中野区沼袋に本部道場を置く武術空手修気道です。
意拳の創始者・王老師が遺した「意拳論」(抜粋)
「練習にさいしては、また人体の外力と内部のうごきのあいだにある対立と統一の法則を巧みに運用しなければならない。
人体の外力には4種類ある。一つは人体の力、つまり重力で、位置エネルギーが運動エネルギーに転化することで、「地球の中心と争う力」になる。
地面が支える力とそれに対する反作用の力は、いわゆる「地面から離れて飛び立つ力」である。
空気の阻害力は、いわゆる「大気に呼応する力」である。
技撃にさいして、相手が加えてくる力は、いわゆる「仮借の力」である。
こうした力を宇宙の力波と呼んでいる。
人体の内力は、すなわち「四如」の状態におかれた体全体の筋肉の矛盾力であって、これを「渾元の争力」と呼んでいる
隔膜が働く力を「呼吸の弾力」と呼んでいる。これもまた人体の内勁の一種である。
技撃のさいに真の効果を浴するならば、渾元の争力と宇宙の力波がぴったり合致していなければならず、その作用の妙はすべて呼吸の弾力にかかっている。このとき横隔膜を締めさえすればよいというのは間違いである。」
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これらは文章で読むと難解ですが、站椿を実践する上で要求されているものです。
「呼吸の弾力」は「試声」を基本として「五心帰一」という高度な意念や内三合を総合的に養った結果として作用するものだと思います。
武道に呼吸は不要と主張する人もいますが、いわゆる吸ったり吐いたりする技術の事ではありません。
「呼吸の弾力」は体内での爆発力とも言えると思います。
単に丹田を固めるとかいうレベルのものではなく、体内の爆発力を実際に両手に導いて相手に伝える、という技術が練習法として存在しているのです。
こうした技術は即効性は無いので、明日からすぐ使えるものではありません。
しかし、站椿でコツコツ養っていけば、次元が違う打撃力が身に付く事になります。
「站椿の目的は脳力開発である」、というのはこうした所からも見て取れます。
中国語が読めるようになって原文で読めればもっと理解が深まるのかもしれませんね。
見学・体験は随時受け付けています。
本部道場:東京都中野区