【雑記】2024/3/6 黒ペンドラ記念日 | 働くカットマンのチラ裏卓球ブログ

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黒ペンドラ氏がスクショして拡大印刷して部屋の壁に飾れるように書き綴りました。

 

【序章】

 卓球で関わりがある人は(まぁ色々試合出てるし)多めですが、その中でも関西圏の国公立大学出身の卓球人とは交流が多めです。

 

 その中でも、とりわけ同学年は交流が多めです。

 

 とは言えもうえぇ年なので、ライフステージが変わったり、単純にやらなくなったりと、卓球からフェードアウトしていく人もまた多いです。

 

 そんな中で卓球し続けている稀少な人間とは、だいぶ交流が多めになります。

 

 家族と過ごす以外での完全自由時間は、大部分が卓球関連の時間になりますので、自然とそうなります。

 

 

 さて、大学時代の同学年の人間で言いますと、関西国公立大界隈においては、まず圧倒的に強くて国公立という枠組みから外れていたのが、僕と同大の同期(関西学生2年連続3位、全日本一般ベスト64)。

 

 その次の同学年の国公立選手は誰なのか?を考えると、まぁ当時ほぼほぼの人間が、当ブログでもよく出てくる黒ペンドラ氏を挙げていたことかと思います。

 

 

 二人とも卓球に取り憑かれている系なので、社会人になっても延々と卓球を続けていますし、もちろん協会登録していますし、当然のように段持ちです。

 

 黒ペンドラ氏は僕と同じように自宅に卓球台ある勢であり、なんやったら一軒家のワンフロア丸ごと赤マット敷いて自宅で課題練までできるようにしている気合の入れようです。

 

 

【トラウマ級の会長杯】

 さて、その黒ペンドラ氏との戦いの歴史は、一方通行の暴力を受け続けるだけの凄惨なモノでした。

 

 その中で思い出深いのが、初めて僕らが公式戦にて対戦することとなった、大学3回生時の会長杯争奪大会です。

 関西学生の会長杯とは、関西学生リーグの1部校に所属する学生と、関西学生ランカー以外の全ての学生が出場できる大会です。(僕の同大同期は強過ぎたことにより、学生ランカー要件に抵触したため出場不可)

 お互い、当時大学は2部校で切磋琢磨していましたが、あちらはレギュラーど真ん中の主将であり2部校でも勝ち星を稼ぐ人間。一方の僕はギリギリの準レギュラーとしてベンチ温め役であり、永遠のリーサルウェポン。

 試合出場しているヤツとベンチでは恐ろしいぐらい差がありますし、さらに出場しているヤツと勝てるヤツとの差も恐ろしいぐらい大きいです。

 大学同士の交流があるため、公式戦で当たるより以前に練習試合をしたことはありましたが、当然のようにボコボコ。一方的に受け続ける暴力。

 


 しかし、3回生の当時の僕は、確実に力をつけてきている感触があり、以前までと違い少しぐらい肉薄できるかと思っていたところでした。


 大会記録を見返すと、僕の1回戦はなく、2回戦・3回戦と3-0で、順調に勝利を重ねていたようです。

 当時の俺、頑張ってる。

 そしてヤツと当たったのは4回戦。

 ベスト32決定です。まだまだ「●●決定」と呼称するには程遠い、中盤です。

 しかし、僕のヤマだけ異常に進行が遅い。

 正確に言うと、ヤマの試合は速やかに消化されていたのですが、僕らの4回戦だけコールされない。

 

 全くコールがない。

 他のヤマはどんどん先に試合が入り、そして終わっていきます。

 コールされず2時間経ち、明らかに台が余り始めている中、いつの間にか8決定までコールされ始めました。

 「間違いなく俺ら忘れられてる。」

 と察知し、進行席に行って確認。
 案の定僕らの試合だけ忘れられており、すぐさまコール。

 僕らの試合は何の因果か会場のド真ん中、センター中のセンターコートでした。

 周りではハイレベルな8決定が進行中。
 (当時の組合せ表を見ると、男子プログラムは8ページ分ありました。ページ中の頂上決戦中です)

 試合が入っている台は、女子も含めて既に非常に少なくなっています。

 衆人環視の中、ちょっとイヤやな…と思いましたが、

 「せっかくやから思い切ってやろう、みんな俺が多少強くなって猛者に立ち向かうところを見てくれ!!!」
 と、視線を力に変える精神で試合に臨んだことを覚えています。

 何より格上に勝つには、まず1ゲーム目を取って、精神的なプレッシャーをかけることが肝要です。

 

 そのためにはまずは目の前の1点を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 1ゲーム目 ラブゲームでした。


 スマッシュみたいな情け容赦ないドライブを浴び続け、触れる気配すらない惨めなカットマンの図…。


 黒ペンドラ氏は僕を総得点11点以下で押さえ軽くアップを完了し、続く16、8決定を勝利し、4決定まで勝利してベスト4まで駆け上がりました。

 当時の僕は、この強烈な出来事をネタにするしかできませんでした。。。😇

 

 

 

【社会人編】

 それから社会人になって以降も、お互いがお互いのレベルで卓球に打ち込み続けつつ、たまに打つ機会もありました。

 

 僕も卓球をやったりやらなかったりの時期が何度かありましたが、まぁ言うて余暇を卓球して過ごすためにこの仕事選んでますから、ちょっと辞めても結局復帰します。

 

 4年ほど前からちゃんと復帰して以降は、黒ペンドラ氏とも練習する機会があり、当然練習試合をする機会もあり、オープン戦で当たる時もあり。そして当然のように毎回ボコボコにされていました。

 

 

 だいたいですね、下回転に対して返球不能系の球持ってるヤツって、カットマンのコンセプト的にめっちゃキツイんです。

 

 特にそれはフォア強いヤツな訳ですが、カットマンの遅い球に対して返球不能ボールを高確率で打ち込んでくるヤツというのはだいたい

  • フォアドライブが異常に速いorかかってる
  • スマッシュがやたら入る(上手い)

 てなパターンで、そいつが一番強みとするフォアを最も押し付けられやすいのがカットマンです。

 

 僕の同大同期もフォアドライブ上手いしスマッシュ上手いんですが、黒ペンドラ氏はサーティの枠組みの中では確実に全国上位クラスの速さのフォアドライブを持っています。

 

 こいつの渾身のドライブを1球ちゃんと拾えるようになりさえすれば、多分僕が卓球し続ける上で、現実的に勝ちを狙えるレベル帯の全ての人間のドライブが許容範囲内になると思っています。

 

 が、現状無理なので、相性的に、同大同期に勝つよりも、もしかしたら難しいかも知れん…

 そもそもドライブ速過ぎて触れんし…と思っていました。

 

 2023年末もラブゲームされて終わりました😇

 

 

 そして学生時代の会長杯から10数年を経て、1月のガバナーズカップにて、久々に公式戦という場で当たりましたが、やっぱ0-3で負けました😇

 

 毎回実力差は認めますが、悔しいは悔しいわけです😇

 

 

【記念日当日】

 そして先日3/6の練習。

 

 僕は20時過ぎ、ヤツから試合を申し込まれました。

 

 練習試合ということもありますので、いつものように何とか速いドライブを拾えるよう、地力の底上げを狙ってチャレンジしました。

 

 ただ、当然のように全く拾えないし、速いドライブを少しでも拾えるように後ろで構えたら、遅いループドライブや前に落とすツッツキで省エネで崩されて、ぐちゃぐちゃにされます。

 

 この試合もいつものようにあっさり0-3で負けて、

 「ああ俺卓球ょゎぃな… ょゎぃ… ょゎι…」

 と、ちょっと卓球辞めたくなる程度の心の傷を負うところまでがセットです。

 

 

【運命の再戦】

 練習会は他の参加者も強いです。

 この日も負け続け、

 「あぁ、結構疲れきってるし、ょゎぃ…し…今日は十分卓球した、かえろ…」

 

 と身支度していたところ、まだ僕のことをイジメ足りないのか、22時も過ぎた頃、黒ペンドラ氏から再び「もう1試合やろう」とお誘いが。

 

 もう帰る気満々でしたが、次の日の出勤時間が遅かったことと、ここでコイツの誘いを断って帰ったら、僕の徳が下がり、何か一生涯あらゆる面で負け続ける気がして、試合を承諾。

 

 

 先日も世界選手権の女子決勝を見ながら、こんなやり取りをしていたところです。

 

 

 どうせあっちは僕に負ける可能性なんて1ミリも考慮しておらず、どう裏面の扱い方を調整しながら勝とうかな程度しか考えてないやろう…

 

 くそ…舐めとるな…

 

 いやしかし、実際それぐらい実力差があるのも事実…

 

 

 普通にやって今日試合中に地力が急に上がる訳でもないし、地力で勝負ではなく、勝つことだけに徹してやろう。

 

 

 と、せっかくの機会なので、無惨に無抵抗に負けるのではなく、内心めちゃくちゃ勝ちに拘ると決めて、試合に臨みました。

 

 作戦というか方針はシンプルで、

  • 返球不能のクソ速ドライブを打たれたらカットで拾うことは諦めて何とか前で当てて、何とか入れる 返せたらラッキー
  • それよりクソ速ドライブ以外のボールをなるべく攻めることに全リソースを割く
  • 甘い繋ぎは全部打つ
  • ループが来ると分かったらできる限りコース読んでなるべくカウンターでかけ返す
  • 難しいボールはとにかく頑張って返す
  • とにかくカットの割合は減らす

 と、クソ速ドライブを少しでもカットで返球できるよう真っ当な努力をすることは一切諦めて、攻撃中心の意識。

 

 向こうがクソ速ドライブを永遠に打ち続けて、入ってきたら終わり。

 

 僕はそれ以外で点数を取る。クソ速ドライブで点数を取られたとしても、相手が上手かったね、で深く考えない。

 

 

 返球不能持ち人間を相手にする時でも、リソースを満遍なく割いて、弱点を補強したくなるのが国公立系の悪いところです。

 

 国公立病とは、効率よく総得点を上げるために、得意科目に割くリソースを少し苦手科目に割り振ろうとする思考形態。

 

 考え方のベースが満点からの減点方式なので、なんとか満遍なく意識を割いて、全てに対応したくなるところ。でも卓球でそんなことしても、取れる点数より失う点数の方が増えてしまいます。

 

 

 そんな考えで意識を割いても現状決して取れないボールがあるなら、捨てる。他に集中する。。

 

 ということを最近ようやく、実行に移せるようになりました。

 

 練習試合だと自分の地力向上をメインに据えるのでそうしないことも多いですが、大会だと自分への見切りがついた時点で立ち回りが変わります。

 

 

 今回は初っ端から力量が分かっていることと、僕だけ一方的にガチだったので、行動に迷いは無かったです。

 

 

 そして1ゲーム目。

 僕サーブからうまく点数を取れたこともあり、あっちの強ドライブもいつもより前陣で構えてブロックや当てるだけでたまたま返せたのも大きく、出足よく6-0。

 

 「マジか」という表情を見て、ちょっとニヤつきたくなります。しかし我慢。

 あちらに無理が出始めます。少し難しいドライブを裏面で振りにかかってミス。

 「かかった」と確信します。

 

 10-4。これだけの得点差でも、実力差から考えれば全く安心できません。

 案の定10-8まで追いつかれます。

 

 しかしここで僕はあちらの3球目のそれなりドライブを読んで回り込んでカウンタードライブ…からのフォア飛びつきで気合で得点。

 

 焦っておるわ。

 

 

 そもそもゲームを取ったこと自体が記憶にないぶりかも知れません。1ゲーム目が出来過ぎだった説も濃厚で、ニヤつきたくなるところを必死におさえます。

 

 2ゲーム目もやることは徹底してブラさず同じ。

 

 少し弱く打ったりツッツキで繋ぐと、こちらが意を決してドライブしてくるのを察知したか、あちらも特に3球目でなるべく強く打とうとしているのが手に取るように分かります。

 

 完全にかかった と思いました。

 

 相変わらずエグいドライブも受けますが、少し無理して打っているので、いつもよりミスも見られます。

 

 良かったのが、黒ペンドラ氏のループドライブに対して僕のカウンターのミスが結果的に無かったことですね。多少ミスっても仕方ないぐらいに思っていましたが、この重圧はかなりあったと思います。

 

 そして10-6?7ぐらいで取ります。既にゲームカウントは2-0。

 

 試合後に何て言ってやろうかと考えたり、こうして何か書いてやろうか…とか邪な考えが横切ります。

 

 しかしそういうことを考えた結果、まくられて負けました、ちゃんちゃん、がいつもの僕。まだニヤついてはならない。

 

 3ゲーム目も出足が肝心。ですが、ちょっと僕が勝ちを意識して凡ミスが増えたことと、あちらも覚悟が決まったか、あっさり1-5,2-7ぐらいと、絶望的な点数運び。結局5-11ぐらいで取られました。

 

 結局ここからまくられて惜しかったね、ちょっとビビらせたけどいつものキャラ的に僕は負けて終わりだったね、で終わってはならんと、4ゲーム目。

 

 あっという間に2-6と4点差かつ、あちらサーブ。

 っょぃ…。強く打てない球を僕が回り込もうとするのを見て、ストレートに打ってきたりと、既に方針が読まれています。僕は最初の策以外に何も無いですし、モードチェンジしていつものやり口に戻ればボコボコにされるだけです。これが実力差か…と頭を過りました。

 

 ここであちらのサーブを取れない系ネットインレシーブで返せたことと、その次に日和って打ってきたループをカウンタードライブからの連打で得点できたことで、4-6。少し流れが僕に傾きます。

 

 それでも僕サーブからどうしても欲しい1本を3球目力み過ぎてミス。仕方ない。その次は、この日初めてのサーブを出してあちらレシーブミス。大丈夫あっちも力んでおる。

 

 5-7となってから、ツキが来ます。バック側へのレシーブは完全に読まれて先回りされていたものの、あちらの3球目強ドライブミス。6-7で次はフォアに送ったレシーブからクロスに強く打たせたボールを何とかブロック。。。で返すもあちらも返球して長いラリー…を結局粘り切られ点数を落とす。っょぃ。

 

 6-8からどうやって僕が点数を取ったか覚えていませんが、多分カットではなく攻撃で点数を取ったのだろうと思います。8-8。

 

 ここであちらロングサーブを僕が浮かし気味のレシーブをしてしまい、強ドライブを確実に浴びる場面…しかしちょっと思ったより深めに入った…ところで、あちらの力みからのミス。

 

 きた。

 

 9-8。あちらの3球目の中ドライブ(一般的には強い)をバックカットで凌いでから、ツッツかれたボールをドライブ。フォアブロックが落ちる。

 

 きた。

 

 10-8。もうニヤニヤがこぼれそうになりますが、まだ全く勝ち確ではありません。ここまできて、ニヤついてしまって負けて惜しかったねヒヤヒヤしたわ、で終わり…では意味がない。

 

 

 最後は僕のサーブから3球目打って、あちらが必死にブロック、もう一本飛びついて僕がドライブ…が微ネットイン…したのをさすがのネットイン処理でブロック…されたのをさらに動いて2本連続でドライブして得点。

 

 カットマンであることを8割方放棄した結果、対黒ペンドラ氏で人生初勝利。

 

 

 

 いや

 

 ほんま何にもかかってない、ただの練習会での、

 

 その中の単なるゲーム練での、しかもこの日2試合目での、

 

 相手の心理的隙を突いて、僕のこれまでの敗戦の歴史を総動員しての、たまたまの超マグレの1勝ですが、

 

 この1勝は多分ここ数年で一番うれしいですね、ハイ、正直。

 

 正直試合後ニヤニヤが止まらんかったですね。シチュエーションから何から嬉し過ぎて。

 

 ここまで詳細に勝手きままに書かれて、黒ペンドラ氏は非常に鬱陶しいことこの上ないと思いますが、この記事を印刷し、壁に飾ってたまに読み返してください。

 

 

 あ○こちゃん見てるか?

 

 旦那に勝ったぞ(゚∀゚)

 

 

 この再現性のあまり無さそうな勝利を もっと再現性のある内容に変えていきたい所存。。。

 

 痩せよ。