日常264 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…さてはお前 雨男か?」

 

待望の運転チェンジで

 

テンション上がり気味の彼が

 

シートに納まるや否や

 

雷鳴を肴に 俺をディスり始める

 

 

…けど

 

 

「…いや 俺が…って言うよりは…」

 

 

外に出てるイメージのない彼と

 

初めましての同伴ドライブで

 

“山の天気は 変わり易い”

 

を ガチで体験してる

 

現状から 

 

どちらかと言えば

 

俺がって 事より

 

むしろ

 

 

「…俺 結構

 

 梅雨時でもピーカンっすよ いつも…」

 

 

ドライブで 降られた事

 

そう…記憶にない事実

 

振り返りつつ

 

彼が言うところの

 

雨男的ジンクスを言うのなら

 

該当するのは

 

俺では無くて…

 

 

過去データーでもって

 

のべつ幕なしに捲し立てようと

 

した矢先

 

 

凄い唸り音 あげた

 

俺の愛車

 

 

ギョッとして

 

freezeしかけた頭で

 

運転席の彼へ

 

身を乗り出しながら

 

 

「あっ低速ギアに入れてません?」

 

 

通常時にあまり耳にしない

 

 

重い籠った音の正体

 

エンジンブレーキだろうと

 

想定し

 

アクセル踏んでも

 

通常の感覚程

 

 

前に進まない印象から

 

 

更に踏み込んだか

 

彼 ひょっとして分かってない?

 

 

愛車 任せるのに

 

一抹の不安 過ぎり掛けるも

 

運転席の彼は

 

 

黙れ

 

 

…って事なのか

 

俺の方をチロッと見ると

 

 

ギアチェンジして

 

急発進

 

シートに 押し戻されたGで

 

 

小さい悲鳴

 

漏らす以外

 

黙らざるを得なくなって

 

 

彼の

 

ドライブテクニックを

 

急に 体験させられる

 

破目に陥り

 

 

さっきまで

 

雨降る原因等と言う

 

話題

 

どうでもよくなって

 

 

ドライヴィングゲームのモニター

 

見てるような感覚で

 

 

フロントガラスの向こう

 

凝視していれば

 

 

さっきより

 

また 加速した体感

 

Gに感じ

 

 

対向車も無い道だ…とは言え

 

この手の暴走は

 

 

下手したら撮影されてて

 

後日 出頭命令 来たりするのでは?

 

 

頭ん中

 

ぐるぐるし始め

 

彼に

 

 

「…ちょ…ちょっと

 

 もっと優しくしてくださいよ」

 

 

俺の愛車の モーターへの負荷

 

懸念して

 

飛ばしてる彼に 喚起すれば

 

 

よく分からない道 抜けたところで

 

ようやく 減速された車体に

 

ホッと息をつけば

 

 

「…あぁ…そういうの…

 

 女の子に言われたかったなぁ」

 

 

彼が ポツリとつぶやいて

 

 

俺の癇を逆撫でた

 

 

  つづく