【シーズン6】人生が100倍楽しくなる、パスターまことの聖書通読一日一生(旧約聖書 新約聖書 聖書通読ブログ)

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士師記6章 行けあなたのその力で

2022年05月01日 07時07分16秒 | 士師記
士師6章 ギデオンの召し
1.ミディアン人に苦しめられるイスラエル人
 イスラエル人は、再び主の目の前に悪を行いました。そこで主は、イスラエル人をミディアン人の手に渡されるのです。このミディアン人、もともと、アブラハムの第二の妻ケトラの第四子に起源を発します。つまりミディアン人とイスラエル人は同族で、歴史的にも様々なつながりがありました。たとえば、モーセは、ミディアンの祭司レウエルの娘チッポラと結婚をしています。そしてイスラエルは、シティムに滞在中、ミディアン人によって偶像礼拝と不道徳に陥っています。士師の時代には、ミディアン人はアマレク人らと共に現れ、略奪しました。彼らは、収穫期になると襲ってきて、八ヶ月の勤労の実を奪いイスラエルを悩ましたのです。今やミディアン人はイスラエルの敵でした。イスラエル人は、土地を追われ、山地の洞窟や要害に息を潜めて住み着くようになるのです。そして、弱くされたイスラエルは、主に助けを求めました。
これに対して、主は、まず無名の預言者を通して、イスラエルの背信の事実を指摘されます。イスラエルは、単に神の存在を忘れていたのではなく、エジプトの奴隷の家から連れ上り、圧迫する者の手から助け出し、追い散らし、国を与えてくださった方を忘れていたのです。そして主は、イスラエルの求めに答え、五番目の士師を起こされました。
2.五番目の士師ギデオンのつぶやき
 しかしながら、五番目の士師ギデオンは、敵の攻撃を避けて、酒ぶねの中でこっそり麦を打つ臆病者として登場します。彼は「力ある勇士よ」と呼ばれるに値しない存在です。それがまた重要で、彼は、私たちの心を代弁するような人物として登場するのです。彼の言い分は簡単に言えば、こういうことでしょう。神が共におられるというけど、だったらなぜこんな惨めな気持ちにさせられるようなことが起こっているのか。「力ある勇士よ」と励ますようなことを言うが、こんな弱く、物事を跳ね返す勇気もない自分に何ができると言うのか。悪いことが起こらないように、とこうして縮こまって生きている者なのに、というわけです。(13節)
3.ギデオンを召す神
しかし、そんなギデオンに神が語られたことに注目しましょう。「行け、あなたのその力で。わたしがあなたを遣わすのではないか」よしわかった、あなたが勝てるように攻撃アイテムを揃えてあげよう、訓練して強くしてやろう、と言うのではないのです。とにかく全力を尽くすんだ、当たって砕けろと言うのでもありません。「行け、あなたのその力で。わたしがあなたを遣わすのだから」と言うのです。自分が無であると思うなら、無のまま、手ぶらで出て行け、と言うことでしょう。自分が弱いと思うなら、弱いまま出ていけということでしょう。なぜなら神が遣わすのだから、神が責任を取るから、と言うわけです。
しかしギデオンは、踏ん切りがつかずにいます。そして自分に何かできることのしるしを求めています(17節)。そして一度の確認では満足できず、二度しるしを求めています(36節)。神は、何事かをなそうと言う時に、用いる私たちの弱さなど問題にはされないでしょう。実際神にとって、人は誰でもよいはずです。となればこんな私に閉じこもってないで出てきなさいなんて、で本当によいのですね。どうなるかわかりませんよ。私の弱さのままでよいなんて、というぐらいの気持ちで神のことばを受け止めてもよいのではないでしょうか。神はそんなギデオンに付き合われたのですから、私たちにもそうしてくださるでしょう。大切なのは神の招きに信仰をもって応じることです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。イスラエルの詩文には、一行目と二行目を平行的関係にする並行法なる修辞法がありますが、一行目と二行目の思想を対比し、思想をより明白にしようとする並行法は、何と呼ばれるでしょうか?①同義的並行法、②反意的並行法、③段階的並行法。答えは、②反意的並行法でした。では、今日の聖書クイズを一つ、第五の士師ギデオンは、別名何と呼ばれたでしょうか?答えはまた明日、では、今日もよき一日となるように祈ります。

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