どこを探すべきだったのか?
家出した息子はどこにいたのかを聞いて、分かりました。
公共の場所にいる時間が長い様です。息子は家でした日の夜を隣の市の中央公園で明かしていました。小さな児童公園では人目につくのでしょうが、大きい公園だとそうでもない様です。
東屋のベンチで寝ていたらしいです。
「 やぶ蚊にさされなかった? 」
さぞかし蚊に食われただろうと思ったのですが、そんなことは無かったと言います。しばらく、その中央公園と公民館に行っていたらしいです。
息子が発見されたのも神奈川県の幕山公園、大きな公園です。大きな公園は夜、警察が巡回警備することも無いという事なのでしょう。寝ていても見つからない場所だということになります。
息子も幕山公園の近所の人に見られなければ通報されず、警察に保護されませんでした。もし、通報されなければ、今、どうなっていたのか分かりません。
つまり、家出人を捜索すべき一番の場所は、大きな公園ということになります。目立たないで長々と居られる場所です。
息子は沼津に移動してからも、図書館に行っています。図書館は居心地の良い場所なのでしょう。人も多いので目立ち難い場所です。それでも息子は係の人の目を気にしながら居たらしいです。
本来ならば、係員が多い場所は避けたいのだが、図書館はそれ以上に魅力的な場所なのですね。
私が、” 失踪者は何をしているのか? ” を知りたいと思って買った本にも同様な行動が描かれています。
関連記事参照) 失踪者は何をしているのか?
吾妻ひでおという漫画家が自身が失踪した私記を漫画に描いたのが下の本です。
この本の中でも、吾妻氏は大きな公園に居たと描かれています。”オレの木”という自分の指定席まであったと記しています。
また図書館にも通っていた様です。エアコンがきいている図書館は暑い日には居心地がいいという事なのでしょう。
息子を探して池袋を歩き回った時、図書館にはまず初めに行きました。豊島区立中央図書館です。
関連記事参照) 家出人捜索開始 池袋にて
夜10時まで営業しているというのは凄いです。失踪者にとって天候の悪い日や公園で過ごしにくい季節にはありがたいでしょうね。
家出当初は家出人は割かし近くにまだいる様ですので、私も、中央公園、図書館、公民館を巡回する様に捜索していたならば、息子を発見することができたかもしれません。