hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

蕎麦前ながえ〜尾山台グルメ

2022-09-22 05:00:00 | グルメ
たまには初見のお店に行って新しい発見をするのも良いものである。今回はいつもの飲み仲間のご紹介で東急大井町線尾山台駅で下車。

尾山台駅は二子玉川駅と自由が丘駅のほぼ真ん中あたり、大学の頃に武蔵工大(現、東京都市大)に試験監督のバイトで来て以来だから40数年ぶりに降りた。そこから駅前の道を左に歩くとすぐのところにある。

店の名前が『蕎麦前ながえ』。蕎麦前とは蕎麦屋で呑む前のあてのことだから、基本的には酒を飲まない人は来れない店である。店内は14席、ボックス席は1つしかないのであるが、そのボックス席に座ることができた。

席の横には色とりどりの盃が置かれている。珍しくメンバーは時間前に集合し、まずは瓶ビールで乾杯。



お通しは豆腐に釜揚げしらすを乗せ、オリーブオイルを掛けた一品。さっぱりとしていてスタートには打ってつけ。

おすすめのあて7品盛り合わせ。あまり詳しくは覚えていないが、ぬか漬け盛り(カブ、キュウリ、人参)から時計回りにはりはり漬け、蒲鉾、〆さば、自家製豚ハムの炙り、焼き味噌、真ん中が鴨味噌、ワサビの葉と茎の酢漬け、これだけでかなり満足できる。ただ、どう数えても8品あるが。

〆さば、豚ハムはもちろんボリュームがあり美味いが、私が気に入ったのは味噌2品とはりはり漬け。味噌こそは酒に合うことを再認識、また、はりはり漬けは歯触りも味も最高である。



酒は個人的好みから『渓』(島根県)をお願いする。重厚な王録に比べて軽やか、ラベルの裏に映る山女のように爽やか、その後に芳醇な余韻の残る酒である。

4人で1合だから酒はどんどん進む。次は『長珍』(愛知県)のしんぶんし。最初は備前雄町50%磨き無濾過の純米吟醸、こちらは冷たく冷やしてある。するとお店の方から山田錦60%磨き無濾過生の純米、少し高い8℃で保管されているものとの飲み比べもできると言われ、もちろんお願いする。いずれも芳醇な濃い目の酒ではあるが、個人的には後者の方が旨味を感じた。


ここで湯葉の揚げ物、意外にしっとりしていて豆の甘みを感じる。酒は加茂錦(新潟県)荷札酒を選択、メンバーの評判が高い。



出汁巻登場、作りたての酒にぴったりの味付け。甘くもなし、塩味も控えめ、出汁の旨味がいい、これに酒。初めて呑む『誉池月』(島根県)を注文。島根県南部の邑智郡邑南町にある池月酒造という小さな酒蔵の酒。旨味と華やかな香りを感じる酒、池月は源頼朝が乗った馬の名前である。



白エビ唐揚げには磐城壽(山形県)。しっかりとした酒で揚げ物には良く合う。この酒蔵の話をすると長くなるが、元は震災の被害を受けた福島県浪江の蔵、紆余曲折あって今は山形県長井市で素晴らしい酒を造り、飲ませてくれる。さらに『冬綿』(宮城県)、綿屋の冬バージョンである。濃醇な飲み口は変わらない。さらに『七田』(佐賀県)まで飲んでしまった。



締めはおすすめの鴨せいろ。鴨の出汁で冷たい蕎麦を食べるのだが、漬け汁がとりわけ美味い。



濃厚でつけ汁にも鴨の身、捏、ネギがたっぷり。さらに鴨の身が2枚、先程残しておいた塩とワサビで食べたが、こりゃたまらなかった。

家からは遠いが、またまた是非来たい店が増えてしまった。なお、店名の通り、酒を飲まないとこの美味い鴨せいろはいただけませんのでご注意のほど。

蕎麦前ながえ
世田谷区等々力4ー9ー3
0337016050


最新の画像もっと見る