浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

第66回 全日本吹奏楽コンクール 職場・一般前半の部

2018-11-04 03:01:35 | 吹奏楽

今から30数年前、学生であった私は、東京から実家のある九州へ帰省のため大阪駅に降り立ちました。旅費を節約するため夜行バスで大阪駅前まで行き、そこから新幹線を使って西へ向かった記憶があります。

早朝の梅田でしたが、人の往来が多かったような…。

大阪駅の立ち食いそば(関西だから、“うどん”だったかもしれません…)、で朝食をすませ、在来線で新大阪駅まで。わずかの時間でしたが、それが私の関西の地に直に降り立った唯一の記憶です…。

そして、今回は、全日本吹奏楽コンクール、職場一般の部を聴かせて頂くために兵庫県尼崎市へ訪れたのでした。

 

阪神電車に乗ったのは、もちろん初めてでした。

事前に調べたところ、阪神梅田駅から7分ほどで阪神尼崎駅に着くとのこと。確か「急行?」に乗り込んで出発です。

梅田から、しばらくすると鉄橋にさしかかりました…。

大きな川です。これが、きっと淀川なんだなと思いつつ、スマホで写真をパチリ。それにしても河口が近いとは言え、何と川幅の広いこと。見慣れた荒川や多摩川なんぞ比較するのも恥ずかしいくらい雄大です。

鉄橋を渡りきるとしばらく大きな工場の風景が続きます。学生時代に教科書で習った“阪神工業地帯”を実感するひと時でした…。

 

兵庫県尼崎市。

人口45万人を有する大きな街です。兵庫県で唯一、大阪府と面している街なのだそうです。

日曜日の早朝の阪神尼崎駅前は、さすがに閑散としていましたが、都会らしいしっかりとした街並みは、なかなかのものです。

駅前から徒歩5分ほどで目指す、「あましんアルカイックホール」へ到着です。

もともとは、尼崎市総合文化センターという名前らしいのですが、2012年に地元の尼崎信用金庫が命名権を取得し、この名前になったそうです。客席数が1820席という大ホールで“優良ホール100選”にも選ばれているとのこと。期待できますね。

 

さあ、時は2018年10月28日、日曜日。場所は、兵庫県尼崎市昭和通2丁目、国道2号線に面した「あましんアルカイックホール」で第66回全日本吹奏楽コンクール、職場・一般の部が始まります!

 

【2018年度全日本吹奏楽コンクール課題曲】

Ⅰ.塩見 康史/古き森の戦記(第28回朝日作曲賞受賞作品)

    SHIOMI, Yasushi/Old Forest Chronicle

Ⅱ.一ノ瀬 季生/マーチ・ワンダフル・ヴォヤージュ

    ICHINOSE, Sueo/March Wonderful Voyage

Ⅲ.高 昌帥/吹奏楽のための「ワルツ」

    Chang Su KOH/“Waltz” for Wind Ensemble

Ⅳ.郷間 幹男/コンサート・マーチ「虹色の未来へ」

      GOHMA, Mikio/Concert March “Step to the Rainbow”

Ⅴ.咲間 貴裕/エレウシスの祭儀〔※高校・大学・職場一般のみ〕

  (第10回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール第1位作品)

      SAKUMA, Takahiro/Eleusinian Mysteries

 

【職場・一般前半の部】

 

1.東北代表 秋田県 大曲吹奏楽団 (指揮)小塚 類

 [課]Ⅳ[自]「交響的舞曲」より(ラフマニノフ/編曲 佐藤 正人)

課題曲は、この日、人気ナンバーワンの“Ⅳ“。

出だしは、何か拍子抜けしたような柔らかな感じで入りました…。

でも、冒頭の金管群のファンファーレの和音、サウンドがとてもキレイ。低音部も実に安定しています。

全体的にみると少し、大人しめかなぁ。もっと、軽快さがあってもいいような…。

メロディラインも、もっとクサくやってもいいような気がしました。

自由曲。メロディの美しさが特徴です。

冒頭でアンサンブルが多少、乱れがあったような気がしましたが、全体的には、しっかりした演奏で艶っぽいサウンドが魅力的です。

音楽に“流れ”があって、とても自然に受け入れられる演奏でした。

ただ、随所で細かいミスがあったような。フレーズの始まりや終わりをもっと丁寧に表現できればと思うことも時々ありました…。

また、課題曲同様、少し大人しい感じがしました。

もっと、“迫力”みたいなものがあれば、劇的な演奏になったように思います。

【銀賞】

 

2.九州代表 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米 (指揮)冨田 篤

 [課]Ⅳ[自]バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より(ラヴェル/編曲 榛葉 光治)

黒いジャケットの他は蝶ネクタイや靴に到るまで白の出で立ち。

今年もブリヂストンの皆様に全国大会の場でお会いすることができました!

課題曲は、得意のマーチですね。

出だしから、何て重厚、そして、迫力。それなのに実に軽快。だから、サウンドに幅を感じる…。“見事”としか言い様のない演奏でした。

自由曲は、“ダフクロ”ですね。

“夜明け”が始まりました…。

私個人の勝手な印象でいうと、冒頭は、全く波紋もない鏡面のような海面から、少しずつ凪いでいくような状態が理想だと思っています。

ただ、ブリヂストンの“それ”は、少し違った…。

静かではありますが、もう少し、“躍動的”だったように思います。ただ、私の好みではもっと繊細な感じの方が好きでしたが…。

でも、空間の広がりを感じさせるサウンドは、素晴らしい!

そして、“全員の踊り”。

これはもう、ブリヂストンの“世界”です!!

ホールの限られた空間が何倍、いや何十倍の広さに感じる拡散していくサウンドが実に心地よい。だから、どんなに音量がでていても、ちっともウルサク感じない。反対に繊細さすら感じる。

確かに些細なミスもありましたが、そんな瑣末な事が払拭されてしまうほどの演奏でした。最初から、期待はしていましたが、それ以上であったと感じた“浦和のオヤジ”でした!

【金賞】

 

3.東京代表 東京都 東京隆生吹奏楽団 (指揮)畠田 貴生

 [課]Ⅳ[自]トリプロ・トリプルム(高 昌帥)

課題曲は、前のブリヂストンに続いて“Ⅳ”ですね。

出だしは、無難に入ってきた感じかなぁ。

でも、メロディラインとその他が実に素晴らしいバランスで進行しているので非常に聴きやすい。だから、主旋律が浮き出てきて、目立ち、より美しく思える演奏に仕上がって行くのでしょう。

また、全体的に均一性のとれたアンサンブルが際立っています。

コンサートマーチの真骨頂である“軽快さ”が十分に表現されたパフォーマンスでした!

自由曲は、人気作曲家、高昌帥先生の委嘱作品「トリプロ・トリプルム」。

曲名の意味は、ラテン語で「三拍子」という意味なのだそうです。(何でも、曲が三拍子で構成されているとか。)また、この曲は、今年の5月6日に第10回を記念してサントリーホールで行われた定期演奏会で初演されたとのこと。

曲が、格調高く始まりました…。

それにしても、きっちりしたアンサンブルですね。

そして、音楽に流れがあって、迫力もある。何より、メロディに“色彩”を持たせている。個人技も高い。

何よりも素晴らしいのは、高昌帥という作曲家の持つ独特の雰囲気を表現しているところでしょうか。

文句のつけようのない演奏でした!

あくまでも個人的な意見ですが、自由曲、課題曲を総合的に見て、前半ではナンバーワンの団体だと思いました…。

【金賞】

 

4.東海代表 三重県 白子ウインドシンフォニカ (指揮)宮木 均

 [課]Ⅳ[自]交響曲第1番「グラール」より(天野 正道)

4団体連続で課題曲は、“Ⅳ”です。

出だしは、重厚でありながら、バランスの良い出だしでした。

メロディラインに音楽を感じさせる流れがある。だから、とても聴きやすかった。

良い意味できれいに整理され、まとめられた演奏でした。ここまでの4団体で個人的にパフォーマンスとしてのⅣは、この団体の演奏が一番好きかも知れません。

自由曲は、天野作品の「グラール」。

東関東支部で活躍する神奈川県のグラールウインドオーケストラの委嘱で2010年にミューザ川崎シンフォニーホールで初演された曲です。(最近、全国大会には“ご無沙汰”ですが、グラールウインドオーケストラにも頑張って頂きたいですね。)

閑話休題。

白子ウインドシンフォニカの演奏は、熱を感じるものでした。

同時に天野先生のある種の“泥臭さ”を効果的に表現出来ています。また、躍動感もあります。

ただ、音量の大きな部分が続くと単調になりがちなのですが、多少、その傾向があったのは残念でした。曲の終盤になって、よく盛り上がっていましたね。

何か、他の団体と比較して“差別化”できるものがあったら、もっと良かったように感じました。

【銀賞】

 

5.東関東代表 千葉県 光ウィンドオーケストラ (指揮)佐藤 博

 [課]Ⅴ[自]眠るヴィシュヌの木(樽屋 雅徳)

課題曲は、これまでの団体がすべて“Ⅳ”だったので、この日、初めての“Ⅴ”です。

「A」から、もう少し迫力があれば、よかったかなぁ…。

しかし、曲が進むにつれて、エンジンがかかってきましたね。

音楽の流れが感じられるようになってきて、しかも曲の題材であるギリシャ神話の世界が感じられるような雰囲気がありました。

しっかりとしたアンサンブルで安心して聴ける部分が多かったように思いました。

自由曲は、光ウィンドオーケストラの十八番とも言ってもいい、樽屋作品です。

樽屋雅徳先生の楽曲の特徴や物語性をよく引き出している好演だと感じました。

まるで、映像を伴った映画音楽を聴いているようです。これは、しっかりとした技術、感受性を表現できることに裏打ちされていることからもわかります。

ソロなどの個人の技術も高く、美しかった…。(ハープが効果的でしたね。)

ただ、結果は残念でした。思うに、光ウィンド独特の音楽性を持つことができたなら、一番の高みに登ることが可能だと確信するものであります。(表現が古いか…。)

【銀賞】

 

6.四国代表 香川県 高松市民吹奏楽団 (指揮)金川 公久

 [課]Ⅳ[自]コリアン・ダンス(高 昌帥)

また、課題曲が人気の“Ⅳ”に戻ります。

重厚な出だし、曲の“入口”部分はバッチリです。ステキなファンファーレでした。

ただ、「B」からのメロディライン、物理的な音量が出ていないわけではないのですが、響かない…。

反面、曲が進むにつれて、少し音が出すぎかなぁと。

また、随所にアクセントを強調するような傾向があった…?

ダイナミクスのメリハリに欠ける部分があったので単調に感じる部分もありました…。

自由曲は、高先生の「コリアン・ダンス」です。

冒頭の部分の打楽器、少し、バタバタした感じがありましたね。

アルトサックスのソロは、とても素晴らしかった。聞き惚れました…。

個人の技術も高く、洗練されたサウンドを持っているのですが、合奏になると課題曲同様、“パワー”が気になります…。

この曲を聞いた事がこの日を除いて、1回しかないので、正確な事は言えないのですが、終盤の方で曲の最後に持っていく導線に少し、戸惑いがあったように感じられたことが残念でした…。

【銅賞】

 

7.北海道代表 北海道 札幌ブラスバンド (指揮)米田 浩哉

 [課]Ⅳ[自]メタモルフォーゼ~吹奏楽による交響的変容(内藤 友樹)

人気ありますねぇ。またまた、課題曲Ⅳです。

出だしが“ふわーっ”とした感じ。ファンファーレのトランペットが聴こえ辛かったような…。

各楽器、個人のサウンドは美しいのですが、何だか各人の音が溶けあわず、全体のサウンドとして聴こえてこない…。だから、合奏になると、目立って聴こえなければならないところ(例えば、メロディ)が“埋没”してしまったのでは。そして、単調に聴こえた…。

自由曲は、人気作曲家、内藤友樹先生の作品です。

時折、アクセントが付きすぎた音がチラホラ…。一部、金管楽器でピッチが不安定になる瞬間があったように思います。

また、少し、アンサンブルに乱れが生じた部分があったようにも感じました。全体的にあがっていたのかな。少し、浮き足立った感じがしたのは、私だけでしょうか?

【銅賞】

 

8.中国代表 岡山県 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー (指揮)佐藤 道郎

 [課]Ⅲ[自]「ウォータイム・スケッチブック」より(ウォルトン)

課題曲は、この日、初めての“Ⅲ”です。私、個人的にこの曲、好きなんですよね。

そして、今回の課題曲の中で素人ながら、イチバン難しい曲だと思っています…。

出だしのクラリネット、もう少しデリケートに入って欲しかったかも。

サウンドは、見事に溶け合っていて、美しかったが、何となくモヤモヤ感が残るような気がしました。

正確な演奏でしたが、言い換えれば、定規で線を引いたような感じに思えました。やはり、ノーブルな感じの“ワルツ”が理想だと思います…。

自由曲は、20世紀を代表する作曲家の一人、イギリスのウィリアム・ウォルトンの「ウォータイム・スケッチブック」です。

重厚というよりは、現代的な感じの曲。展開の早い曲なので短いセンテンスを表現するのが難しそうです。

スムーズに演奏できているのですが、時折、アンサンブルが途切れてしまう時があり、それが残念でした。メロディの表現能力は、かなり高いので、もったいないと思いました。

蛇足ながら、倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーは、20年前の第46回大会でこの曲を演奏したそうです…。

【銅賞】

 

9.北陸代表 福井県 ソノーレ・ウィンドアンサンブル (指揮)栗田 健一

 [課]Ⅴ[自]「交響曲第9番」より(ショスタコーヴィチ/編曲 佐藤 正人)

課題曲は、Ⅴです。

こういう難しい曲は、素人のオヤジには、わからないことが多いですが、少しアクセントを付けすぎているように思いました。

洗練されたアンサンブルを演出していましたが、多少、乱れる瞬間があったのが残念でした。勢いで乗り切らず、繊細さも表現できたら、最高でした。

自由曲は、冒頭の木管群が、とても素晴らしかった!

ショスタコーヴィチの交響曲には、ある種の“軽さ”や“諧謔味”を感じている“浦和のオヤジ”ですが、そこのところをうまく表現出来ているのは素晴らしいなと思った次第。

また、高い技術力が垣間見える演奏でしたが、時折、余裕のない様子を感じられる時があったのが残念でした。

しかし、荒削りの部分のあるものの、若々しい好感の持てる演奏であったのは、間違いありません。

【銅賞】

 

10.西関東代表 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮)佐藤 正人

 [課]Ⅴ[自]われらをめぐる海~レイチェル・カーソンに捧ぐ(阿部 勇一)

課題曲から。

おかしな表現かもしれませんが、聴衆の脳裏にいつの間にか、自然に入って来て、楽しませてくれる、そんな演奏に感じました。

だから、自然に多くの人が曲の流れを感じ取る事が出来るのです。そして、曲が盛り上がって聴こえる…。

この曲の最後の一音に向かって構成された演奏は、聴衆の心に染み入るものだったと思いました…。

自由曲は、阿部勇一先生の曲。

2013年に続く、環境学者、レイチェル・カーソンを題材にした曲ですね。

まず、演奏を聴いて感じたのは、スケールの大きな演奏であるということ。そして、西関東大会より一層、磨きをかけてきましたね。さすが、川越奏和です!

雰囲気という点では、曲を100%生かした素晴らしい演奏でありました。

もう、多くは語りません。ブラヴォー!

【金賞】

 

11.九州代表 福岡県 西区市民吹奏楽団 (指揮)松井 裕子

 [課]Ⅲ[自]歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より(マスカーニ/編曲 宍倉 晃)

昨年、いきなり全国大会デビューしたと思ったら、金賞を獲得。しかも、女性の指揮者で金賞受賞は、初めてなのだそうな…。指揮の松井裕子氏のことをネットで調べてみると、九州管楽合奏団という九州唯一のプロ吹奏楽団のクラリネット奏者であるらしい…。(間違っているかも知れません。もし、そうであれば、ご指摘下さい。)

それにしても、去年の自由曲、「GR」は、良かったですな。今年も期待しましょう。

課題曲は、“Ⅲ”です。

何だか、打楽器と共にホルン、ユーフォ、チューバがひな壇の最上段に鎮座ましましているのが新鮮です。

冒頭のクラリネット、音色が揃っていて、とても美しい!また、デリケートな音楽に仕上げていますね。

曲の全体を見据えて作られている構成は素晴らしいものがあると感じました。ただ、惜しむらくは、大人しかったかな。少しだけ、クサく演奏しても良かったかもしれないと思った次第。

自由曲は、埼玉栄の名演で知られる「カヴァレリア・ルスティカーナ」です。

とても、やわらかいサウンドで美しかった。

アンサンブルがきっちりしていて、乱れがない。ユニゾンで演奏する部分も申し分ないし、サウンドの統一性があるから、とても自然に耳から入ってくる…。

そして、ノーブルなのに迫力が凄まじい!

それなのに「銀賞」。

たしかに冒頭のリードミスやスキャットの部分は正直、しょぼかったりして、細かいミスがなかったとはいえません。しかし、それを上回る“音楽性”を“浦和のオヤジ”は感じましたが。(課題曲は、マーチを選択していればと思いました…。)

個人的に言って、自由曲だけでしたら、前半では、この団体の演奏にイチバン、心動かされました!

最後に私の隣に座っていた若い男性、二人の会話。(おそらく、出演を終えた団体の方だと思います…。)「今日は、とても良い“カヴァレリア・ルスティカーナ”を聴かせてもらった。」「“金賞”間違いなしだね。」

“浦和のオヤジ”も同感でした…。

【銀賞】

 

12.関西代表 大阪府 創価学会関西吹奏楽団 (指揮)伊勢 敏之

 [課]Ⅳ[自]バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(バルトーク/編曲 中村 俊哉)

またまた、課題曲Ⅳから始まります。

冒頭の金管群、割としっかりめに入ってきました…。

音量がかなり、出ているように思うのですが、全然うるさく感じないです。

そして、まさに堂々とした演奏なのですが、実に軽快にまとめています。素晴らしいです。

一時期、かなりコンクール自由曲として流行しましたが、ここのところ下火?になった「役人」が自由曲です。

私は、昔、トロンボーン奏者の端くれだった時期があったので、ついついトロンボーンを聴いてしまうのですが、バストロンボーンの方、とても洗練された音質で素晴らしいですね。

また、楽団の全体的なバランスも良いので、サウンドに奥行が感じられました。

原曲は、とても物語性、メッセージ性の高い曲なので表現するのが難しいと思うのですが、それを見事にクリアした演奏でした。

非の打ち所が無いパフォーマンスでした!

【金賞】

 

13.東関東代表 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮)近藤 久敦

 [課]Ⅲ[自]ディオニソスの祭(シュミット)

前半の“トリ”が横浜ブラスオルケスターとは嬉しい限りです!

課題曲Ⅲ、横ブラに合った選曲だと思います。

冒頭から素晴らしいクラリネットの音色が…。自然と演奏に引き込まれます…。

サウンドに統一性があるので、とても聴きやすい。まるで、格調の高い場所で開かれた演奏会にいるように錯覚してしまう。

素人ながら思うに音の強弱にメリハリがあったら、完璧だったと思いました。

自由曲は、「ディオニソス…」です。個人的には、もっと他の曲を聴きたかったなぁ…。

それにしても、横ブラの演奏能力は素晴らしい。

曲の持っている雰囲気を一瞬で作り上げる。もちろん、アンサンブルに不具合など見当たらない。聴き惚れてしまうようです…。ただ、敢えて今回の演奏に限って、言わせて頂けるのならば、たたみかける横ブラらしい何かが欲しかったかも。

【金賞】

 

前半、13団体が終わりました。

1年以上ぶりにブログを更新しましたが、お読み頂けるものになっていたでしょうか?

第66回全日本吹奏楽コンクール、職場一般の部、後半に続きます…。

 

なお、このブログに載せられている文言は、“浦和河童”の個人的感想です。

決して、悪意を持って書かれているものではありません。

ただ、もし、ご不快に思われる方がいらっしゃいましたら、オヤジの戯れ事と思い、ご容赦頂ければ幸いです。

 



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