後藤和弘のブログ

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「共産党独裁の中国の自由な暮らし、しかし独裁は人類の不幸」

2022年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム
マルクスの共産主義は宗教を否定し資本主義を否定しています。
しかし共産党独裁の中国は資本主義化し宗教は自由です。私が中国に行った1980年当時から中国は資本主義で宗教は自由でした。しかし中国は共産党独裁の国でした。現在も共産党独裁の国です。

今日はまず中国の宗教の実態を書きたいと思います。そして独裁主義は人類を不幸にすることを書きます。
さて中国の共産党独裁の特徴は「政府の全ての政策に反対しない限り人民へ自由を与える」という方針にあります。
宗教の自由の実態を示すために現在の中国にあるキリスト教の教会とイスラム教の寺院とお寺の写真を示します。

1番目の写真は天津にあるキリスト教の天津西開教会です。写真の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/西開天主教堂 です。

2番目の写真は天津西開教会の内部です。

3番目の写真青海省の西寧にある巨大イスラム教の寺院の東関清真大寺です。
写真の出典は、https://www.china-arekore.com/entry/xining_mosque です。

続いてお寺の写真を示します。

4番目の写真は深圳の仙湖植物園の中にあるお寺です。写真の出典は、http://aabbcc358.n-da.jp/e116239.html です。
高齢者だけじゃなく、若い人もたくさんの人がお参りにに来ています。

5番目の写真は洛陽にある白馬寺です。出典は、https://www.arachina.com/culture/religion/temple.htm です。
白馬寺は、東漢永平11年(西暦68年)に中国河南省の洛陽市の郊外に中国で最初に建てられたお寺で、中国仏教の「祖庭」と「釈源」と呼ばれています。中国で第一級の古刹です。主な建物は天王殿、大仏殿、大雄殿、接引殿、毗卢閣、斎曇塔などです。

これら5枚の写真が示すように中国には信仰の自由があります。
しかし、それには厳しい条件が付いているのです。「政府の全ての政策に反対しない限り信仰の自由を与える」という条件です。
神の存在や宗教を否定するのが本来の共産主義です。
しかし多くの人々は宗教を信じ、家族の幸福を祈りながら穏やかに暮らしているのです。
そこで中国の宗教の信者のことをもう少し詳しく見てみましょう。
中国では道教が仏教と儒教とともに三大宗教と言れています。ですから大部分の中国人はこの三大宗教を信じています。そのどれかを信じる人もいますが、多くは三大宗教を同時に信じています。
中国の仏教はおもにチベット仏教(ラマ教)と大乗仏教です。
その他に2300万人ほどのキリスト教信徒や1800万人ほどのイスラム教徒がいます。
中国の宗教に対する政策の概略は末尾につけた参考資料をご覧下さい。
最近、中国は宗教ブームでいろいろな宗教が活性化し、それぞれの信者数が急増しているようです。
中国の民主化を主張したり、独裁政治を批判しない限り、自由に宣教し、自由に信仰して良いのです。
ただし全ての宗教組織は政府へ届けるのが命令されています。
この宗教の流行は今後も続き、中国では宗教はますます盛んになると思われます。

以上のように中国は共産党独裁のもとで多くの人々は宗教を信じ、家族の幸福を祈りながら穏やかに暮らしているのです。
これで良いと言うのは早計で危険な考えです。共産党独裁が最悪なのです。
今回のロシアのウクライナ侵攻はロシアの共産党独裁、すなわちプーチン大統領独裁だから起きた悲劇なのです。独裁者一人の意思で気軽に戦争が出来るのです。これが共産党独裁の国の恐ろしさなのです。
共産党独裁の国はロシアや中国だけではありません。北朝鮮もベトナムも怖い存在です。そして独裁国家のミャンマーもタイも怖い存在です。
人類を不幸にするのは独裁国家なのです。
民主主義は決して理想的ではありません。いろいろな欠陥もあります。しかし民主主義の方がまだマシです。民主主義の方が人類を不幸にする可能性がより少ないのです。
今回のロシアのウクライナ侵攻は独裁政治の怖さを明快に示したのです。
共産党独裁の中国には自由な暮らしがあります。しかし独裁は人類の不幸にするのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料:「中国の宗教政策」===========
 1997年10月発表の中華人民共和国・国務院報道弁公室の宗教に対する政策の概略;http://j.people.com.cn/special/religion/baishu.html

1.中国の宗教の現状
2.宗教信仰の自由の法的保障
3.司法と行政による宗教信仰の自由の保障および監督
4.独立自主運営の宗教事業に対する支持
5.少数民族が宗教を自由に信仰する権利の保護

1.中国の宗教の現状

中国では様々な宗教が信仰されている。中国には主に、仏教、道教、イスラム教、カトリック、キリスト教の信者がいる。中国公民は、信仰する宗教を自由に選び、自分が信じる信仰を表現することができ、また宗教的身分を明らかにすることができる。統計によると、国内には宗教を信仰している人々は1億人おり、宗教活動施設は8万5千ヶ所、宗教関連の教職員はおよそ30万人、3千以上の宗教団体がある。これらの宗教団体は、宗教関連の教職員を育成するための宗教学院・大学74ヶ所を運営している。

――中国では、仏教は2千年の歴史を誇る。中国には現在、仏教寺院がおよそ1万3千ヶ所あり、出家した僧侶・尼僧は20万人、そのうち西蔵(チベット)系仏教のラマ僧は12万人、活仏は1700人、寺院は3千ヶ所、巴利語系仏教の比丘(びく)や長老はおよそ1万人、寺院は1600ヶ所に上る。

――道教は中国で生まれた宗教であり、その歴史は1700年以上も前に遡る。国内には道教寺院1500ヶ所があり、2万5千人以上の乾道、坤道の道士がいる。

――イスラム教は7世紀に中国に渡った。イスラム教は主に回族、ウイグル族など10の少数民族の間で信仰されている。これらの少数民族の人口はおよそ1800万、モスクは3万ヶ所、およそ4万人の伊瑪目や阿ごう(勹+言)がいる。

――カトリックは7世紀に中国に渡り、1840年のアヘン戦争後、信者の規模が増えた。中国には現在、カトリック信者400万人、教職員4千人がおり、教会などの活動施設4600ヶ所がある。

――キリスト教は19世紀に中国に入り、アヘン戦争後、信者数が増加した。中国には現在、キリスト教信者1千万人、宣教師1万8千人がおり、教会1万2千ヶ所、活動場所や集会所2万5千ヶ所がある。

中国で全国的な活動行なっている宗教団体には、中国仏教協会、中国道教協会、中国イスラム教協会、中国カトリック愛国会、中国カトリック教主教団、中国キリスト教三自愛国運動委員会、中国キリスト教協会などがある。各宗教団体は、独自の規定に基づいて、指導者や指導機関担当者を選挙、選出している。

中国の各宗教団体は自主的に教務活動を進めており、必要に応じて、宗教学校の開校、宗教経典の発行、宗教的刊行物の出版、社会公益事業を行なっている。中国は各国同様、宗教と教育の分離を原則としており、国民教育に宗教教育が持ち込まれることはない。一部の大学や研究機関では、宗教学教育や研究が行なわれている。各宗教組織が運営する宗教学校では、その宗教の必要性に基づいて、宗教的な専門教育が行なわれている。宗教教職員による正常な教務活動については、宗教活動の場所で、あるいは宗教的習慣に基づいて信者の自宅で、あらゆる正常な宗教活動が行なうことができ、これらは法的により保護されており、いかなる干渉も受けない。

1966年から1976年にかけての「文化大革命」では、宗教をはじめ、中国社会のあらゆる分野が大きな被害を受けた。中国の各級政府は「文化大革命」の誤りを訂正する過程で、宗教信仰の自由を保障する政策を復活させ、政策を確実に実行するために、大きな努力を払った。

長い歴史の中で、中国にあるあらゆる宗教文化は、中国の伝統的思想や文化の一部に組み込まれている。中国の宗教信者の間には、国と宗教を愛する伝統がある。中国政府は、宗教界の信者が団結して積極的に国家建設に参加することを支持し、推奨している。

中国では、あらゆる宗教の地位は平等で、調和と共存を基礎としているため、これまでに宗教的紛争が発生したことはない。宗教を信じる人々と信じない人々はいずれも互いを尊重し、団結して付き合っている。
・・・以下省略・・・・ 



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