2022年四大陸選手権は本当に楽しかったですね。
未だに余韻たっぷりで、気が付くとフジテレビsportsの動画をリピしてるか、コメントを拝読してはニマニマしてますのでなかなか元の世界に戻ってこれません。
かなだいがこの大会に出場できたことはいろんな意味で尊く、幸せなことだったと日々のニュースに触れる度に思います。そしてその貴重な映像記録を無料でシェアしていただいたことは感謝に堪えません。
もちろんジオブロさえかからなければ、海外と同じく日本でもISUの公式配信を見ることは可能です。
有料化してしまえばどうしても環境的に見られない人もいるでしょうし、年齢地域問わずあらゆる方に見ていただくチャンスがなかったのはアイスダンスの普及と言う意味では残念ですけど、でもかなりの方に認知していただいてるのだなというのは、この反響からわかります。
アップから2日でリズムダンス40万回、フリーダンス62万回、EX43万回再生越えました。
こんなハイペースで視聴数が伸びるのは大ちゃんの過去の現役時代でも記憶にありません。
この分ですと世界選手権のアイスダンス全国放映にGOサインが出るかもしれないし(いや出るに決まってますが)、一ファンとしてはなるべくリピしてその後押しもしたいところですが、無理しなくたって再生するたびに1000単位で増えてくのです。たぶんこの記事書き終わるまでにフリーは63万超えますね。これはファンが頑張って伸ばすという次元ではないです。
で、てっきりこの増え方は海外のスケートファンが見てるのかと思ったら、海外在住の友人によると閲覧制限がかけられていてご覧になれないんだそう。つまりこの動画は日本限定公開、しかも試合結果出て数日経つのにまだこれだけ見てる人がいるってのは日本のアイスダンス史上初めての事です。
日本とは時差もありそこまで大げさに報道されたわけでもなし、新聞の扱いだってそこそこ程度だったんですけど、思った以上の大反響といっていいでしょう。
しかしヒップホップスワンとかマンボとか最近ではフェニックスみたいなダンサブルでキャッチーなプログラムならともかく、ラ・バヤデールのようなクラシカルなバレエプログラムがこんなに受けるなんて私にとっては意外といえば意外。
アイスダンスに転向してまだ2年、しかも35歳でチャンピオンシリーズ日本人最高位の2位獲得はニュースバリューがありますし、一般の方も驚きをもって注目されたとは思いますが、銀メダルという結果だけではこんなに視聴数は伸びないはず。
口コミで広がってるのか、それともリピなのかはわかりませんが、”かなだい”と彼らが演じたプログラムが多くの日本人の心を捉えたのは間違いありません。
視聴回数だけではなく、RD、FD、EXいずれの動画にもファン以外の方々の温かいコメントと応援メッセージが数多く寄せられていてこれまた嬉しい限りです。
メッセ欄で私が感じたことはみーんな言っちゃってもらってるんで、あとはただただ頷いては、またリピリピなんていう、至福のファンタイムを送らせていただいております。おかげさまでありがとうございます。
ご覧になれない海外ファンの方にもご紹介したいのは山々ですが、そういうわけにもいかないので、どんな言葉が多く使われているかだけお伝えしますね。
華やか、華麗、素敵、感動、感謝、心打たれる、胸打たれる、バレエの舞台、魅入った、愛溢れる、美や愛や喜び、花を振りまきながら、優美、努力の賜物、典雅の舞、愉悦、才能の塊、覚醒中、尊い芸術、荘厳な優しさ、安定感、貫禄、幸せ、上質な時間、清潔感、ため息。
皆さん決して上っ面や借り物ではない言葉で心からの賛辞を述べておられるのに感動します。そしてそれがファンからだけではないのが嬉しいです。かなだいのアイスダンスを楽しみにしてくださる方も増えて、それがまた来期の活動につながるとますます良いんですけど。
エストニア大会は日本から派遣されたどのカテゴリでも表彰台というこれまた快挙でした。優勝した三原舞依選手、銀メダルの友野一希選手、銅メダルの三浦佳生選手だけでなく、松井理乃選手、横井ゆは菜選手、三宅星南選手、全員のフリーがベストな名演技続きで、PCの前でなんど心を熱くしたものやら。
惜しくも五輪代表を逃したといえばこの大会出場は本意ではなかったのかもしれませんが、彼らの瑞々しい煌めきはどこであろうと少しも曇ることはありません。むしろエストニアの地で輝くのが運命だったんじゃないかってくらいの出来でした。
渡航すら危ぶまれた大会だったのに遠征した全員が悔いのないくらいベストを尽くし、感動的な演技を披露してくれたのはまさに神大会でしたね。
そしてFOD配信のおかげでエストニアの方々による趣向を凝らしたオープニングセレモニーや、楽しいビクトリーセレモニーの一部始終を拝見できたのもまたありがたいことでした。
タリンはメルヘンチックなまるで絵本に出てきそうな美しい町並みでしたが、大会運営も大変すばらしかったと賞賛されてましたね。
ホテルもお食事も満足いくものだったみたいで、現地観戦されたファンの方々も喜んでました。大ちゃんと哉中ちゃんも試合後に束の間の散策ができたようで何よりでした。
その際大ちゃんがお召しになってたコートの柄がフランシス・ブーシェが描いたギリシャ神話の「ダフニスとクロエ」だとすぐに突き留めてくださった方がいたおかげでそっちの方面にも空想の翼が拡がってしまいましたが・・・・(;^_^A
なんか大ちゃんとギリシャ神話ってすごく親和性があると思います。また何かやってくれないかなあ?
感染防止という観点からいえばあまり望ましいとは言えませんが、やっぱり歓声があると無いとでは大違いでしたね。男子シングルは観客席で応援してた大ちゃんたちの様子がたびたび映し出され、国旗を持ってぴょんぴょん跳ねてたのがめちゃくちゃ可愛かったです。
かつてはマイク片手に実況してたわけですが、いやいややっぱりこっちの方が何倍も大ちゃんの性に合ってると思いますし、なんかフィギュアスケート大会の原点に帰ったようですごく懐かしく見てました。後輩たちの頼もしい姿を誰憚ることなく見守ることが出来て、大ちゃん自身すごく楽しかったんじゃないかな?
エストニア大会のいいお土産ができたと思うし、良い刺激ももらえたんじゃないかと思ってます。
そして大ちゃんが9年ぶりにチャンピオンシップスに参戦したことは予想外に多くの選手から敬意をもって受け止められましたね。
We are not worthy, Daisuke! We are not worthy! #4ContsFigure pic.twitter.com/XYLMqSo5zc
— FigureSkatersOnline (@fsonline) January 23, 2022
”We are not worthy”というのは「恐れ多いことに存じます」という相手に対する謙譲語です。
へりくだる時に使う言葉で、時代劇なんかで使われる「私にはもったいのうございます」とか「私めのようなものにはその価値はございません」とかが近いんじゃないでしょうか。ま、単純に言えば「お代官様!!ははーー」みたいな(笑)
それもそのはず大ちゃんが初めて四大陸選手権に出場したのは2003年でしたが、今大会で優勝したカップルのキャロライン・グリーンはその頃まだ生まれてませんでした~('◇')ゞ
で、大ちゃんは最初はいやいやいや!!と謙遜してましたがとうとう根負けして腕を組み「うむ、苦しゅうない」と受けて見せたんですね。
「光栄!あの、タカハシと同じリンクに立てた!」会見後、ベテラン #高橋 に握手を求める世界の選手たち#四大陸選手権_Sputnik pic.twitter.com/ihdRppM8ij
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) January 22, 2022
これにはプレカンの記者たちも笑っちゃいますよね。和やかな笑顔あふれる会見でした。
来シーズンは未定としつつも、また違った景色を見てみたくなったとおっしゃった大輔さん。この大会が彼の自信につながる結果となったのは本当に喜ぶべきことです。
そしてまたそんな大ちゃんを見た選手たちが、自身の前に広がる大きな可能性を見出すきっかけにしてくれたのなら彼にとってそれが一番の本望じゃないかと感じるんです。
横井ゆは菜さんも2010年1月に開催された名古屋フェスティバルのフラワーガールを務め、フィナーレでは大ちゃんと手を繋いで周回したんだそうです。
そのツイートを見て、確か見覚えがあると探してみたら保存しておいた当時のミニ特番を発見できたので、引用リツイートでスクショを御紹介させていただきました。なんとゆは菜さん本人から「当時の映像はなかなか見られなかったのでうれしい」とリプライいただき、私も全中時代からずっと抱いていた応援の気持ちを直接お伝えできて大変感動しました。
スケーターの方と直接やりとりさせていただいたのはこれが初めてかも?って昨日は一日中Happyでした。ゆは菜さん!!お返事本当にありがとうございました。
こんな体験ができたのもやっぱりレジェンド大ちゃんのおかげです。
伝説のチャンピオンと言うタイトルはもちろんゆは菜さんのフリープログラム「クィーンメドレー」の We Are the Champions からです。
大好きな曲でお気に入りの選手が滑ってくれることほど嬉しいものはないんですが、まさか横井ゆは菜さんがこの曲で滑るのを見るとは思いませんでした。
ショートの失敗からよく立ち直ってやってくれました。テーマそのものに力強くカッコよく演じ切り、最後のポーズは私もPCの前で一緒にこぶしを振り上げましたよ。ゆは菜さんの演技には観客席からも大歓声があがってましたね。あれはぜひご本人にもお聞かせしたいのでできればFODの見逃し配信の方でご覧になる事をおすすめします。
QUEENがこの曲を発表した時、マスコミから「俺たちはチャンピオン」なんてタイトルは傲慢じゃないかと叩かれたみたいです。でも結局それがいかに貧しい発想だったかを彼らは思い知ることになりました。
世界中のファンがこの歌詞を我が事として捉え、そして誇らしく歌ったんです。
私からすればスケーターはみんなチャンピオンです。氷に叩きつけられる痛みと恐怖を克服し、失敗を重ねてもなお努力し続けて、勇気をもって試合に臨んでいるのですからね。
でもそれを長く実践できるかと言えば話は別です。
そして私はと言えばチャンピオンどころか大ちゃんに引き寄せられるままに付いてきただけで、今大会で来たりし遥かな道程を振り返ってただあんぐりと口を開けているばかりなのです。
私なんぞ到底
We are the champions, my friends♪
なんて唱和できるようなものではございません。それこそ”I’m not worthy”です!大輔様ーー!
が、ここんところだけは声を大にして歌います!!
And I need to go on and on, and on, and on
そして前に進まなくてはならない、前へ、前へと
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