走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

居場所を見つける

2023年06月06日 | 仕事

楽しいキャンプ旅行でした。男女を混ぜても大丈夫?と思いましたが娘に絶対間違いは起こらない。誰もタバコもお酒もドラッグもしないからのお墨付き。娘の言葉を信じて決行して、確かに全員礼儀正しく、良い子ばかり。


全員が芸術学校在籍ですから(音楽専攻4名と美術専攻1)、アートの話は絶え間なく、アカペラが始まったり、青春そのものね〜、私が診察に行く学校の生徒とは全く違う、と思いました。


もちろん全員がそうだとは言えません。しかし健全な学生生活を送っている子供とそうでない子供の違いは?と聞かれたら、私は「自分の居場所があるかないか」だと思います。


娘が通っている学校はアートを通して自分を表現することができるし、勉強以外の共通項があって、共同作業を常にしている。他の事をしている暇はない。たとえ家庭が崩壊しそうでも繋がる場所が学校である、みたいな。スポーツは少し違う。競争意識がアートよりもっと前面に出てくるから。


先週診察した生徒は10代半ばで、大麻、覚醒剤、アルコールを常用しています。仲間が利用しているから。居心地が良いから、と仲間と連む事を好んでいます。そして他の利用理由は現実逃避、リラックスできるから、、、。会話を進めるととても賢い子だと感じます。良い反応を示します。正しい情報を伝えることができ、子どもの声を聞ける大人が必要なだけかもしれません。



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