人生が100倍楽しくなる、パスターまことの聖書通読一日一生5(旧約聖書 新約聖書 聖書通読ブログ)

聖書通読は、モノの見方を変え、イエスと共に前に進む気を起こさせてくれます。ご一緒にしませんか?

ローマ人への手紙1章

2021年05月07日 06時57分23秒 | パウロ書簡
ローマ人への手紙1章 挨拶と福音の紹介
1.挨拶(1:1-6)
今日からローマ書を読んでまいります。使徒の働きでは、パウロがローマに到着したところで終わりました。しかし、このローマ人の手紙は、パウロがまだローマに到着する前に書かれたものです。恐らく第三回伝道旅行の途中、エペソから追い出されるように移動したコリント滞在の三か月間に書かれたのではないか、と考えられています(使徒20:3)。実際パウロは、そこからローマ、さらにはスペインに伝道しようと計画を立てていましたが、その前に、エルサレムの貧しい同朋に、ギリシア各地で集めた献金を届けるために、逆戻りしなくてはなりませんでした。それだけに、ローマへ行く思いは熱かったことでしょう。そして、ローマの教会は、パウロが建てたものではありませんでしたから、パウロは、事前に挨拶を送ると同時に、自分の素性を明らかにする必要もあったことでしょう。この場合重要なのは、その人がいかなる信仰を持っているかです。キリスト者にとって、学歴も、肩書も、所有もあまり関係のないことです。ですから、パウロは、まず自分の信ずるところを述べるのです。
そこで、まず1節パウロは、自分が、キリスト・イエスに仕える者であり、神の福音を伝えるために選ばれ、「使徒」とされた者だと述べるのです。自分の立場を語るには、これで十分でしょう。私は牧師です。私は伝道師です。なるほど、では、どんな教えを語る人なのか、そこが重要です。今日、キリスト教の牧師と自称しても、異端まがいの考え方をする人もいれば、その神学は様々です。どのような考え方をしているのか。
2.正しい人は信仰によって生きる(1:7-17)
2節、私が与えられた福音は、旧約聖書に予め語られた、約束の救い主、イエス・キリストによるものである。十字架にかかり、一度死んで復活されたイエス・キリストを語るものである。このことをあなたがたと分かち合いたいのだ、というわけです。16、17節、は、ローマ人の手紙の要約とも言われる部分ですが、パウロは、福音には神の力が現されていると言います。それは、信じるすべての人を救いに導くもので、神の義が示すものである、と。つまり、それは神が、私たちの救いのためにしてくださったことを語り、信仰によってそれを受け止めることが私たちの救いになるのだ、と言うのです。
3.人間の基本的な問題
こうしてパウロは、18節から本題に入り、福音の素晴らしさについて語るのです。そこでまず彼が語るのは、私たち人間の現実です。人間がいかに失われた者であるか、罪深い者であるかを語るのです。統計数理研究所の調査では、おみくじ占いまで含めた宗教行動を取る日本人は、人口全体の70%、実際に信仰する宗教を定めている人は約30%とされています。そして30%の内訳はほとんどが新興宗教、つまりご利益的な宗教心を特徴とすることが指摘されています。確かに、パウロが言うように、木や石で出来た偶像を拝みはしても、唯一絶対、まことの、永遠に生きておられる神を礼拝する人は少ないことでしょう。その結果は、相対的で無秩序、かつ罪にまみれた社会を良しとして生きる他はないのです。19節以降は、私たち人間の現実、社会の現実を語るものです。そのような人間にどのような救いがあるのか、これから16章に渡るローマ書を通して、教えられることとしましょう。では今日もよき一日となりますように祈ります。

クイズコーナーです。最初に昨日のクイズですが、「パウロがローマ本土に到着し、カプアから北上した道は、何と呼ばれているでしょうか?」答えは、①アッピア街道でした。では、今日の聖書クイズを一つ。パウロは、ローマ人の手紙を口述筆記させました。そのお手伝いをした人は誰でしょうか?①ガイオ、②テルティオ、③テモテ、答えはまた明日!よき一日となりますように祈ります。

最新の画像もっと見る