66冊目 運命の出会い 父と母の結婚 | リメイクし隊!使い切り隊!

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捨てるなんて、もったいな〜〜い。
家中の物を使い切っていこうと奮闘中。
かつての買い物中毒がリメイクするようになって、物欲が消失してきました。
やったー٩(๑❛ᴗ❛๑)۶


作家の鈴木光司さんは、
小学5年生の時に、転校生に一目惚れした。

直感的に「僕の妻だ」そう思った。

しかし想いは一方通行。
友達に根回しして、一緒に学級委員になれる様にしたが、画策がばれておかんむり。以前よりも僕を見る目は冷たくなった。


中学になっても、アタックは続く。
手紙を書いたりしたが、進展はない。


高校は別々。学園祭の時にそっと覗きに行ったらしたが、積極的な行動は控えた。
逆効果になってはいけないから。でも、1日たりともその存在を忘れたことはない






地方史に、彼女が千葉大学に合格した事を見つけた。
僕は電報配達に仕事が決まった身分。
おめでとう。と素直に気持ちを伝えた。
少し距離が縮まった。


大学が夏休みの時に、ようやく初デートに漕ぎつける事ができた。
でも、光司くんとはずっとお友達でいたい。と返事が返ってくる。
僕は短期戦でなく、長期戦を狙うことにする。


僕は作家を目指し、大学部の文学部を狙うことになった。
やっとのことで、年に一度にデータを漕ぎつけるそんな数年が続く。
彼女は東京の大学院に進み、高校教師となる。
僕は作家修行をしながら、塾や家庭教師、その他のアルバイトに明け暮れる。

彼女の方が絶対的に優位な立場。
でも、決めていた。
女性はきっと26歳頃に結婚願望が強くなる。
その時にプロポーズする。
これは、すでに数年前から決めていたのだ。


やや強引にプロポーズした。
ただがむしゃらに「結婚しろ」「結婚しろ」と喚き立て続けた。今でいうストーカー。


功を奏して、僕は結婚できた。

小学5年生の時の、直感が正しかった。
結婚して13年、妻と結婚した事を1秒たらとも後悔したことはない。



うちの父親も、見合いをした母を一目惚れして、結婚を熱望した。
バスの中で待ち伏せしたり、
仲人さんに、さちこさんと結婚できんかったら、城の堀に身投げをすると脅して、母を妻にした。


障がい者と結婚して、苦労することばかりで
生活が落ち着いてきた頃から、そうここ10年くらい前から母は父と結婚したことを後悔していた。
他の人生もあったんではないかと。

周りが羨ましい。
父は自分をいないと暮らせない。
自由を謳歌している人達が羨ましい。と。


しかし、父の状態が悪くなってくる直前。
まだ自宅にいた頃。
父が、「俺の方が先にあっちにいくのは間違いない」「先に行って場所を取っておく。」
「手を振ってやるから、それを目標にして階段を登ってこいの」と母に言ったそうだ。


母も「又次生まれてきたら、お父さんと結婚するからな。」と答えたそうだ。


最後にそんな会話をする時間を持ててよかった。
娘としては、本当に安堵しました。


入院してから、急に気力が落ちてしまい、
2回の面会中には、会話もなりたたなかったそう。
そうなる前に、母に対する最大の感謝の言葉を父なりに言えたみたいで、よかった。


今度、生まれてきたら、お父さんの運転する車に乗って、色んなところに旅行に行くそうです。
お父さん、本当にそうしてあげてください。
又、見つけ出して結婚して、今度は人並みの楽な暮らしを2人でしてほしいです。