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犯罪国家

注意喚起

タイでクーデターが起きて、国家が転覆しても、それでも人々の安全は守られた。

領土問題をめぐって中国と対立しているベトナムで起こった中国に対するデモは、多くの中国系工場や関連施設が標的になったが、それでもそれには政治的な理由があった。

フィリピンの場合、特に政治的な要因はないなかで、単なる個人的な都合、悪意による危険が多すぎる。

どんなに追及しても、結局は自分さえよければ他人はどうなっても構わない、というような極端な犯罪者思考に起因しているということしかでてこない。

国際的には「アジアの病気」と言われ、
現地に詳しい邦人からは、「終わってる国」だとか、
「知れば知るほど嫌になる国」などという話を聞く。

このような極端なネガティブな話があるのは、少なくとも東南アジアのなかでは、フィリピンしかない。

日本でのこれまでの長い人生経験において、幸い盗難にあったことは1度もなかった。

ベトナムでバイクに乗ったひったくりに襲われた話を以前したが、
ひったくり多発?
その時も結局何もとられなかった。

しかし残念なことに、限られたフィリピン滞在時に、盗難について数え上げればきりがない。

「フィリピンでは盗みは当たり前」などというフィリピン人もいるくらいで、
事実、盗みは犯罪ではないような風潮があり、警察に訴え出ても、警察もこれといって何もアクションを起こさない。

しょっちゅう間食したり、世間話などでゲラゲラ笑ったり、暇そうにしてるわりには、盗難に関してはまともに取り合わない。

彼らが警察としてまともに取り合うのは、殺人等の凶悪犯罪か、自分たちの利益になるような何かちょっとしたもめごとぐらいしかないのだろう。

あるいは、彼ら警察が当事者となる凶悪犯罪もしばしば起こったりする。

一度マニラの人ごみのなかで、財布をすられたことがある。

財布にあった現金は2万円ほどだったが、それよりもさらに痛かったのは、日本の運転免許証。

日本の運転免許証などフィリピン人にとってはゴミ同然なので、それだけでも返してもらいたかったが、一度他人の手に渡ったものは2度ともどってこないのがフィリピンなので、諦めるしかなかった。

それ以来、財布に入れるような内容物の仕分け、分散を極力徹底している。

それでも、どんなに注意してても被害にあうと思い知らされることがある。

極力現金は持たないことにしてるが、クラーク内のイミグレに行く時、どうしても現金での支払いを避けられない状況だったので、支払いに必要な現金5千ペソを容易にチェックできるよう胸ポケットにいれて、ジプニーに乗った。

となりに座った男の動きが何か怪しかったので、警戒していたのだが、そのような充分な疑いの中でも現金だけをピンポイントにかすめ取る。

こちらが次の瞬間に胸ポケットをチェックした時、現金はすでに消えていた。

犯人は明らかなので、ジプニーが停車した時にその男を降ろし、問い詰めると、そんな現金はないなどと白を切る。

乗車していた別の男の手元から現金がちらっと見えた。

自らの力で、なんとか現金はもどったのはいいが、この男の態度がまたおかしい。

詫びるそぶりも見せず、返したからいいだろ、とかむしろ威圧的な態度でジプニーに乗り込もうとする。

クラーク内を走るジプニーに乗っていたということは、このようなスリでもクラーク内のどこかの外資系の工場とかで働く労働者に違いない。

警察に訴えでることもできるが、そうなったらこの男は二度と会社に雇われないだろう。
しかし、わざわざ警察なんかに関わっても、逆にこっちが警察にたかられることにもなりかねない。

「フィリピン人には関わらなければ関わらないほどいい」

現金は戻ったんだし、これ以上エスカレートさせてもしょうがないだろう。

そもそもこんなことに関わっている暇はない。

反中反韓が盛んな昨今、フィリピンなどは国家レベルで他国に脅威を与えるほどの力はないが、個人レベルでは、中韓をもはるかに凌ぐやっかいな国となっている。


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