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現政権を歴代法務大臣一覧から振り返る

2020-07-18 10:25:29 | 日記
  現政権の実態が、十分に多くの国民に伝わっているのか?
  時々不安に駆られる。そこで、少しずついろいろな切り口で、お伝えしていこうと思う。まず、その第1弾として、「歴代法務大臣一覧」 。
 
  ウィキペディアを参照して、短命におわった第1次の時の法務大臣から抜き出してみた。
  
 
 
 11人の法相が選任されている(上川氏は、複数回就任)が、さて、こうやって改めて眺めてみての皆様の感想は、どんなだろう。
 
 法務大臣といえば、立憲民主主義の柱をなす「法」に携わる要職だ。いかに、この政権がこの重責を任す人を、「大切に選んだか」が、分かりそうだものだが・・・。
 
 正直なところ、任期は短い人が多く、コロコロ交代した様子に、今更ながらにいろいろなことを思い出した。国民の一人として、憂いを感じざるをえない気持ちになった。
 そして、今回のこのブログで1番大事なのは、今に通じるこの長期政権の始まりが、第1次政権の時の法務大臣の選出から、すでに今につながる人選がずっと変わらず貫かれていたということだ。どんな、何が貫かれていたのか。
 では、まずその衝撃の長勢法務大臣から順に追っていこう(以下敬称略)。
長勢甚遠(ながせ じんえん)
  就任時の動画が政府インターネットTVで見つけられた(ココから)。就任当初から治安の維持のために共謀罪法案の設立に意欲を示しているのが分かる。
  長勢氏は改憲よりも自主憲法の制定を重んじていた人物で、法務大臣の退任後の自民党が野党になった時にできた<創生「日本」>に参加している。 
  憲法改正集会での、次の発言に注目しないといけない。
  「(自民党憲法草案は)国民主権、基本的人権、平和主義、これは堅持すると言ってる。この三つはマッカーサーが日本に押し付けた戦後レジームそのものだ。この三つを無くさなければですね、本当の自立自主憲法に成らない
  彼は、自民党憲法草案でも甘いところがあるとしてこう発言し、なんと会に出席している周囲は朗らかにこれに拍手を送っている(ココの17:47から)。 
  私がこの映像に気づいたのは、数年前だったが、この映像を見て、強い衝撃を覚えた。 どこか日本ではない国に自分がいるのか? もしくは大日本帝国に舞い戻ってしまったのか?と目眩を覚えた。
 
  創生「日本」。 「戦後レジームからの脱却」を目指すと言っているこの組織にこの長期政権の全てが凝縮されていると思う。 脱却しなければいけない 「戦後レジーム」が何を意味するのかを知るには、創生「日本」のH24.5.10の東京研修会などを始めとして、今政権の中枢にいる人々が何を語っているかに注目してみるのがいい。
 
  調べてみると、この創生「日本」のサイトでは、正々堂々とHPなどで上記の研修会の様子も動画で公開されていて、別に隠し立てしている様子はない。 自分の目で確かめてみよう。 それに、すでに教育勅語の復活(森友問題の時に塚田幼稚園で園児が暗唱している姿が流れて、テレビで騒がれたが、これまで文科大臣など始め、次々と教育勅語を肯定する発言が続いている)や、軍事費拡大、高級官僚などを人事権で自分たちの都合のように動かす動きも、じわじわ進められてきた。
 
  しっかり見過ごさないでいれば、見えるこの現政権の「戦後レジームからの脱却」を実現していこうと目指されていることが何なのか、国民はもっと知らなければならないし、マスコミももっと報道して国民にはっきり理解させる努力をしていかなければならない。
  それが、できていれば、 (2006年から2007年)、そして(2012年から今)に至るまでの長きにわたって、国民からの支持を得て、ずっと暴走を始めた長期政権が、こんなにガタガタな走り方になるまで、走り続けてくることはなかったのではないか。私にはそう思える。
 
(鳩山邦夫)   
  「戦後レジームからの脱却、その方向性を変えてはならない」 など言って内閣改造に踏み切ったが、組閣後すぐから、次々とまた閣内の不祥事が発覚し、安倍の任命責任が問われ30日間で終わった内閣だった。
 
  <この後は、2012年からの法相たちだ>
 
谷垣禎一(たにがき さだかず)
  内閣改造があるまで、在任間1年9ヶ月就任。
 
  民主党に選挙区でうちわなどを配布したことを追及され在任期間48日で辞職。
(山谷えり子) 
   1日のみの臨時?
  河井逮捕で振り返る法相経験者のお騒がせ」(デイリー新潮より)に、この上川氏が、就任時ではないが「公選法違反容疑で逮捕者まで出した」とされたと書かれていた。 法務大臣に2度連続して任命された人なのだが・・・。
  *デイリー新潮がよくまとめてくれているので、私が何も時間をかけて調べながら書く必要もないようにも感じてしまう。デイリー新潮さんに感謝。
 
岩城光英(いわさき みつひで)
   これも、デイリー新潮に、パーティー券収入を「寄付」と虚偽記載した人として紹介されていた。
 
   この方は、かなり記憶している方も多いと思う。私もしっかり記憶している。
   「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案につい ての答弁で、「成案ができたら説明する」「私の頭脳ではちょっと対応できない」などと、あまりにも無責任なことを臆面もなく言って驚かされた。 ココから実際の動画で本人の様子を見られるが、不信任案を出されたが与党により却下され、次の内閣改造まで1年は在任した(嘆)。また、この金田氏は、就任前に2度の公選法違反に手を染めていると、デイリー新潮に書いてあった。
 
   在任11ヶ月。特に記載なし。
   (追記2022/08/07)2018年7月の霊感商法で問題となった旧統一教会の集会「復興祈念・2018孝情文化ピースフェスティバル in OKAYAMA」に、同じ自民党の逢沢一郎、北村経夫と共に来賓として出席し、祝辞を述べたことが分かった(ココから)。
   この河井氏と妻の案里氏の逮捕の罪については、説明は不要だろう。長期政権に批判した横溝氏と同じ選挙区で、横溝氏の10倍の選挙資金1億5000万円が注入されて行われた選挙戦。そこで、潤沢に使われたお陰で当選した案里議員。
   夫妻は、公職選挙法違反で揃って逮捕された。
   逮捕されるような人が法務大臣に選ばれたという驚き。
 
   それにしても、お金で票が得られる旧態依然とした選挙が未だまかり通る日本には、絶望的な気分になる。お金を受け取ってしまう者にも、そんな議員を選んでしまう国民にも責任があると言わざるを得ない。
   だが、なによりも、ここまで見てきて、「自分に任命責任がある」とはっきりいう首相が、説明責任を1度として果たしていないこと。口先でそう言っているだけで、責任がとられたことはない。その先がまったくないのだ! 
   お金絡みの問題で辞めた大臣が、これまで何人いたことか。この内閣だけで、菅原も辞任している。「本人に説明をしっかりさせる?」も空しく響く。そして、菅原氏は不起訴。何と、自民党から追放すらしていない!? 自分も本人にさえ責任をとらせない。
   こんな法律違反を犯す大臣しか選べないのは、法律すれすれで選ばれてきた議員しか、そもそもいないからではないか?と最近は思えてきた。 大臣にして後ろ指をさされることの心配がない人物がもういないのだろうか。 
 
   最後までやっと辿り着きましたが、ここにきて、もう胸がかなり詰まってうんざりしてきた方も多いのではないだろうか。
   これが、法務大臣一覧とは・・・日本はなんという国に成り果てたのか。情けなくて、涙がこぼれそうです。 黒川氏の定年延長を異例の閣議決定で決めた釈明に、「検察官が最初に逃げた」という飛んでも発言、そして撤回。 さらには、その黒川氏の賭けマージャン発覚後は処分を決めた経緯について、言葉を翻す 迷走ぶり 。 まあ、普通この方の対応をみていて、法務大臣適任者と見る人はいないだろう。
   しかも、こんなに問題があっても、金田氏の時と同じく、自公などが不信任案を否決。 今も守り続けて、この方が法務大臣の席にすわり続けている。
   
   最初にあげた長勢氏からして、まず憲法改正どころか自主憲法を目指し、政治を行うものに義務づけられている憲法遵守の精神に欠けていた。
   そして、その政権の中心を担う人たちがそろった「創生『日本』」の集会に参加し、この長勢氏に拍手を送った人たちが、今の長期政権を2012年以降、ズッと握り続けている。
   選挙には、アベノミックスとか株価操作とか、2世ならカンバン、人脈、そして実物のお金や物、メロン、香典も効果を発揮したのだろう。どうにか、票をかき集めてしまう。そもそも、公明党が、最初の長勢のような発言をし「戦後レジームの脱退」と声高に掲げている自民党と一緒に足並みをそろえていることが、私には信じがたい。でも、与党公明党を支持する創価学会の力づけが、この長期政権を後押ししてきたことに疑いの余地はない。
   野党がひとつにまとまり切れず、国民の信頼を得る受け皿がないことも原因だろう。また、北朝鮮のミサイル攻撃などや、巧みなマスコミ操作なども、長期政権が続けられてきた要因になっているのだろう。
   「忖度」という言葉や、自由に発言していると危ないぞ~という共謀罪などで国民にプレッシャーをかけるのも忘れなかった。
 
   そんな中で、法務大臣として不適格な「法遵守精神の欠如」した、明らかに能力不足の人たちが、いれかわり立ち替わり現れては消えていった。
   「他の内閣よりよさそうだから」とこの政権に批判もせずに票を投じ続けられてきたという日本の現状を、是非 歴代の法務大臣の動画などもリンクしておいたので、よく見てしっかり感じ取ってほしい。 そして、どうせ、用意してもらった答弁書を読み間違ったり、どう答えてよいか分からなくなって助けをもとめるような人たちを大臣にするのなら、少なくとも、これ以外の政権にチャンスを与えてみる時期にきていること。もうこれ以上、この政権と歩き続けたら、日本は、「戦後レジーム」から「大日本帝国」の世界へ後戻りし、多くの犠牲を払った過去の歴史を繰り返すしかない現実に気づいてほしい。
 
  マスコミの世論調査を請け負う会社には、是非内閣支持率の調査の選択項目に「他の内閣より良さそうだから」と並べて、 「この内閣よりは、他の内閣の方がよさそうだから」というのを入れてほしい! 
  そして、野党もしっかり国民の信頼を勝ち得るように頑張ってもっと国民に存在感を力強く示してほしい。 
 
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