアサヒか~。やはり大阪では強いなぁ。

 

なぜ乾杯の写真がないかって? せっかちな友人はグラスを合わせるや否や、一気に口元にもっていき飲みほしてしまうから。こいつは待てない、いや待たないオトコなのです。

 

屋台のソース焼きそば

 

グッと突き刺さる懐かしいソース味。いやこれ食べるだけでも来た価値あるわ。

今でも焼きそばには追いウスターソースをかけて食べているのは、昭和の名残りかも。

 

梅水晶

 

昭和に梅水晶があったのかは記憶にない。当時学生に人気があった「村さ来」や「百番」では、少なくとも扱っていなかったと思う。コリコリの食感と酸っぱさは大人のアテであり、扱ってたとしても当時の僕は見向きもしなかっただろうな。

 

海老マカロニグラタン

 

マカロニグラタン。この言葉の持つ響きと与える喜びは、飽食の時代に育った世代には分からないだろうな。

当時の洋食とはちょっとした贅沢な食事であって、いわばハレの日に食べるような位置づけ。だからこそ記憶に強く残っているのです。洋食といっても当時はハンバーグやグラタン、クリームコロッケを指していたんだけど。

ちなみに”ハレ”と”ケ”の境界が曖昧になってきていると指摘したのは柳田國男氏だったけど、昭和においての発言なので、令和の今だとどんな風に論じただろうか。

 

牛ホルモン鉄板焼き

 

これは美味い。味の濃さもボリュームも、まだまだ腕白な(つもりの)僕達にはピッタリ。

 

ホッピー白

 

安くて飲めるお酒の代表格といえばこれでしょう。

それに低カロリー、低糖質のキーワードは、昭和世代にはまるのよ。

 

たこさん赤ウインナー

 

火を入れすぎたのか、表面がぼこぼこになっていたけど、これも昭和ではよくあった光景。お客さんもお店もそこまで見栄えにこだわっていなかったと思う。これ、狙った調理ならビックリだけど。

 

なんこつの唐揚げ

 

どこにでもある料理でした。特筆すべきことなし。

 

 

 

時間になったらお店の人が各テーブルを回って、代表者にけん玉をさせるのです。

4方向、どこかに乗るか刺さるかすれば賞品がもらえるというもの。隣のテーブルでは①か②に乗せて、大盛り上がり。

 

 

お前なんでそんな難しいとこ狙ってんねん!と静止する間もなくチャレンジした友人。

我々は何も手にすることが出来ませんでした。

 

どて焼き

 

昭和な一品らしいけど、よく食べている料理です。つまり不動の人気ってことか。

 

ニラ玉

 

@350円(税抜き)と安いけど、なぜだか箸が止まらないの。この3倍の大きさあっても、ずっと摘まんでられるわ。

 

ハイボール

 

ホッピーか~いと言ってしまったサーブのされ方。こんなの初めてだけど、友人は知っていたみたい。これも”なか”だけを頼めば、何杯でも飲めるんやでと。確かにメニューには「ハイボールなか」ってあったけど@200円(税抜き)。ハイボール1杯が250円(税抜き)なので微妙な値差。

 

でもこんな風にサラリーマン(昭和世代はサラリーマンと云う)を応援してくれる価格設定は素直に喜びたいですね。

 

 

ご馳走様でした!

以前からよく目にしていた酒場でしたが、これまで入っていなかったのは少し軽薄な感じを受けていたから。

でも企業理念、グループコンセプトを見る限り、そんなのは上っ面であって、至って真面目な企業であることがわかりました。

今後とも使わせていただきます。また来ますね。

 

えっ、お呼びでない? こりゃまた失礼いたしました~