2018年春、東京・国立新美術館で、<至上の印象派展 ビュールレ・コレクション>というのが開催されました。

 

その頃、東京にいた私は、どうせチューリヒで見れるから、と思い、見に行かずに、昨年10月に新しく美術館がオープンするのを心待ちにしていました。

 なぜなら、私蔵のビュールレ・コレクションが、このクンストハウスへ所蔵され、見れることになったからです。

 

ドイツ出身のビュールレは、ドイツの大学でエンジニアの勉強をしてから、チューリヒへ工作機械工場の主任としてやって来ました。その後、スイスに移住し、会社を興し、大きな財を築いた人です。ビュールレコレクションとして、600点のアートを所蔵しています。

 

約百年前の主に印象派や近代絵画がずらりと並ぶコレクションですが、17世紀のオランダ絵画から宗教画まで幅広いです。

 水曜日は、入場無料なので、午後行ってみると、道理で、少し混雑していました。正直、他の日に行くと、日本円で2500円位取られる!ので、誰も他の曜日には行かないでしょ、という感じがします。

 

昔の建物は、こじんまりしていましたが、この新しい建物は、天井が高く、特に廊下が広いです。

 

以前、チューリヒ美術館のブログを書いた時もそうでしたが、この美術館で写真撮影はOKです。ただ、フラッシュが禁止です。

日本であれば、名画の前には、あまり近づけないかもしれませんが、監視人も見かけず、無防備に飾ってあります。

 

セザンヌ、ルノワール、ドガ、モネ、マネ、ピカソ、マティス、ゴッホ、シャガール、ユトリロ、モジリアーニ、ポール・クレー等。

 

2018年に日本で初めて展示公開された、《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》が、少し薄暗い部屋を圧倒的に輝かせていました。

 

その同じ部屋にあった、ルノワールの真っ赤な花も、100年前に画家が描いたことを想像しても、ヴィヴィッどな光と勢いあるタッチに、まるで、今にも額縁からはみ出しそうです。

 

そして、このコレクションの圧巻は何と言っても、モネ晩年の睡蓮の大作です。

大広間に、各1辺ずつ3枚の絵(この2枚と下1枚)が、飾られています。

3枚目の睡蓮の絵

 

上2枚を近くで観賞すると、、

 

この写真では、色が明るめに出ていますが、実際には、もう少し地味です。油絵とは思えない透明感があります。

 

 

 

 

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