中野区沼袋に本部道場を置く武術空手修気道です。
私が20年以上学んでいるものに「武蔵円明流判官派」という剣術があります。
これは武蔵が二天一流を創る前の剣術です。
武蔵といえば「五輪書」が有名ですが、その前より姿勢の作り方についての主張は一貫しています。
「水の巻」
一、兵法の身なりの事
「…目をすこしすくめるやうにして、うらやかに見ゆるかを、鼻すじ直にして、少しおとがいを出す心なり。くびはうしろのすじを直に、うなじに力をいれて、肩より惣身はひとしく覚え、両のかたをさげ、背すじをろくに、尻を出さず、ひざより足先まで力を入れて、腰のかがまざるやうに腹をはり…」
五輪書の前に書かれた「兵道鏡」
一、身の懸かりの事
「…肩を両へ開きて、胸出さず、腹をいだし、尻をいださず、腰を据えて、膝を少し折りて、顆を強く踏み、つま先を軽ろくして、少し両へ開きて懸かるなり。…」
また、「円明流 兵法三十五カ条」
一、身のかかりの事
「…顔はうつむかず、あまりあおのかず、かたはささず、ひずまず、胸を出さずして腹を出し、腰をかがめず、膝をかがめず、身をまんむきにして…」
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站椿の要項として「眼は半眼」「肩は下げる」「首は後ろに丸太があると思って真っすぐ」「腰はまっすぐ立てる」などありますが、共通点が多く見うけられます。
重い太刀を自由に操るにはカラダが緊張せずに整った状態を作らなければなりません。
ちなみに、一部の流派では「反り腰(袴腰)」の姿勢を使いますが、私が知る古流、またカラダの基準を深めるために学んでいる刀禅でも腰を立てる姿勢で、反り腰(袴腰)は取りません。
技術の前にまずは姿勢ですね。
土台がしっかりしていなければ上の建物も安定しませんから。
見学・体験は随時受け付けています。
本部道場:東京都中野区