サイブン5/ー31ー | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…いるよねぇ こういう男子ぃ」

 

不意に

 

彼が

 

聞き馴染みある声で

 

どこかの女子が言ってそうなセリフ

 

吐いて

 

僕の好奇心の暴走に

 

ブレーキをかける

 

 

「…なに?それ 誰かのマネ?」

 

冷ややかな

 

相容れない嗜好を前に

 

分かった風に上から見下す

 

台詞

 

 

「“十把一絡げで

 

 分った気になってる女”」

 

 

彼が

 

今の自分の様相の

 

タイトル…って事だろうか?

 

そういって

 

早々に 空になった

 

食器

 

まだ 赤い辛そうなソースは

 

残っているも

 

流石に

 

それをもきれいに残さずは

 

無理…って様子で

 

別の皿に重ね置きつつ

 

 

「…“無駄に自分と戦う

 

 無謀な挑戦者(仮)”」

 

 

…今のも

 

現状の大食いしてる自分の事

 

タイトル付けしたのだろう

 

…なんだ?

 

タイトル付ける遊び

 

始めるのか?

 

 

解釈した僕は

 

 

「…“隠しギミックの

 

 (できれば全クリ目指して)

 

 攻略に挑み 時を溶かす男”」

 

 

早速自分の行動に

 

彼のマネしてタイトルを付ければ

 

 

「…長いよ…」

 

ぐぬぬ…

 

結構

 

即席にしては

 

いい感じにまとめたのに

 

 

彼のダメ出しに

 

納得いかない僕は

 

彼基準のタイトル付け遊びを止め

 

話題を変えてしまえと

 

 

「…折角だし

 

 その汗流してくれば?

 

 ちょうどいい感じに

 

 ライトアップされてるしさぁ」

 

 

壁向こうの

 

透けて見える浴室に

 

再度彼の視線

 

向かせるような事

 

言いつつ

 

スイッチ操作

 

開始すれば

 

今度は

 

ベット上の天井に

 

動きがみられ

 

ギョッとする間もなく

 

展開された隠しは

 

 

「…これってさぁ

 

 古き良き…って遺物系なんじゃ?」

 

 

感想もれちゃう

 

今のご時世にも残ってるんだ…って

 

方向の仕様の

 

隠している意図が謎なのだが

 

 

「…いわゆる

 

 鏡張りって…奴な訳やね…」

 

絡み合う肢体

 

映し出す鏡体

 

…現存するんだぁ…

 

って感想から

 

つい

 

「本物初めてみた」

 

聞いたことある

 

そういうの

 

を目前に

 

 

つい

 

ふらっと

 

寝具の上に横になって

 

見え方

 

ってモノに興味もって

 

眺めていれば

 

 

「…これ

 

 危ないから

 

 確か本物の鏡じゃないはず…」

 

 

彼が知識を口にするの

 

へぇ…とか返しつつ

 

 

「…いやぁ凄い

 

 落ち着かないわぁ…」

 

 

自分の動きに

 

連動する動きが

 

仰向けになった先にある

 

違和感

 

慣れなくて

 

 

「結構 圧迫感あるかも」

 

そう言いつつ

 

上体を起こせば

 

 

「…一人だからだろ

 

 二人一緒なら

 

 また違った見え方になるから…」

 

そう

 

ソファーの上で

 

解説する彼に

 

そうなの?

 

って思いから

 

つい

 

おいでおいでを

 

僕は決行した

 

 

  つづく