2022 J1第14節 鳥栖vs川崎 レビュー 苦手鳥栖にスコアレスドロー | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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こんにちは。この試合、現地参戦してきました。このスタジアムで最後に勝ったのは、2019年ですので、近年の成績からしても、鳥栖は大の苦手なのでしょう。この日もプレスと速い攻守の切り替えに苦しめられ、らしいプレイはわずかばかり。10人になって、ドローで済んだのは幸いだったと考えるようにします。

 

5/21(土)17:00 J1第14節 鳥栖 0 – 0 川崎 駅前不動産スタジアム

得点:―

 

 

サガン鳥栖 3-4-2-1

―――――――10小野――――――――
―――――23菊地――44堀米―――――
―29岩崎―――――――――― 2飯野―
―――――37小泉―― 6福田―――――
―――5ジエゴ―30田代―20ファン・ソッコ ――
――――――――40朴――――――――
68分 10小野OUT → 19垣田IN
76分 44堀米OUT → 16荒木IN
76分 23菊地OUT → 14藤田IN
76分 20ファン・ソッコOUT → 42原田IN
88分 6福田OUT → 18西川IN

 

川崎フロンターレ 4-3-3

―11小林―――20知念―――41家長―
――――17小塚―――16瀬古――――
―――――― 6J・シミッチ―――――――
―15佐々木―7車屋―5谷口―13山根―
――――――― 1成龍―――――――
46分 17小塚OUT → 23マルシーニョĪN
62分 20知念OUT → 9L・ダミアンĪN
62分 41家長OUT → 8橘田IN
76分 11小林OUT → 19遠野ĪN
83分 16瀬古OUT → 31山村IN

 

スタメンから、川崎は、DFラインは、そのままで中盤から前をガラッと変えてきました。それでもアキさんは、スタメンでしたので、どうしても依存しているのかなと。

それと期待は、(瀬古)樹で、ACLではSBでは出場したものの、本来のポジションでのリーグ戦起用は、初めてです。鬼さんの思い切りもあったと思いますし、樹も期するものがあったと思います。

鳥栖の出場選手に毎年、変わっており、知らない選手も多かったです。よく川崎は主力が海外に移籍したので、昨年より戦力が落ちたなどと言われますが、それを考えると鳥栖の強さは異常です。

引き抜かれても、引き抜かれても、雨後の筍のように若手のいい選手が出てきます。ハーフタイムに佐賀県知事が来ていて、県がサガン鳥栖のアンダー世代の育成者を表彰していました。地元にも愛されているし、これもクラブの一つの完成形だなと思ったりします。

さて、試合の印象です。前半から鳥栖は、飛ばしてきているなという印象でしたし、川崎は、押し込まれていたというほどではないにしろ、思うようにパスが繋がらなかったと思います。

鳥栖の走るところと切り替えのところの速さと川崎の馴染み切れていない中盤から前線とDFラインの疲労度、そして、鳥栖の圧からくるパスの精度の粗さ、こういったところが複合的に招いた結果だったのかなと思います。

鳥栖の攻撃は躊躇がなく思い切りがよかったです。象徴的なのが、6分の岩崎のシュート。左サイドのボックスの手前からだったので、見ていた自分もこれはクロスを放り込むものだと先入観がありました。しかし、勢い、コースからしたらシュートだったわけです。

岩崎は、昨年も早い時間帯に先制ゴールを川崎相手に決め、それがプロ初ゴールだったのですから、川崎は、むしろ相性のいい相手くらいにしか思っていないのでしょう。強気にガンガン来ていました。

逆に川崎は、鳥栖の前からガンガンくる相手の裏を狙って、ひっくり返そうという意図のパスが普段と比較して多く見られました。

3バックでしたから左右のサイドハーフが上がってきた裏が狙いどころになるわけですが、この展開だと、左が悠、右がアキというベテラン陣にそれを求めるのは、ちょっと酷だったのかなと思います。

その打開策なのか、途中で、4-4-2に変えたように感じました。悠、知念の2トップで、樹がボランチに下がったように思います。

それでも、前半は、川崎、鳥栖の攻守が激しく入れ替わる息もつかせぬ展開だったと思います。悲しいかな川崎は、ゴールに迫るチャンスらしいチャンスが作り出せなかったかなと。

後半に入り、(小塚)和季を下げ、マルシーニョを入れ、鬼さんは、サイドの活性化を図ります。ここで悠は中に入って、知念が右に入ったので、鳥栖の両サイドと速度負けしないようにと考えたのかなと思いました。

また、樹がトップ下に、アキを中央に入れ、ゲーム速度の調整も狙ったのかと思います。

その後の49分、視来が左サイド(あれ、なぜ左?)から回り込んでシュートを打ち、こぼれ球を悠が狙ったチャンスがあったのですが、このあたりはちょっと得点の匂いがしました。

ただ、鳥栖にも攻め込まれていて、最後の精度が合わないために、助かっているところが多々あったと思います。

結局、62分にL・ダミアン、健人を投入します。ボールは回せているのですが、どこか噛み合わない感がずっと続いていきます。

この試合、最大の物議を読んだのが、80分に(谷口)彰悟が、自らのパスミスで垣田にボールを奪われ、ファール覚悟で体を入れて、垣田を止めたところ、荒木主審はイエローカードを提示。

見ていた川崎側からしてもまあ、ここまでは、そうだよねと思いました。が、その後、OFRで画像をチェック。19年のルヴァン決勝の記憶がよみがえります。

いやいや、チャナティップなら川崎に移籍したから、その流れは発動しないはずなのに、という意味不明な言い訳が頭を回るのですが、荒木主審は、彰悟を呼んでレッドカードを提示します。


フロサポならば、3年前に皆学習しているので、ドグソ4要件を頭で検証するのですが。まあ、当てはまっていると判断されれば、当てはまっているのか。

垣田は左サイドにいたので、確かに抜け出したとして、ゴールへの方向と、ゴールまでの距離は、判断が分かれるところなのではないかと。

とは言え、方向も、彰悟を抜いたらゴールに向かうだろうし、そこで川崎の他の選手らが間に合ったかというと厳しいかったかなと。

こうなってから思うと、パスミスしないのが一番ですが、彰悟はどうすれば良かったのか。あそこですぐに体を入れに行かず、もうちょっと競っていれば、多少時間を遅らせることができ、かつ、もっと左サイドの奥へ流れたのではないか、と思ったくらいです。

と頭では判断も含め、主審の裁量だし仕方ないと納得もしつつも、これを同じようなシーンが今季出てきたときに、みんなドグソで退場になるのでしょうか。


そう思うと、退場者が例え、相手チーム側だったとしても、ゲームが壊れてしまう可能性が高くなるので、サッカーの面白みに欠けるのではないかと心配します。

だからと言って以後、寛大にするのも公平性に欠けるので、今季のドグソはこのレベルで取られると覚悟して見るようにします。

これで、川崎は、残りアディショナルタイム含めて15分弱を10人で戦うことになったのですが、不思議なことに、10人になったことで、やるべきことがシンプルに整理されたのか、川崎の攻撃に連続性が出てきます。

一番、得点の匂いを感じたのが、大弥。カウンターからドリブルで単独突破し、右のL・ダミアンを含め、2対1の状況をつくり大弥、有利でしたが、自らの突破を選び、結局、ボックス手前でファールで止められたシーンなど見ごたえありました。

結局、双方、得点とならず、スコアレスドローで試合終了。

てっきり首位陥落かと思われたのですが、2位の鹿島も浦和とドローでお付き合いしてくれ、さらにはその後に試合のあった3位の横浜FMも、昨年の川崎同様、福岡に敗戦したので、上位が勝ち点を積み上げられず、J1リーグは今年も混沌としてきました。


サガン鳥栖は、川崎が苦手なチームとして認識しているのですが、試合を見て感じたのは、鳥栖は若い選手が多く、いい意味で、川崎をリスペクトし過ぎず、自らの力を最大限ぶつけてこようとする気質があるところです。

それは、監督が変わっても、鳥栖のDNAとして残っていて、正面からぶつかってきますし、走ること、激しく当たりにくることの労力をいとわない感じがします。

Jリーグの他クラブでは、変にリスペクトし過ぎてくれて、自滅してくれる部分がままあるのですが、鳥栖については、この要素が一切ないですね。だからこそ、バチバチの名勝負となるのだと思います。

来年は、互いに中2日とかではなく、休養十分な中、川崎も完全なベストメンバーをそろえた状況で対戦したいと思います。


川崎の選手について、この試合で言及したいのは樹。初先発で、川崎にとって相性の悪い鳥栖相手に、目まぐるしく求められるポジションが変わっていった中では、よくこなしていたと思います。

本人の言う試合後のコメントにあるように及第点でないかもしれませんが、ここからの成長度合いの伸びも加味するとまあ良かったと思います。

ただ、唯一、73分の樹が抜け出したシーン、あれは自分で行って欲しかった。パスを出すのであれば、悠に完璧に合わさないとダメなシーンだったかな。

あれで、悠に完璧にあって、悠の今季初ゴールを演出しても感動ものだったかもしれませんけど、自らのギラギラ感を感じさせて欲しかったシーンでした。

それとこの試合では、個人的にシミッチのボール奪取がかなり目につきました。


システムを頻繁に変えた試合なので、基本の4-3-3のアンカーとして今後も大丈夫かと言われればわからないけれど、健人に完全に取って変わられた昨シーズン後半の脆さを感じなかったので、過密日程を考慮するとシミッチの復活は大きいと思います。

それと、(山村)ヤマ。彰悟の退場という緊急自体の中、そつなくこなしてくれましたし、ヤマのレベルの選手がベンチに居てくれることをどれほどありがたいと思ったか。次節もお願いします。


最後に鳥栖について。数年前、福岡在住になってしまったので、行きやすいこともあり、ほぼ毎年行っていますが、何度でも行きたくなる雰囲気があります。

このスタジアムでは、川崎にとっては芳しくない結果となることが多いのですが、スタジアム自体は、鳥栖駅から近いし、サッカー専用スタジアムで見やすいしいいスタジアムです。

また、何と言っても鳥栖の街がアウェイサポを歓待してくれている雰囲気があります。試合日、駅には両クラブの旗が掲げられています。アウェイ側入り口には、鳥栖高校書道部が書いた歓迎のプレートが掲げられています。

また、試合開始前、スタジアムDJからようこそ鳥栖へアナウンスとそれに呼応した鳥栖サポの割れんばかりの拍手は、遠く川崎から来たサポにしてみればかなり嬉しく思います。

これで、川崎が勝ち点3持ち帰れれば最高なのですが、仮に負けても、鳥栖の街やサポに嫌な印象を受けないので、川崎から遠いですが、まだフロサポで行ったことがない方は是非、来年以降、コロナも落ち着ていると思いますので、観光がてら鳥栖へ遠征されることをお勧めします。
 

最後に撮った写真、ざっと載せておきます。

 

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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