何世紀にもわたって、変わらぬ姿を保ってきたパリ。

ノートルダム大聖堂の火事のような事件は別として

何十年経っても、名所と呼ばれる場所はそのほとんどが

変わることなくそこにあるのも魅力のひとつです。

 

とは言え、お店の移り変わりは割と多くて

Covid以降、とくに飲食関係のお店は

信じられないくらいのターンオーバーがありました。

 

小売店に関しても、ターンオーバーが多い場所もありますが

何十年も続いてきた、愛されているお店や

来仏時から変わることなく続いてきたお店は

これからも、いつでもそこにあるような気がしていたのでした。

 

そのひとつが、昨年末に惜しまれながら幕を閉じた

Mamie Gâteaux

 

Cherche-Midi 通りにあって、オーナーは日本人女性。

20年にわたり、おばあちゃんが作ったお菓子のような

ホッとする味を提供していた、人気のカフェでした。

メゾン ド カンパーニュ(田舎の家)風なデザイン。

現在は、店内で

期間限定のブロカントを開催しています。

 

キッチン系の商品が中心ですが、

布や小型の家具、文具なども別室に並んでいます。

 

ブロカント好きには、たまらないであろう

ホーロー製の保存容器や調理器具。

 

ザ・フランス雑貨な、カフェオレボウルたち。

 

店内で使用していたツールやカトラリーなどは

お店の売却に含まれているということで

ここでは販売できないそうですが

マミーガトーっぽさ満点の、ブロカントではない製品も

別室には並んでいました。

 

思い出に、お菓子づくりの道具と木製キッチンツールを

いくつかピックアップ。

マミーガトーみたいなお菓子が作れる日が来るように

大事に使っていこうと思います。

 

これからの活動について訊いてみると

『ずっと続けてきたからね、

 少しお休みして、エネルギーを補充しないと』

とのこと。

 

今後のことは全くの未定とのことですが

お店では3/16まで、そして

ブロカントのブログで、しばらくの間は

アンティーク商品を販売・紹介するそうです。

 

またひとつ、パリの『いつもの』アドレスが

なくなってしまいました。

寂しいけれど… 充電期間を経たら、

もしかしたら、もしかするのかも?なんて期待してしまったりも。

 

いつかまた、ポップアップなど別の形で

マミーガトーの味が楽しめる日がくることを願っています。

 

Mamie Gâteaux

66 Rue du Cherche-Midi, 75006 Paris
01 42 22 32 15