今朝は牛の競り市があると聞いたので、行ってみました
私は農家ではないのですが、牛に関しては母の実家で飼っていたので、懐かしい思いがします
特にあの黒目がちな目は、憂いを秘めているように感じます
こんなことを思うのは11年前の口蹄疫災害の時
殺処分のお手伝いをしたときの、牛の悲しげな瞳が心に残っているからでしょう
口蹄疫に関しても、このブログで報告させていただきました
確認すると2010年4月26日から復興イベントが行われた7月31日までのブログに多く書いていました
今読み返すと忘れていたことを思い出すし、あ～あんなことあったなと少し眼が潤みました
西都の口蹄疫が入ってきたこと、貴重な種牛忠富士を失った事、防波堤となるべくワクチンを打つことに決まった事、泣き崩れた農家を見たこと、一般質問中止にしたこと、民主党の赤松農林大臣がいい加減だったこと（民主党にも素晴らしい方もいましたが、あの大臣はだめです）、県に意見書を提出したこと、復興イベントを企画して実行したこと・・・・・懐かしく思い出しました
思い出した中で、橋田さんが県外から来られた獣医さんから「いちながさん」と呼ばれたことも思い出しました
というのも対ウイルスですから、完全防護（デュポンの感染防止つなぎ、マスク、頭巾、長靴）なので、防護服の背中にみな名前を書いていました
橋田さんは口蹄疫が近ずいてくる中では県や国との折衝、防疫対策、殺処分が始まった時からつなぎを着て現場で牛を引きながら陣頭指揮を執っていました
橋田さんの背中には「市長」と大きく書いていたのですが、県外から来られた方は、まさか泥汗まみれで奮闘している人が、まさか市長とは思わないからいちながさんと読んだのでした
危機に際しては現場に必ずいて、行動する橋田さんでした、それを見た獣医さんや建設業、建築業、勿論自衛隊の皆さん、議員を含む（全く手伝わなかった長年議員をされた方もいました、誰かはここで言いませんが、聞きにに来られればお教えします）市民が本当に必死で頑張りました
ですから殺処分も他市町村より早く終わり、埋設地も畜産業をやっているS.Iさんの人徳でうまくいきました
そういう現場をこの目で見て、自ら手を挙げた西都市の獣医さんたちや、バックホーで黙々と作業している建設業の皆さん、自分のことより他の畜産業者を思いやる同業者の方、など、見てきました
その時信用できる人とできない人が分かってきましたし、その判断は今でも間違っていません、危機の時こそ人間性が現れます
私は対策本部と殺処分場を行ったり来たりしていましたが、残念ながら口蹄疫に立ち向かっているときその時の県議の姿、一部市議会議員の姿を現場で見ることはありませんでした（違う場で活動していたかもしれないけど、私は見ませんでした）
そういえば橋田さんは市長になってすぐ台風災害に襲われましたが、これも現場に出向き正しい方向性を指示していました
危機の時に正しい判断される（もちろん批判もされたし、職員の皆さんとけんかもしていたが）リーダーだなと橋田さんを見て思いました
あれ、セリで見た子牛の黒目がちの愁いを帯びた眼から話が脱線しました、すいません（でも口蹄疫の時の私のブログ、自分でいうのも何ですが面白い内容です、時間があれば読んでください）
今日は宮崎で重要な業務を行い、何とか次年度に結び付けれる形が見えてほっとしました
水曜日はいつも稽古なのですが、コロナの影響で自粛していましたが、夕ご飯を食べていると知り合いから選挙のことで電話が入りました
やはり「げなげな」話で、一通り事実を説明すると安心していました（もしわからないことがあれば聞いてください）
選挙戦も近くなると、いろいろな噂が出てきますが、右往左往しないで事実をしっかりと見つめてください
と、この後今日の宮日の市政の課題について、私の補足（と言っては失礼ですが）書く予定でしたが、明日にします
明日を楽しみにしてください
さて今日の新聞に訃報が載っていました
「日本の一番長い日」は戦争を総括しなかった我々日本人にとって
忘れてはならないドキュメンタリーだと思っています
90歳ですから、天寿を全うされたといわれてもおかしくないご年齢ですが
私はまだまだ生きて後世の人たちにもっと伝え続けていただきたかったなと思います
ご冥福をお祈り申し上げます
