羊蹄山のすそ野から上る朝日を浴びるロールと白樺の若木
牧草ロールを作り、ラッピングすることは変わらない営みのようですけれど、近代に入ってからの景色。
ロールが始まるまで、草はサイロに蓄えたり、かますをかぶせて乾燥させて、納屋などに保存されていました。
この土地は北海道でも開拓が遅かった地域なので、ほんの100数十年前までは原始林が広がっていたと考えられます。
しばらくは馬が耕し、畑作を行っていました。
牧草地となったのはほんの30年程度前の話。
大きな送電線も昔はなかった景色ですし、いつまでもあるとは思えない景色。
今ここで写真を撮り、このブログを書いている私もただここに今いるだけで、この記録を未来の方がどう思うのか想像して書いています。
今は景観の厄介者と思われがちな鉄塔も、将来は懐かしがられて、貴重だともてはやされる時代が来るのかもしれないなぁと思って、写真に残しています。
何が良いとか、どう思われたいとか悩んで判断していることも、長い時間の中では本当に小さなものです。
このコロナ禍においてもどのように生きるのか、どう人と接するのか、振り返った時に愚かなことをしたと後悔しないように過ごしたいものです。
整然と並ぶロール。