走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

高齢者とスマホ

2020年08月15日 | 仕事
オンラインで銀行口座ができるようになって久しいカナダ。なので滅多に銀行に足を運ばないのですが、先日どうしてもいかなければならず、久しぶりに銀行へ。
なんと長蛇の列ではないですか?!コロナの前見かけなかった風景。少々腰が引けてしまいました。日陰に作られている立つべき場所のマークに沿って立っている人たち。並ぶのか、、、嫌だな〜と思っているとタブレットを抱えたマスクをした銀行員が出てくる。

並んでいる人たちに話しかけている。
支店訪問の理由は?
スマホはお持ちですか?
こんな感じ。

そうスマホで登録するとスマホのテキストが待ち時間を教えてくれ、順番が来ると呼び出してくれるのだ。なので並ぶ必要はなく車の中で待つことが出来るというわけ。店内に入る人の制限もできる。

高齢者の方が数人いた。それを盗み聞き。

スマホと言っても無反応。ワシの電話はこれじゃ、と出すのはスマホ。
カメラを出してください、と言われても???銀行員はスクリーンを覗きながらこれですよ、と指差す。そしてQRコードをスキャンしてもらい、待ち時間のリンク画面へと丁寧に誘導する。高齢者の方にとって全てはじめての経験のよう。テキストにメッセージが来ますから、と言われてもはああ?の反応。

しかし実際テキストが来て、それを見ると、おおおおお、と喜びの声。銀行員が、ほら簡単でしょ、とニッコリ。

つまりスマホを持っていても使い方がわからない高齢者がいるという事。コロナのお陰で否応なくスマホを使う事を強制される高齢者。高齢者の活動が安全に広がりますように。

追伸
高齢者の方にとって現代文明の発達は凄まじいものだと思う。電話がない有線の時代から一家に一台の電話の普及。そして携帯電話、そしてスマートフォンと。そして会話だけではなく他の機能もどんどん付加されていく。ついていくのも四苦八苦ですよね。


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