日常267 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…って 方向に

 話し持って行けるから

 

 心霊スポットって

 デートコースになるんだよなぁ」

 

 

俺の視線の先で

 

俺の反応 見ずとも

 

手に取れるようだったか

 

彼が 茶化しのモードで

 

車内の空気 和ませに入る

 

けど

 

 

「…いや そんな事は…」

 

ヤローなら

 

あわよくば…と狙うチャンスの

 

切っ掛けとして

 

候補にある手段の一つって事くらい

 

 

いつの間にか 知り得てる

 

実しやかな 本当かよ?って噂

 

 

俺相手に

 

始めてる彼の

 

 

その真意は …と

 

 

いろんな意味で 

 

期待感と セーブを繰り返し

 

混沌し始める 俺の思考

 

 

 

「…要は

 

 不眠が嫌なら しこって寝ろと?」

 

 

和ませよう 空気を

 

わざわざ

 

ぶち壊したところで

 

誰も得はしないので

 

 

無難で

 

妥当な返答でもって 同意を求めれば

 

 

ふふん

 

と笑った彼の声

 

妙に 意味ありげで つい

 

 

 

「…じゃぁ 謝罪がわりに

 

 “ネタ”をくださいよ

 

 シチュエーションでもバリエーションでも」

 

 

俺好みの顔

 

ずっと隣から眺めつつ

 

 

恥かしい事

 

語らせるプレイへ

 

誘導すれば

 

 

「…なんだよ

 

 お前の好みとか 知らんし」

 

 

冗談じゃない

 

 

・・って スタンスか

 

日頃

 

俺の方から 振ったとて

 

はぐらかされ気味な

 

そっち系の話題

 

 

拒否感 無きにしも非ずな

 

声色の彼

 

…だったけど

 

 

このシチュエーション

 

そもそも彼が始めた

 

恐怖する状況…って事で

 

俺も退かずに

 

しつこく

 

彼の顔を観察していれば

 

 

視線のうるささに

 

観念したか

 

 

 

「…」

 

また 口元 もごもごさせると

 

 

「…普段見えない首とかに

 

 ホクロとか見つけると…見ちゃうよね」

 

 

タメてタメて 語った内容が

 

 

「なんすか?それ

 

 …いや 分かりますけど…」

 

 

導入部分…だとしても

 

随分 遠回りする物言い

 

ビデオなら 確実スキップする所だと

 

 

早々に突っ込めば

 

 

「お前のフェチとか知らんし」

 

 

まただ

 

逆切れして 逃げようとするから

 

 

「シチュエーションですよ

 

 ギャップがある方が

 

 好きか嫌いかは大きいですけど…」

 

 

 

彼の発言へ 縛りを入れつつ

 

 

俺は秘かに

 

 

今の彼の所作 ひとつひとつ

 

余すことなく

 

記憶に上書き し始める

 

 

  つづく