hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

続く『接戦』と『勝ち越す』強さ〜阪神ファンの戯言

2024-05-25 05:00:00 | 阪神タイガース
いよいよ5月23日からの甲子園での巨人戦で交流戦前の戦いが終了する。5月の戦いは波が大きく前半は2回連敗もあり、11日に首位を陥落したが、翌日には首位に復帰、最近は4カード(DeNA、中日、ヤクルト、広島)と連続して勝ち越している。



先発ローテーションも青柳と伊藤将が離脱を余儀なくされ、村上もよもやの不調だが、ビーズリーが好投したり、中継ぎの桐敷、石井、島本などの活躍があったりとあまり点数が取れない中で投手陣の健闘が目立つ。

特に最近の3カードはいずれも初戦を落とし、厳しいと思わされている中で残り2つを取って勝ち越すというリズムとなっている。

試合の内容を見てもチャンスを幾つも作りながら中押しの得点が取れない試合は見ていてもハラハラする。22日の広島戦は2点を大山のタイムリーと犠牲フライで先制、先発の大竹が好投し、7回4安打無死球で桐敷につなぐ。

しかし、クローザーの岩崎が珍しく不調で最後は2死2、3塁松山というシーンまで追い込まれた。ただ、松山を内野ゴロでゲームセット、勝ち切ったのである。

23日も似たような展開、大山のタイムリーで先制、先発西勇輝も好投、6回を3安打2四球無得点に抑える。2点目はミエセスの四球を足がかりにラッキーな中野のヒットなとで1死2、3塁を作り、森下の犠牲フライで取る。

しかし、8回裏に桐敷がノイジーのエラーから1点返され、9回はゲラが1死1.3塁という絶体絶命のピンチを迎えたが、代打松山をダブルプレーに打ち取り、薄氷の勝利となった。


5月23日現在の平均打率が.228とセリーグ6球団最下位だが、平均防御率は2.25と1位である。また、5月は9勝8敗1分なのだが、1点差勝利が6試合、2点差勝利が3試合といかにギリギリで勝負をしているのがよく分かる。

また、12日のDeNA戦で1点差で完封勝ちした才木投手がヒーローインタビューで『もう少し点を取って欲しいですね』と笑顔で冗談混じりに話したのも本音なのかもしれない。投高打低はやむ得ないのかもしれないが、もう少し打者に頑張ってもらいたい。その中で一筋の光明とも言えるのが大山の復調の兆しと思いたい。

来週からは不得意な交流戦、優勝した昨年ですら7勝10敗1分と負け越しに終わった。しかもロッテ以外の5チームには全て負け越している。これをせめてこれを半分くらいにはしてもらいたいものである。

岳南電車②〜終着 岳南江尾駅に到着

2024-05-24 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その240。岳南電車②、ジャトコ前を出ると岳南電車は吉原の町中を走る。『吉原本町』『本吉原』とすぐに次の駅に到着する。それでも駅は殆ど無人駅でアナウンスで無人駅か有人駅かの説明がある。



無人駅で停車する場合は最前列のドアからしか降車できず、運転手は運転席から降りて切符の回収や運賃の精算を行う。一方、乗る人はその一つ後ろのドアから乗るというシステムなのである。

正面にあった富士山が左に移動、『岳南原田』に停車。この辺りからコンビナートの中を走る。岳南電車はコンビナートの夜景を売りにしたナイトクルーズ(?)を行い、人気が高いようである。



『比奈』駅で上り電車との交換、赤く塗装された旧井の頭線3000系が待っている。正確に交換するために駅手前で少し停車、無線で連絡後、ホームに入る。

岳南電車は単線なのだが、この辺りは4本くらいの線路が敷いてある。かつて貨物輸送をしていた痕跡で貨物駅ホームも残されているが、今は使われてはいない。



『岳南富士岡』駅には『がくてつ鉄道ひろば』が併設されていて今は使われなくなった車両や電気機関車が留置されている。と言っても電気機関車3両、貨車2両、電車2両であるが。車両の後ろには富士山、なかなか絵になる。

気がつくと乗客は4人、他に岳南富士岡から乗り込んだ保線関係の人が3人とかなり少なくなってきた。『神谷』駅に止まり、次は終点の『岳南江尾』駅である。



0941定刻どおり、終着駅に到着、反対側には0946発の旧富士急行の電車が待っていた。駅名表示板はひらがなで大きく『がくなんえのお』、これは新しく作られたようである。



駅は2つのホームを備えた島式、奥には駅舎があり、こざっぱりしていてトイレなどは新しく清潔。ただ、特に待合室や窓口もなく、寂しいものである。駅を降りても何にもなく、ここをなぜ終着駅にしたのかは分からなかった。(以下、次回)






久我山歳時記㊵〜小満に入って

2024-05-23 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』㊵、5月20日からは二十四節気の『小満』に入る。大寒・小寒はあるが、大満はないようだ。小満とは『草木が周囲に繁り、満ちはじめる』という意味であり、『夏めく』『麦秋』『走り梅雨』『薄暑』などという言葉で表現される。

さらに七十二候では『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ、〜5月25日)』、『紅花栄(べにばなさかう)、〜5月30日』『麦秋至(むぎのときいたる)、〜6月4日』と細分化される。

『麦秋』は秋のことではないことを知ったのは学生時代に名画座で小津安二郎の『麦秋』という映画を見た時である。この映画の主人公は原節子、ストーリーは私が忘れかけるほど大層なものではないが、彼女の結婚が遅い(と言っても28歳の設定)を気にした周囲の人々が色々と考え、縁談を持ちかける。条件のいい縁談で纏まりそうになるが、最後は子連れの医師と結婚したいと娘(原節子)が意志を通すというお話。最後のシーンでばらばらになった大家族の親(菅井一郎、東山千栄子)が豊かに実った麦畑を眺めながら想いに耽るシーンが印象的であった。何気ない人間関係、日常にスポットを当てる小津映画らしい作品である。映画が公開されたのは秋であるが、麦秋というこれから実りある時期を迎えるシーンをタイトルにした意味が最近になってようやくわかるようになった。



久我山でも木々の葉が茂り、青さが増して行く時期であるが、その中で梅の木を眺めると葉っぱだけでなく、梅の実がかなり大きくなってきている。



(ジューンベリー)

ブルーベリーやジューンベリーの実も少しずつ色がつき始めてきている。



冬の間は葉が落ちて死んだように見えた葡萄も小さな葡萄の実の赤ちゃんがはっきりと実をつけている。郁子(むべ)の木にも同じように小さな実がなりはじめ、これがあの大きな実になるのかと思った。



紫陽花も青・紫・白など様々な花を咲かせていて、花が大きくなり、また、日々色が深くなっていくのがよくわかる。



ハナミズキは1ヶ月前に花を付けたが、今、多くの花を付けているのがヤマボウシ。この二つは親戚のような関係にあるが、ヤマボウシは葉が出てから、また高い枝の先に白い花を付けるのでやや地味な感じがする。



忘れてはならないのがバラ、今が春のバラのトップシーズン。ピンクのバラ、赤い薔薇がその色を競い合うように見える。





最も元気なのはドクダミ、名前や抜いた時の匂いで損をしているが、その生命力の強さには頭が下がる。近くのアパートではコンクリートの隙間から並んで花を付けている。それも毎年のことなのである。



天気予報を聞いていると5月中旬までは暑いと言っても湿度が低く、爽やかな中でのカラッとした暑さだが、今週からは蒸し暑さに変わり、じっとりとした暑さに変わるとのこと。猛暑の予感の中、身体を早く暑さに慣れさせていかないといけない季節である。






岳南電車①〜鉄分補給の旅

2024-05-22 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その239。岳南電車①、このところ忙しい日が続き、休みの日にも中々電車に乗りに行くことができず、鉄道マニアの私は鉄分欠乏でイライラしてくる。

今回は思い切って少し遠出、品川から新幹線こだま号に乗り、三島で下車する。もうここからも富士山の姿を見ることができる。もう僅かではあるが、山頂近くにはまだ雪が残されていて美しい。



ここで在来線に乗り換え、三島到着が0817だが、次の電車は沼津止まり、沢山の学生で大変な混み具合。



しかし、0829の浜松行きは僅か4両編成ながら座ることもできた。車窓には大きく富士山を見ることができ、大満足。三島駅から下り電車を乗る際には進行方向左側の席を狙う方がいい。





吉原駅到着は0858、前の乗り換え階段を登ると岳南電車に乗り換えることができる。大きく『岳南電車 吉原駅』と書かれたホームがチャーミングである。



岳南電車は1936年に日産重工業専用鉄道の使用開始、1943年岳南鉄道により鈴川(現、吉原)〜吉原本町で開業、徐々に路線を伸ばして、現在の吉原〜岳南江尾9.2kmを全通させた。延伸計画は沼津への延伸、身延線の入廣瀬への延伸の計画はあったが、資金難などから頓挫、さらに日本貨物鉄道の合理化により2012年3月に貨物輸送を廃止した。コロナ禍などもあり、乗客減に歯止めがかからず、子会社の岳南電車に移管、地域の支援も受けながら存続している。どこからでも富士山が望めるということを岳南電車は売りにしている。



JRの跨線橋を通り、JRのおり口(Suicaは使える)を通り越すと岳南電車の乗車口。写真を写す『かおはめ』などもあり、もちろん切符売り場も有人。





ここで一日乗車券を購入、終点の岳南江尾(がくなんえのお)までの乗車券が370円、一日乗車券が750円と終点まで往復をするのとほぼ同じである。一日乗車券も自動改札がないので改札口で有効な日付をみせるシステムである。

入場して0920発岳南江尾行を待つ。ホームからは富士山がくっきり見える。建物と建物の間から富士山の稜線が全て見れるポイントの足元を見ると『富士山ビューポイント』と表示されていた。



すると知らないご婦人から『あらま、ここからが一番綺麗に見れるわ』と感動の声、いつも綺麗に富士山が観れるとは限らないらしい。



ホームの一番前まで行って到着の電車を待つ。すると遠くの方から見慣れた水色に塗装された旧井の頭線3000系がゆっくり近づいてきた。(今は7000系で車両番号は7001となっていた)近くになってわかったのは単行ということ。5両編成の車両をコンパクトに前と後ろに運転台が作られていた。


停車した車両はほぼ昔のまま、昭和48年東急車両製造だから車齢は今年で51年になる。改造が平成8年、つまり第二の人生も27年経過していて小さな25周年の記念章もある。何となくセカンドキャリアが12年目になる自分に準えて、頑張っているなあと声を掛けてあげたくなる。



時間通り電車は発車する。意外というと怒られるかもしれないが、乗客は15人ほど、ガラガラではない。しばらくは東海道本線に沿って走る。薬品工場を左に見ながらゆっくりと右に弧を描き、まさに富士山に向かって走る。私は最前列右の特等席でずっーと前を見て1人感動している。



気がつくと『ジャトコ前』、富士急系列のため、リラックマキャラクター入りの駅名表示板やヘッドマークになっている。『よしわら』駅は『よしわりらックマ』と無理やりリラックマになっていたが、この駅は富士山の美しい姿が描いてあり、リラックマの姿はない。

ただ、駅に着くと正面は富士山から大きな病院の建物に変わっていた。(以下次回)


麻辣先生日本橋店〜日本橋ランチグルメ

2024-05-21 05:00:00 | グルメ
確かここは元中華料理屋店、しかも四川料理を出す店だったのだが、新たに麻婆豆腐やよだれ鶏などを出す店が居抜きで入っていた。店の名前は『麻辣先生』という。調べてみると最近店数を増やしている小チェーン店のようである。

豊洲と飯田橋に2店舗あり、日本橋が3店舗目、さらに店内には木場店のオープンのポスターが貼ってあった。気になったのが『先生』という表記ではあるが、中国では『〜さん』程度の敬称とメニューに書いてあった。

四川料理を標榜しているだけにメニューは豊富で麻婆汁なし担々麺、薬膳香辛料石焼麻婆豆腐、よだれ鶏、石焼麻婆豆腐麺など辛いメニューの他、チャーハンや鶏そはのように辛くないメニューもある。悩んだが結局デフォルトの『老四川麻婆豆腐』(980円)にした。また、辛さは7段階あるが、中辛で様子をみることに。



待つこと5分、その間にカウンターは全て埋まる。意外に女性の1人客、また慣れたもので大辛を選ぶ人が多い。トレイに乗って出されたのは麻婆豆腐、搾菜、スープ、ご飯である。

まずはスープを一口、トロッとしたワカメスープ、とにかく熱いのには要注意である。
麻婆豆腐を一口、辛いというか、痺れる『麻』の花椒(ホワジャオ)が強く感じられ、『辣』はまあまあ。机にある自家製ラー油と花椒(ミルで挽くタイプ)で調節。

たぶん、次回は大辛でもいけると思いながら頂く。もちろんライスを食べつつ頂くが、だんだん口の中の痺れが強くなって来ることを実感、台湾ラーメンと同じなのだ。ただ、辛いが、痺れるが美味いのが四川料理、また麻婆豆腐の醍醐味。



時折、スープで味を整え、搾菜を齧りながら頂く。店員もコックも皆中国人のようだが、日本人の作る中華料理とは少しスパイスが違う。もちろん辛さや痺れは本場ではこんな生やさしいものではないのであろう。食べ終えて一言で言うとあと引く味、クセになる味である。




お冷を飲み、杏仁豆腐を食べて席を立った。次はよだれ鶏にして見たい、石焼麻婆豆腐も美味そうではあるが。ご馳走さまでした。
麻辣先生日本橋店
中央区日本橋本町3ー2ー12
05055925883

都営大江戸線スタンプラリー⑫

2024-05-20 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その238。都営大江戸線線スタンプラリー⑫。次の豊島園駅に行く前に練馬駅から近い練馬区役所を訪ねる。1996年3月に竣工した地上21階建、高さ93.82mあり、文京区のシビックセンターに次ぐ高さがある。

登ると分かるが、文京区と異なり、周囲にはあまり高い建物がなく、遠くまで展望することができる。また、展望室にはゆるキャラのネリ丸が迎えてくれる。

豊島園駅までは西武豊島線と都営大江戸線が並走(もちろん、地上と地下だが)する区間となっている。



スタンプには『としまえんと庭の湯(温浴施設)』が描かれている。ただ、2020年に豊島園は一旦閉園し、昨年6月に跡地に『ワーナーブラザーズスタジオツアー東京・メイキング・オブ・ハリーポッター』が開業している。



また、付近には向山庭園や十一ヶ寺(浅草にあった田島山誓願寺の塔頭が関東大震災後に移転したもの)などがある。

練馬春日町駅は環八と豊島園通りの交差点にある駅で全くの住宅地にある。駅のスタンプには『練月山山愛染院観音寺と練馬大根』が描かれている。

いよいよ終点は光が丘駅、私は初めて降りた駅である。駅を降りると大規模商業施設である光が丘IMAに直結していて大変な賑わいのある駅である。



駅を降りて少し歩くと周囲の高層住宅に囲まれ、どちらを向いて歩いているのかがわからなくなるほど。ただ、多摩ニュータウン同様に人の導線と車の導線が立体的に分けられていて歩くにはいい。あいにくの天候であったが、四季の香公園の方に歩く。



花壇には水仙やチューリップなどが植えられていて休日には家族連れで混み合う様子が目に浮かぶ。ただ、雨が強くなってきたため、この日は再び駅に向かった。



スタンプの意匠は『光が丘公園と車両基地』である。





光が丘駅に到着後は再び大江戸線に乗車してまだ足を踏み入れていない新宿西口駅を目指した。(2024.4.4往訪。以下、次回)

うまいもの楽味〜下北沢グルメ

2024-05-19 05:00:00 | グルメ
下北沢駅を降りて2分、駅前広場ではジーンズのフリマが行われていてすごい数の若者で盛り上がっている。そんな喧騒からわずか歩いて2分ほどだが、和食の名店『楽味』にお邪魔した。

地下に降りる階段を下り、少し廊下を歩いた奥にお店はある。戸を開けると大将が『いらっしゃい』と声を掛けてくれる。
入口に近いカウンターに座り、前を見るとたくさんのメニューが書かれた短冊が所狭しと貼ってあり、途中で貼る場所がなくなったためなのか、横書きの紙もある。しかもメニューには『今大変美味しい』『旬です』などの形容詞が付いていて見ていて飽きることはない。




まずはアサヒラガー、通称赤星で乾杯。お通しは煮たばかりのコチのアラにポン酢を付けて頂く。これをせせりながらビールを飲む。もちろん美味い、阪神が大量得点差をひっくり返されたことなどすぐに忘れた。

まずは野菜のメニューの盛り合わせ、以前お店のお姉さんに教えてもらった頼み方で15種類くらいから3〜4種類選んで盛り合わせてもらう。今回は『根ミツバとエノキダケ、葛切りの煮浸し』『アスパラガスのくるみだれ』『新じゃが揚げ』『うどの酢味噌』を選択。どれも美味いが、根ミツバの味付けに感心。

お酒は『六舟』(刈穂、秋田県)、辛口だが飲み口の軽い飲みやすいものを選択。スルッと喉に入って行く。

お刺身は相方の好みで『白いか』、包丁の技が光る細造り、ちゃんとエンペラも添えてある。おろしワサビが良く効く。実に柔らかく、舌の上でねっとりとろける。もちろん見た目も美しい。

春らしく『活けサクラ海老の天ぷら』、悩むのが天つゆにするか、塩とレモンで食べるのか。私は塩がいいと思っていたが、天つゆも捨てがたい。



酒は『仙介』(兵庫県)、実は字が小さく『仙禽』(栃木県)と間違えて注文。どうも仙禽の割に酸味が少ないと思ったが、この仙介、華やかで香り立つお酒。流石に灘の酒である。

 『穴子の白焼』登場。梅肉醤油、塩、ワサビ醤油の3つの味で楽しめる。相方は梅肉醤油、私はワサビ醤油が一番フィットした。

おかわりの日本酒は『吾有事(わがうじ)』(山形県)、これはあまり飲んだことのないタイプの酒、不思議なコクという濃厚さがあるなかで爽やかなフルーティー感というか、喉越しがいいというか、複雑な味が心地よい。名前は曹洞宗の開祖道元の自分という存在と時間が一体になるということから取られたと蔵元のHPにあった。

『メバルの煮付』登場。一匹丸々が煮付けてあり、側線に沿って箸を入れ、上下に身を開くと驚いたことに腹の骨まで骨格標本のように綺麗に外れた。これも新鮮がゆえ、薄めの味付けで煮てあるが身がほろほろして実に美味い。

酒もすすんで困る。全て食べ終わると煮汁を持って行く人もいるわよとお姉さんに教えられ、テイクアウトする。

お腹もかなり膨れてきたので『自家製あん肝』とお酒『鳳凰美田』(栃木県)をお願いする。合わせて『アジ寿司』も注文。あん肝は臭みかど全くなく、実に美味い。酒がつるつる入る。



アジ寿司はこの店の名物料理の一つ。新鮮なアジを軽く酢で締め、細長いお寿司にして提供される。添えてある胡瓜の醤油漬けも実によく合う。この日はコハダ寿司もあったようである。

最後はデザートにあまり甘くない小豆の煮たもの、あんこ。それに熱いお茶。口直しにいい。メニューが多く、食べたいものもたくさんあるが、ついつい同じものを食べると話したら、板前さんも『皆さんそう見たいですよ。』とのことでした。久しぶりに相方と来たが、2人とも大満足。ご馳走さまでした。(なお、このお店は週末は予約必須です。)

うまいもの楽味
世田谷区北沢2ー12ー11島田ビルB1
0334106577


ときわ台駅〜小竹向原駅付近の坂道②

2024-05-18 05:00:00 | 日記
『東京の坂、日本の坂』その211。ときわ台駅〜小竹向原駅までの坂道散歩②。豊敬稲荷神社から街道を外れて墓地の周りを歩き、川越街道(国道254号)に出る。左に曲がると再び石神井川を上板橋という橋で渡る。



環七を越えると先ほどの長命寺坂の延長線上にある長命寺の前に出る。この寺は残っている文献からも江戸時代前期からあった古刹、いつの間にかこれほど交通量の多い交差点に面することになったようである。




寺の前を過ぎ、左斜めに進む細い道を歩く。上板橋小学校があるが、なぜか『東京都板橋區立上板𣘺小学校』と旧字体で書いてある。





6本目を左に曲がると長い下り坂となるが、これが『堂坂』である。由来をネットで調べると『坂の途中に旧家で大庄庵と称した小野沢氏の家があり、地蔵堂があったので堂坂または地蔵坂と呼ばれる』とある。くねくねと右へ左に曲がりながらスーパーがあるあたりまで続く。



真っ直ぐ歩くと再び石神井川の上の根橋、さらにその先に環七が通っている。橋を渡らず右に曲がりしばらく歩く。この辺りの石神井川は川幅はあるが、水の流れは緩やかである。



宮前橋を左に曲がり、2本目のバス通を右に行くと大きな広場(草原)に出る。



左手には毛呂山公園が現れ、この公園に沿って上って行く坂道が『ばんち坂』。これは昔、この山がばんち山と呼ばれたために付けられた名前である。



『ばんち山』のばんちは山の持ち主であった山上氏の先祖が江戸城の警護衆が住んでいた番町(東京都千代田区)ところから来ているらしい。



坂を上まで上がり、2本ほど先を右に曲がる。再び環七通りに出るが、これを歩道橋で渡り、左に行く。2つ先の信号を右、さらに次を右に曲がり行く。心神障害児総合医療療育センターの前に出るが、この敷地に沿って下る坂道が『すて場坂』。



名前からしてゴミ置き場でもあったのかと思ったが、牛馬を捨てる場所が坂下にあったのが由来らしい。江戸時代までは牛馬の肉を食べることが禁じられていたために死んだ馬や牛を捨てる場所があったらしい。今ではとても信じられない気がする。



坂を下り、コーシャハイムの先に伸びるのが『地蔵坂』。緩い坂でかつて地蔵堂があったことからこの名前がある。



少し元の道を戻り、坂上まで歩き、道案内にある通り中学校と小学校の間にある道を左に行く。台橋通りと名付けられているが、くねくねと曲がりながらも要町通りまで続く。途中には今でも営業しているのかはわからないが、懐かしい小さな書店。


子供の頃にコンビニは今のように発達しておらず、書店や文房具屋が学校の周りにあったことを思い出した。



小竹向原駅に到着。要町通りを渡り、その先左に下る緩い坂道。これが『だらだら坂』、由来は坂を下るとよくわかる。左側は向原小学校、右側はゴルフ練習場となっている。

くの字に曲がる坂であった。ときわ台駅から小竹向原駅までは寄り道をせずに真っ直ぐ歩けば2.5km程度だが、坂巡りをしながら歩くと5km近くなっていた。

因みに、最初の写メは長命寺坂にあった古いホーローの地名案内板である。



山利喜本館〜森下グルメ

2024-05-17 05:00:00 | グルメ
酒のあてに『煮込み』は嬉しい。煮込みとはももちろんもつ煮込みのことである。俗に東京三大煮込みは『大はし』『岸田屋』『山利喜』、五大煮込みならば『宇ち多゛』『大坂屋』と世間では良く言われている。この中の一軒、『山利喜本店』にお邪魔した。

東京メトロ半蔵門線住吉駅から都営地下鉄新宿線に乗り換えて森下駅で下車。ここは新大橋通りと清澄通りの交差点であるが、本館はほぼ交差点、新館は清澄通りを両国駅方向に歩いたところにある。

我々は提灯を目印に本館に行くが、入口で聞くと予約なしでも2階に席があるとのこと。階段を登ると目の前が調理場のカウンター席である。



まずは生ビールで乾杯。突き出しは切り干し大根。さらにつまみに『鰯の酢〆』を注文した。いつのまにかビールのうまい季節、もちろん一年中美味いのだが。酢〆の鰯もさっぱりとしていい味を出している。

まずは『やきとん』から注文、この店は2本440円でタレと塩は選べる。悩ん末に軟骨たたき、れば、たんは塩、しろ、はらみはタレでお願いした。

(これは塩)

まずはタレチームから到着、この店では溶きがらしが添えてある。ついで塩焼きチームが到着、食べ比べるが軟骨たたきはコリコリとした食感、ればも角切りになっていて表面は固く、中はしっとり、個人的には塩をオススメしたい。

あまりつまみを食べ過ぎてからでは『煮込み』が台無しとなるため、ここで煮込み(玉子付き)とガーリックトースト、赤ワインをグラスで注文する。こちらの煮込みはギィアラとシロのみを大ぶりに切ってワインも入ったソースで煮込んである、言わば和風シチュー。



素焼きの皿に乗せて到着。脂がよく乗っているが、それを感じさせない。もちろん玉子も美味いし、タレ(ソース)をちぎったトーストで付け、食べるのもいい。赤ワインもよく合うのである。うーん、口の中が幸せ満載、わざわざ食べに来る価値がある一品である。

酒はレモンハイ、キンミヤベースで殆ど甘くない。これを飲むと口の中がさっぱりとする。

続いて『自家製燻製盛り合わせ』。中にはゆで卵、チーズ、鶏手羽先、ソーセージ、ベーコンなどが乗っている。いずれも美味いが、チーズが秀逸である。

レモンハイ、ハイボールなどを飲む。ただ、飲み物のメニューがやや寂しい気がする。

かなり腹も一杯となってきたが、変わったメニューということで『鶏のパリパリ揚げ』を注文する。これがさっぱりしたおつまみ、鶏の胸肉をワンタンの皮で巻いて揚げ焼きしたもの。レモンを搾り、頂く。最後にいつものようにおしんこをいただき、今日はお開き。

やはりもつ煮込みが秀逸であった。しかし、もう一人前は少しヘビーだろう、歳をわきまえると。ご馳走さまでした。


山利喜 本館
江東区森下2ー18ー8
0336331638

都営大江戸線スタンプラリー⑪

2024-05-16 05:00:00 | 鉄道
『鉄道シリーズ』その237。都営大江戸線スタンプラリー⑪。中井駅は西武新宿線との乗り換え駅。駅は山手通りの真下にあり、西武新宿線の駅では暗いイメージがある。



スタンプに描かれているのは『林芙美子記念館』、中井には一の坂から八の坂まであるが、このうち四の坂の横にある。林芙美子は昭和16年8月から昭和26年6月に亡くなるまで住んでいた住居をそのまま残して区立の記念館として解放している。

落合南長崎駅は新青梅街道と新目白通りの交差点近くにある。ほぼ新宿区西落合と豊島区南長崎の境に位置するため、この名前となった。



スタンプは『哲学堂公園と野方配水塔』が描かれている。哲学堂公園は東洋大学の創設者井上円了がソクラテス・カント・孔子・釈迦を祀った四聖堂を建設したのが始まりである。精神修養のための公園で哲理門、六賢台、三学亭などの建物も合わせて建築されている。

野方配水塔は荒玉水道の野方給水場に作られた配水塔で1929年造られ、1966年まで使用されていた。今は中野区の災害用給水槽となっている。

新江古田駅は中野区江原町と練馬区豊玉上の境に造られた駅である。『江古田』の読み方は『えごた』『えこだ』『えこた』の3種類があり、西武池袋線の『江古田』は『えこだ』、都営大江戸線の『新江古田』は『しんえごた』と読む。今も行政の町名として残っているのは中野区『江古田』(えごた)のみ、どうも練馬区は『えこだ』、中野区は『えごた』のようである。川などで向かい合う土地に同じ名前がつけられるケースは多摩川ん挟んで『等々力』『瀬田』『宇奈根』『(下、中、上)丸子』『鶴間』『相原』『矢部』などあるが、読み方が違うものは珍しい。
スタンプの意匠は『江古田の森公園と江古田の獅子舞』が描かれている。

練馬駅は西武池袋線との乗り換え駅である。駅近くには練馬区役所の立派な建物もある。ここからの眺めは周辺に高い建物がないため、見事なものである。
スタンプのデザインは『平成ツツジ公園』のものである。