この映画は2004年作品

この当時、私は管理栄養士資格取得したばかりで

一ヶ月間、一日3食マックだけの食生活を続ければ結果は明らか

最初からバカにして観なかった。

だけど17年後にアマプラで今日初めて観た感想は

その当時に発表されてなかった栄養学の礎が随所に見られる良作であった

 

先ず、

1、NASH(非アルコール性脂肪肝炎・NAFLDの概念が無かった事

2、トランス脂肪酸の概念も無かった事

3、高脂肪食生活を続ければ当然肝機能が悪化する事

4、ファーストフードには脳内物質のドーパミンが放出されて依存になる事

これらは現在の臨床栄養学では常識であるが

あの当時には概念すらなかった

だけど推測できるから

内科医・神経科医・呼吸器専門医・メディカル栄養士・運動指導士の検査の元から始まった

そして1ヶ月続けると肝機能が悪化しコレステロール値も高くなり呼吸器も悪くなった

いくら娯楽映画の為とはいえ非人道的な実験フィクション作品である

それでもアメリカのファーストフード食生活は改善されていない

別の動画で観たアメリカ人の食生活

朝はハチミツたっぷりのパンケーキかシリアル

昼はサンドイッチに糖分たっぷりの清涼飲料水

夕はファーストフード

こんな食生活なら生活習慣病は増えるし高度肥満大国になっても当たり前

食文化が無い歴史の浅い国だから科学の栄養学は先進国となる

ビーガンなどという極端な食事信仰者も現れる

 

食事は文化

栄養学は科学

西洋の管理栄養士はフードと臨床に簡単に職域を分けられるが

日本の管理栄養士が給食と臨床に簡単に棲み分けが出来ないのは

食文化の違い

私が現役で臨床管理栄養士業務をしている時に

アメリカみたいに分けて欲しいと切に願っている

なにしろ、病棟での臨床栄養管理業務が増え過ぎて

もう、一人では給食まで手が回らないから。