九十九【63】 | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

リビングにPC

 

置いたままにして

 

いざ 自室にしてある寝室へ

 

引っ込んでみて

 

 

…さて

 

これまでの俺は

 

この時間どうやって過ごしてたっけ?

 

等と

 

 

ガチで 同居人の存在

 

これまで

 

無いものとして過ごしてた

 

自室に入って以降など特に

 

思考から省いていた存在

 

それが

 

すっかり無視出来なくなっている

 

 

扉一枚

 

その向こう側の物音

 

俺の聴覚はさっきから

 

闇に潜む小動物並みに

 

敏感に聞き取っては

 

 

その音の種類や

 

距離から

 

 

現状の同居人の様子

 

想像してるの

 

 

…悶々としてて

 

実に我ながら 怖いなぁ…

 

とか 他人事のように

 

自分の様子 俯瞰して

 

とりあえず

 

身体面で溜まったモノ 処理すれば

 

このもやもやも解消されて…

 

と 解決策

 

それとなく導き出したうえで

 

 

この珍しい感覚

 

…別に始めてではない

 

 

ちゃんと それなりに

 

人に恋して

 

ままならない思い

 

経験してきた

 

 

…から

 

目指すべき

 

尊敬できる同性に向けた

 

思慕ではない

 

 

 

好ましい

 

触れたくなる異性に対する

 

恋慕でもない

 

 

胸の痛み

 

…とも違う

 

思考の中が全部

 

対象になった人物で

 

埋められていくような

 

感覚

 

 

…認めるのは怖いけど

 

突発的に来た これって

 

まさに

 

 

…恋…

 

 

っ…はぁぁぁぁぁ…

 

 

 

俺は自分の出した結末に

 

心身ともに

 

大きなため息をつきつつ

 

 

まだ

 

風呂に入っていないのに

 

ベットの上へ

 

突っ伏す

 

 

 

…いや 違う

 

外に出てなくて

 

人との接触

 

皆無だった期間のせいで

 

 

人恋しさからの

 

疑似恋愛感情だ

 

 

…って 考えも

 

頭の中

 

自分をフォローしようと

 

叩きだされるも

 

 

…疑似…かもしれない

 

かもしれないが

 

 

この脳裏に焼き付いて離れない

 

彼の肌や 横顔のビジュアル

 

キラキラ加工が自動で施され

 

俺の記憶の中では

 

とんでもなく

 

美少女状態で

 

…俺に 幼女趣味はない

 

ないが

 

相手に異性特有の丸みがないせいで

 

思考が自動的に

 

相手を幼く 認証した様で

 

 

…怖いくらい

 

俺の記憶が 改ざんされていく様に

 

我ながら 引きつつも

 

 

成る程

 

これが“盲目”って状態か…

 

 

と 一人

 

文学ぶって 悦に入りつつ

 

 

正直 この状況が

 

全然 想定外だったことに加え

 

予想だにもしなかった

 

 

…身内の見た目に 好感持ってたのか

 

って 下りで

 

認めたくないが

 

自分の中の マザコン部分

 

如実に存在感 露になってて

 

ますます

 

俺は

 

如何ともしがたい感情に

 

大きなため息を 繰り返した

 

 

   つづく