今年は本当に不思議な気候が続いて

2月に突然25度、半袖の日があったかと思えば

3月は暖かな日が続いた直後

1日に何度も、結構な量の雪が降ったり。

 

そんなわけでか、今年の桜の開花は少し遅めで

先週、今週が見頃となっています。

 

 

先週半ばと先週末、桜の名所として知られる

Jardin des Plantes、パリ植物園へ行ってきました。

 

 

今年1月に引っ越しをするまでは

散歩コースにするくらい近くに住んでいて

普段からよく訪れる公園のひとつだったのですが

 

昨年は、3月半ばから2ヶ月間にわたって

かなり厳しい外出禁止(コンフィヌモン)中だったし

前例のない、得体の知れないウィルスに恐れをなして

週に1度、食料品と必要物資の買い出しでのみ

外出するにとどめていたので

この桜を見るのは、2019年ぶり

 

2年越しの桜は、それはそれは素敵だったのでした。

 

撮影用に作られたフラワーウォールかと思うレベルの

満開っぷり。

 

パリの桜の多くは、ポンポン状になって咲く

こちらのフリフリな ピンクの八重桜です。

 

白い桜が1週間ほどで葉桜になってしまうのに比べて

このピンクの八重桜は見頃がとっても長い上

カラーも見た目も、本当に華やかで。

この時期のインスタは、ピンク一色になります。

 

でも日本人としては、やっぱり

はかなく咲く、白い花弁の単桜に心動かされるもので…

 

先週前半、とっても見頃だった山桜。

 

 

誰もいない木の下で、ゆっくりと堪能しました。

4日後に再訪した時には、花弁がかなり落ちてしまっていたので、

本当にベストタイミングでした。

 

パリ植物園の名物とも言える

地面に着くくらい低木の白い八重桜は

残念ながらタイミングを逃して葉桜だったのですが

今年はこちらの単桜を良いタイミングで見られて

とってもラッキーでした。

 

 

対してこちらは4日経っても、あまり変化がない様子の

フリッフリ八重桜。

 

 

 

見事に満開なままでした。

 

パリ植物園には

ピクニックができる芝生エリアもあるのですが

残念ながら、桜の木とは離れていて。

 

一緒に訪れた友人たちとはこの後、セーヌ河岸を散歩して

ちょっと座っておしゃべり(とスイーツ)などしたのですが

こんなちょっとした息抜き時間も、実に2年ぶりのことで。

 

この桜を見上げながら

あぁ、お花見ピクニックがしたいなぁと思ったのでした。


 

昨年のような厳しい外出禁止ではないので

時に忘れてしまいそうになりますが

フランスは現在も、全土で

3度目の外出禁止(今回の名前は対策強化)期間中なのです。

 

屋外で友人と会うことは出来ますが

ソーシャルディスタンスを取りながら、6人まで。

誰かを家に招いたり、パーティーなどは現状では禁止です。

 

レストラン、カフェなどは営業停止中ですが

テイクアウト営業のみ認可されている状態。

(私の家の周囲では、テイクアウトも止めて

 完全に閉めてしまっているお店も多いです)

また、公共の場でのアルコール消費は禁止されていますが

飲食自体はOK、飲食時はマスクを外して良いことになっています。

 

そんなわけで、人と会う場合は6人まで、屋外のみ、

ピクニックは法律上ギリOKということで

お天気だったこの日は、河岸は鴨川状態。

数メートルの間隔を開けながら

日光浴&ピクニックする人たちが並んでいたのでした。

 

 

警察の見回りも、けっこう頻繁に来るので

人数超過やアルコール消費している人、また

ピクニックしていると、どこからともなく現れる

アルコールやドリンクの行商(またの名を押し売り)はゼロ。

 

フランスとは思えない(失礼!)優等生揃いの

ピクニックだったのでした。

 

歩いている4人グループは、警察の見回りです。

 

 

セーヌ河岸といえば

Fête de la musiqueでも紹介したアリーナ(写真は音楽祭当日のもの)

毎週末、テーマごとに集まって踊るみなさんがいるのですが

現行の規制強化期間中でも

屋外のスポーツやアクティビティは一部認可されているので…

 

この写真の2倍くらいの人が

みっしりぎっしり集まって踊っていました。

 

こちらの写真は2020年6月21日のもの

 

動画はこちらからどうぞ!

Walk with Me in PARIS #8 Fête de la Musique

 

マスクはしていたり、していなかったり。

(個人でスポーツをする時は、外していいことになっています)

 

学校閉鎖して、グループスポーツは禁止中、だけど

ペアダンスはOKなの…?(モヤッ)と思ったのですが

見回りの警察官たちも、遠巻きに見守っている感じ。

 

踊るために、各自1mくらい離れているので

一応ソーシャルディスタンスが取れているということで

いいのかな…(締め付け過ぎは…ってこと?うーん…(モヤッ))

 

 

この後、地上に上がるために通りがかった

カルティエラタン・サンミッシェルエリアでは

徒党を組んで歩いていた

肩で風を切るタイプの、ガタイの良い若者グループの1人が

マスク未着用で警察官グループと激し目に口論などしていたので

締めるところは締めつつ、ってことでしょうか。

 

 

先日の首相演説では

5月初頭に対策強化期間が終了し

中旬には商店や飲食店のテラスを

再開できるかもしれないと発表されていて

感染者数も、ゆっくりではあるけれど

徐々に減っているのが数字に表れていて。

 

 

フランスは政府の決定や見通しの発表などの際に

すぐに数字や科学的根拠などを明確に示すので、納得しやすいなと思います。

もちろん、去年の春はマクロン大統領が正式な演説で

『一般人には、マスクは必要ない』と何度も繰り返していたりはするので

もちろん完璧ではないけれど

最近は検査数に対する陽性率とかICUの占拠率だとか、

ワクチンの摂取率や接種可能(予定)数を示して

だから今はこうしている、今後はこうしていく、という説明は

明確だし信用しやすいなぁと感じます。

 

 

ワクチンさえすれば無敵!とは思わないし

副作用だとかいろいろと不安はあるし

そして年代別なので、いつ接種できるかまだわからないけれど

(おそらく日本よりは早いんじゃないかな…)

少しずつでも状況が好転しているのを数字で見ると

ちょっとだけ、前向きな気持ちになります。

 

どうかこの調子でと願いつつ、でもぬか喜びはせず。

今まで通り気を引き締めて

ソーシャルディスタンシング、マスク、ジェル、手洗いを続けるのみです。

 

今年はバカンス、行かれるかな…。

 

 

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最新のYouTube動画は

パリ散歩 vol.20 春爛漫、桜満開のパリ植物園 2021


春爛漫、花盛りのパリ植物園を歩きます。

長い冬がようやく終わって、短い春が来たパリ。

エアパリ旅行をお楽しみください!

 

 

 

 

ひとつ前のYouTube動画は、パリのショコラティエ8店の

イースターデコレーションを見ながらのパリ散歩。

日本でも有名なショコラティエ、地元密着型のショコラティエ、

パリ最古のショコラティエなど

それぞれに特色あるウィンドウデコレーションをお楽しみください!

 

 

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