ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(93)『神棚のまゆだま』

2022年05月17日 19時46分56秒 | 日記
ちいチャンの家では、お正月に、天井近くにある神棚に、「まゆだま」を飾ります。
「まゆだま」は、数本付いてる木の枝に、小さくちぎった餅を付けた物です。
この「まゆだま」作りは、毎年、ちいチャンの仕事でした。
暮れにお米屋さんから、お正月用に突き上がった餅が届いた日、おばあちゃんは、餅を切り分けながら、「まゆだま」用に細長いひものように切った餅を数本作り、ちいチャンに渡します。
ちいチャンは、畳の上に新聞紙を敷き、「まゆだま」用の木の枝を置きます。
それから、ボールに水を入れ、側に置きます。
細長い紐のような餅を小さくちぎり、木の枝に付けて行きます。
餅は、だんだんベタベタとして来て、指に付き始めます。
そうすると、小さくちぎった餅が指から離れなくなり、枝に付けられません。
そこで、側に置いたボールの水で指先を洗います。
「まゆだま」は、餅がたくさん付いていると、雪のようにキレイに見えるので、ちいチャンは、たくさん付けます。
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