「子ども部屋おじさん」は理想の暮らし方 | 丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

東京在住、IT企業勤務。
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飽きっぽく、三日坊主。浅く広くが信条。

私は今都心に住んでいますが、大して広くもない部屋(ビルばかりで景色もほとんどない)に毎月10万円も払ってるのはバカバカしく感じております。都外なら同じスペックのマンションでも半額以下で住めて景色も綺麗です。

さて、いい歳して実家から離れず、子ども部屋に住み続ける中年男性が「子ども部屋おじさん」と揶揄されますが、私個人的には子ども部屋おじさんこそが理想的な暮らし方であると感じます。

日本人は新築信仰で、住宅の平均寿命が他先進国に比べて短い割に、住宅そのものの価格は決して安くなく、結果的に多くのサラリーマンが住宅ローンに悩まされるのは言うまでもありません。

日本の平均築後年数は約30年(住宅基本法-国交省)

サラリーマンの年齢毎の収入を見てみると、例えば22歳(新卒)で400万円、30歳で800万円、40歳(課長)で1000万円、50歳(部長)で1200万円、そして定年にかけて徐々に目減りしていくというモデルを考えると、生涯賃金は額面で約3.5億円、手取りで3億円に満たない計算となります。ただしこれは大手企業で部長級まで出世してるモデルなので、実際には多くのサラリーマンがこれより低い賃金しか得られないと想定します。(サラリーマンの平均生涯賃金はおよそ2.5億円、中央値2億円と言われている)

平成30年民間給与実態(国税庁)

結婚しているか、共働きか否か、子どもが何人いるか、その他扶養者数や副収入の有無によって家計の状況は変わりますが、大抵のサラリーマンが2.5億円の予算で生涯をやり繰りしなければいけないと考えると、住宅などの固定費は極力下げたいと考えるのは当然です。

さて、東京都内、都下(千葉、埼玉、神奈川などの通勤圏)を考えると、一般的なファミリー向けの住宅は最低5000万円程度すると考えます。これ以下の価格の住宅を首都圏で探すには、条件を下げなければならないため現実的ではありません。

住宅関連調査(リクルート住まいカンパニー)

22歳から35歳までを賃貸物件で過ごし、その後結婚してファミリー向け住宅を購入することを考えると、さらに1200万円程度必要です(家賃月額7.5万円×13年で計算)。また上記の住宅も、購入時だけでなく管理修繕費やリフォームなどで別途費用が必要です。
35歳から80歳までの45年間をマイホームで生活するとして、一度もリフォーム無しというのは現実的には難しいと考えます。20年に1度、大規模な修繕を行うとして、別途1500万円程度は必要です。
よって住宅にかかる費用は5000万円+2700万円=7700万円程度はかかるわけです。さらにローンの金利や仲介費用も必要です。となると8000万円は下らない。

また固定費削減だけでなく、水道光熱費や、また親の介護を考えると、やはり一緒に住むメリットは大きい。成人したら親元を離れなければならないという無意味な固定観念を捨て、就職後も経済的負担を減らすため無理に一人暮らしをするのではなく、実家暮らしをした方が良い。