Wir schauen auf denselben Mond 同じ月を見ている  | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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今夜は狩猟月 (Hunter’s Moon)です。ストロベリームーンとかコールドムーンとかこの頃はすっかりインディアン式の呼び方が定着しましたが、日本語で言えばやっぱり十五夜です。

 

済んだ空気の中で見上げるお月様はとりわけ輝きが増して美しいですね。

 

Twitterでも「月が綺麗」がトレンドにあがってました。私も帰宅途中に満月を見てなんとか撮影できないものかとスマホを向けてみました。

 

いやいや、スマホじゃ大した写真が撮れないのは重々承知してるのですが、それでもつい撮影にトライしてしまいたくなるのがお月様の魅力です。

 

しかし街中だと車のライトやら信号やら街灯やらほかにも光るものがありすぎて、月が霞んでしまいます。

 

ちなみにこの前撮影した中秋の名月はこんな感じ。

 

 

これじゃ太陽と見分けがつきません。これはこれできれいですがね。

 

が、なぜか今夜奇跡が起こりました。

 

最初に撮ったのはいつも通りこんな感じでしたが。

 

 

出来るだけズームアップしたら突如スマホがこれは月だと認識したようです。

 

 

お!!おおおおお!!!これぞまさしくいつも肉眼で見ているお月様じゃないですか。ちゃんとウサギが餅つき…してるようには見えないけどとにかく月の影がちゃんと写ってるーー!!

 

 

拡大してみたら、クレーターのコペルニクスや、ティコ、そこから延びる光の線まで捉えてます。左上の小さな黒い点にみえるのはプラトンというクレーターです。これ正真正銘今夜私が撮影したハンタームーンなのです。

 

一体何がどうなってスマホでこんなに鮮明にお月様が撮影できたのか自分でもわかりませんが、とにかく長年の夢が叶って大興奮しました。

 

一つ言えるのは最近のスマホカメラの性能が凄い!って事ですね。こんな薄いのにはるか遠くの光物体までクリアに撮れるんですから。

 

そろそろ紅葉の季節ですし、山の方にドライブに行って信州の美しい秋を撮影するつもりなのですが、今年は満足いく写真が撮れそうです。そしたらこちらでも紹介しますね。

 

 

こちらは昨日の朝撮影した長野市善光寺。吸い込まれそうな青空と赤く色づく葉っぱのコントラストが見事です。

 

 

 

ですが決してセンスが良いわけでも腕がいいわけでもなくて、これはひとえにスマホのおかげ。多少斜めでもなんでもAIが最適な画像に修正してくれてるからなのです。もちろん元が美しくなければ「それなり」ですけどね。

 

最近のAIの発達は凄いんだなあと感心させられたのはスマホカメラの性能だけではありません。機械翻訳の分野でも驚くほど進化してるのだと昨日いただいたコメントで判明しました。くださったのはドイツの大ちゃんファンです。

 

 

 

結構長くブログを書いてますが海外の方からコメントいただいたのは初めてです。私のブログはアメーバに登録した方からのみ受け付けてるのでコメントするだけでもハードルが高いはず。

 

しかも私のブログは完全に日本語のみ。海外在住の方とも交流がありますが、日本人以外に読んでくださる方がいるとは思ってもみませんでした。

 

 

コメントくださったドイツの方は日本語はわからないけれど automatic translator.で私のブログを読んでるそうです。当ブログを初めて発見したのは2019年8月の "氷艶 -月光かりの如く"の記事ですって。

 

”氷艶‐月光かりの如く”は公演から放送まで結構間が空いたので、氷艶ロスを埋めるべく、自分の備忘録として思い出せる限りの記憶を頼りに舞台の一部始終を書いておいたんですよ。

 

それを見つけてくださったんですね。

 

放映されたのは日本のみ、一部がYouTubeでも紹介されましたが、英語字幕はもちろん無し。

 

そんな中で私が書いた記事が氷艶の“plot and dialogues”を解釈するのに役立ったというお礼のコメントでした。

 

 

大ちゃんファンになって以来、決して英語が得意でなかった私も必要に迫られて機械翻訳に頼ったり、訳してくださる方々に感謝しながら海外の記事を拝読しておりましたが、まさか自分が逆に読まれる立場になってるとは思いもよりませんでした。

 

ともかく海外で読まれることを全く想定もしてない私の記事がドイツ語にどのように訳されるのか知りたくなりましたので、光源氏の慟哭の舞を書いた部分を翻訳機にかけてみました。

 

私が書いた記事はこちら

 

 

 

 

いつの間にか降り積もった雪が都を白く覆っていました。漆黒の闇に霞む月が源氏の姿を白々と照らします。

 

あてもなく、冷たい雪を踏みしめ歩きながら光君は虚ろに空を見上げて嘆きました。

 

「私が愛した人は皆、去っていく」

 

「誰一人幸せになることなく、ただ去っていく」

 

「・・・・・・誰も幸せにすることなどできないのだ!この私は!!!」

 

 

「私は何のために生まれてきたのか?」

 

 

・・・・なぜ私は生まれて

 

なぜこの世に生きてる

 

 

月よ教えてくれないか。これが私の定めなのか?

 

 

血を吐くような源氏の叫びは誰にも届くことなく宙に霧散します。すべてを失った今、残されたのは限りない無力感と絶望だけ。

 

生きる意味を問いかけることすら最早むなしく、今はただ鎮魂の舞を力なく舞うだけの源氏でした。

 

そんな源氏を闇から伺う者がありました。舞い終わり抜け殻のようになった源氏にさっと背後から歩み寄った影は一閃、刃で源氏を貫きます。弘徽殿の仇を討つために自身も重症を負いながらも長道が執拗に後を付けてきていたのでした。

 

 

源氏はもはや叫びすらあげることなく、二歩、三歩力なく歩んだのちに倒れました。

 

白い雪を赤く赤く、源氏の血が染めていきます。

 

こうしてすべては幕を閉じました。

 

 

 

これをいったんドイツ語に変換してから再び日本訳にかけるとこうなります。

 

 

降り積もった雪が街を白く覆うまでには時間がかかった。闇の中でぼやけていた月が、源氏の姿を白く照らしていた。

冷たい雪の中をあてもなく歩きながら、ヒカルは空を見上げて泣いていた。


"愛する人がみんな離れていく。

"誰も幸せになれない、去っていくだけだ。

" ・・・・・・ 私は誰も幸せにできない! 私ではありません!




"私は何のために生まれてきたのか?"

・・・・ 私はなぜ生まれたのか?



なぜ私はこの世界で生きているのか?




教えてください、お月さま。これは私の運命なのか?



源氏の血の通った叫びは、誰の耳にも届かず、空気に溶けてしまいます。すべてを失った彼に残されたのは、限りない無力感と絶望感だった。

今の彼にできることは、魂のレクイエムを踊ることだけだ。

暗闇の中から源氏を見ている人がいた。源氏の踊りが終わり、抜け殻のようになった時、背後に現れた影が源氏を刃で貫いた。興毅殿の仇を討つために執拗に追いかけてきたのは、自らも重傷を負った長道だった。

源さんは悲鳴を上げることもなく、力なく2歩、3歩と歩き、そして倒れてしまった。


白い雪が源氏の血で赤く染まっていた。



そして、それがすべての終わりだった。
 

 

 

わお!!ドイツ語になってもちゃんとニュアンスが伝わってる!それどころか余計な修飾がない分むしろこっちのほうが分かり易いかも!

 

 

他の記事もドイツ語から再び日本語に訳してみました。

 

 

 

結局、どんなに美人だろうともただでくの坊のように立ってるだけでは美を美として認めることはできない。動きが伴ってはじめてそこに陰影が生まれ、その明暗があざやかであるほど、陰に引き寄せられて、その奥に何か特別なものを感じ取る感性が私たちには備わっているというわけなんです。もともと日本人であればね、なおさら惹きつけられるのでしょう。

 

だから私は髙橋大輔さんのファンなのだと改めて納得しましたよ。前にも何度も書きましたが、彼のスケートには空間が生まれるんです。

それは観念的な想像上の意味ではなくって、この写真をご覧になれば一目瞭然。指、腕、肩の開き、腰のひねり、足の位置。

 

大ちゃんの本体ではなく闇の方に注目いただければその形の美しさに目を奪われます。

 

一筋垂れた前髪ですら、まるで絵のように計算された影を作り出す。

 

 

 

ドイツ語訳からの日本語

 

なぜなら、どんなに美しい女性であっても、つまらなさそうに立っているだけでは、その美しさを評価できないからです。光と闇が鮮明であればあるほど、私たちは影に惹かれ、その背後にある何か特別なものを感じ取ることができるのです。日本人であれば、なおさら惹かれますよね。

 
だからこそ、私は高橋大輔さんのファンでもあります。何度も書いていますが、彼のスケーティングは空間を作ります。

概念的、想像的な意味ではなく、この写真ではそれがはっきりと見て取れます。指、腕、肩の開き具合、腰の回転具合、足の位置。


大ちゃんの体ではなく、闇に注目すると、その造形の美しさに気づく。


垂れ下がったフリンジも、まるで絵画のように計算された影を作り出しています。

 

 

前髪がフリンジに訳されたのは間違いだと思いますが、ほぼその通りに訳されてるのは驚きでした。

 

いやー面白い!まるで私が書いた文章じゃないみたい。

 

 

日本語のままでも他の国の方々に読んでもらえるのは嬉しい驚きでしたし、ありがたいと思います。何よりこんな私のブログにたどり着く苦労をしてまで大ちゃんの情報を追いかけていらっしゃる方がいると知って凄く心強く感じました。

世界中に大輔さんのファンはいて、今も彼の活躍を待望されている。彼の存在の大きさを改めて認識させてもらえたコメントでした。

 

同時にもうちょっと公式さんが世界発信にも積極的だったらいいのにと思いますね。ニーズが少数でもそこから拡大しなくてはいつまでたっても籠の鳥です。

 

我々日本人はそろそろ解き放たれるべき。

 

とにかく今回のLUXEディレイビューイングが国外でも視聴可能になったのは素晴らしい第一歩です。

 

ぜひぜひ期間内になるべく多くの方々がご覧になれるよう宣伝していただきたいと願いますし、私も微力ながらお役に立ちたい!!

 

 

というわけで視聴開始までにあらためてLUXEがどんな舞台だったのかを振り返っておきたいと思います。

 

もちろん大ちゃんファンの方々にとっては今更な内容になりますが、海外の視聴者の手引きになるよう出来るだけ具体的に書くつもりです。

 

主観もめちゃくちゃ入りますが、そこはもちろん私独自のレビューと言うことで、ご理解賜りたいと存じます。

 

それにしても不思議です。

 

全くドイツ語に疎い私がこの綴りを見ただけでも心に迫るものを感じるんですから。

 

Sag mir, oh Mond. Ist das mein Schicksal?

 

 

素晴らしい物語はどこの国の作だろうと普遍です。

 

なぜなら私たちは同じ月を見上げることが出来るからです。

 

 

 

次回の記事からLUXE振り返り始めさせていただきますね。

 

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