緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
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衣替えと虫干し

2021年10月06日 | 着物

10月に入ったというのに、どうしたことでしょう? 暑くて30度近い気温の日々が続いています。さらに今年は秋の花粉が例年の10倍だとか、周りに鼻をぐすぐすさせている人もいるし私もなんだかやたらと眠いです。花粉のせいか、単なるダラケかわかりませんが、昼間も夜もいつも眠くて横になるとすぐ寝てしまいます。でも秋は果物も美味しいし、栗やサツマイモ、カボチャなど美味しいものがたくさんあります。地元の梨も美味しいし、食べ物の楽しみがたくさんあり、花粉が飛んだくらいで秋の魅力は削がれません。

秋になったと言えば、衣替えですね。昔ほど10月1日から冬服という感じではないですが、着物は単衣から袷に替えることになっています。でも30度の日に袷の着物、ちょっと無理ですね。ネットで調べてみると、単衣の着物のままでも帯締めや帯揚げなどの小物の色合いを秋らしくするといいようです。季節感は大切ですし、少し季節を先取りするぐらいがおしゃれみたいですね。

衣替えというほど大袈裟ではないのですが、私も夏の着物を片付け始めています。ポリエステルの絽の着物はもう洗濯機でネットに入れて洗ってしまいました。浴衣類もみな洗って、畳んで100均の収納袋に入れてしまいました。洋服はまだ半そでをしまう気にはなれないのですが、浴衣はさっさとかたづけてしまいました。

今年、ネットで購入した小千谷縮をどうしようか悩んでいたのですが、麻の小千谷縮は家で洗えるとYouTubeの着付け動画のチャンネルで教えてもらったので、アクロンで手洗いしてから、ネットに入れ、おうちクリーニングという洗濯機のコースを選んですすぎ、軽い脱水をかけました。ネットから出して着物ハンガーにかけて少ししわを伸ばしてお風呂場で干してみました。

小千谷縮の紺地に少し白の模様が入っている着物ですが、着ている時はそれほどでないと思っていた透け具合が結構透けているので驚いてしまいました。

透ける着物の時は下に着る襦袢などに十分気を配ることといろいろなところに書かれていたのも、なるほどと思いました。襦袢の着丈が短かったりすると、足のところが透けてしまうので、必ず着丈を合わせた長襦袢を着るようにとのことです。

この透け具合では、襦袢の袖もきちんと合っていたほうがいいですね。

写真でみても下の白の襦袢がわかりますね。透け感を涼しさとして着こなせるようになりたいものです。色物の襦袢を着て、また別の楽しみ方もできるようですが、私にはまだまだ先の話です。基本の帯結びをちゃんと習得しなければ・・・ まだおうち着物の1年生です。

 

夏物をなんとかしまった後に、長年ちゃんとしてこなかった着物の虫干しをしました。亡き母が元気だったころは、毎年梅雨が明けると「着物の虫干ししなさい」と言われたものです。なんで暑い7月に、部屋中広げて着物を虫干ししなければならないのと少々不満でしたが、なんとか1年に一度は広げていたような気がします。

母が亡くなり、うるさく言う人もいなくなり、すっかり虫干しの習慣がなくなっていました。絹物の着物のことより、お気に入りのウールのコートやトレンチコートなどが虫に食われてがっかりしたことが印象に残っています。娘の大学入学式に着ていったトレンチコートの背中に虫食いができていて、たまたま後ろにいた連れ合いに「おい、小さな穴が開いているぞ」と言われ、がっかり! 入学式の内容は吹っ飛んでしまいました。

今年のお正月から着始めたおうち着物、せっかくだから大事にしてあげようと思い、何年振りかの虫干しをやりました。お天気が続いて湿気がない日を選んで、1日目は紬や小紋、名古屋帯や半幅帯を虫干ししました。ちょうど衣替えの時期ですので、箪笥の引き出しの出しやすいところに袷を置くようにしました。でもまだまだこの暑さ、単衣もまとめて目に触れやすいところにしまいました。

2日目に、押し入れの桐の箱に入れておいた訪問着や色無地、黒留袖、娘の振袖と袋帯を出してきて、こちらは本当に何年ぶりかの虫干しです。二段の桐箱に入っていたのですが、下のほうの桐箱から私の若い時の赤い道行や総絞りの赤い羽織が出てきました。赤いカシミヤのショールも。もう絶対着ないなぁと思いながら、部屋にロープを張り、風にあてておきました。

袋帯も昔のはやたらと重いです。まさか丸帯ではないでしょうが。若い時に、振袖を一日着ていると、がっくり疲れたのを思い出しました。着物の袖の扱いも難しかったのでしょうが、帯もこんなに重い帯を一日体に巻いていたらそれは疲れるはずだと納得です。最近の袋帯は軽くて締めやすいですね。裏地や芯の材質の変化のおかげでしょうか。

桐箱や引き出し、着物や帯を包んでいたたとう紙も窓際に置き、湿気をとりました。幸い、どの着物も帯もカビたり虫に食われているものはありませんでしたが、色無地の襟元に小さな染みを発見、ここ20年くらい着ていないので相当昔の染みです。薄黄色の色無地、もうこれも着る機会はないなぁと思いながら、また元の通りに畳んでたとう紙に入れ、桐箱にしまっておきました。また来年、虫干しの時に会うことでしょう。

写真ではわからないくらいの染みです。染め直しをするほど私が色無地を着るかといえば、フォーマルな場に出かける機会はほとんどないので、それはあり得ませんね。見つけなかったことにしてしまおうかしら?

 

 

 


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