夜に銀杏並木の下を歩いていると

上から何枚もの銀杏が

ひらひら ひらひらと

雪のように降ってきて

地面には

黄色い絨毯が敷き詰めてあるかのように

銀杏並木のずっと先の遠くまで

夜の暗い歩道を

まるで道しるべのように

明るくしるしてくれていたよ

こんなにたくさんの銀杏に囲まれ

出逢えたのは

生まれて初めてイチョウ