2021年 独奏発表会〜1〜

 

 

◯12月26日日曜日 独奏発表会開催しました

ブログ読者の皆様 ご無沙汰しております。

昨日ようやく今年の分の発表会を無事終了しました。コロナ対策をして、50名規模で、毎部ごとに全員入れ替え制にして、できる限りのことはしたつもりです。2週間何事もないように祈るばかりです。

さて、今年は春に室内楽の発表会をすでに終えていまして、それは昨年延期の分で、今年は独奏です。

ただし、ピアノ科と一部どうしても私と一緒じゃないと出たくないという生徒さんのために、何演目か私や講師の先生も登場ということになりました。

プログラムは、明後日辺りに曲目のみご披露できればと思ってはいます。忙しかったらやめます。笑)

一部7人ほどの出演者で、ご招待人数一人5名までという形式です。会場は、前回と同じピアノパッサージュ。何があっても貸してくださるという安心感とベヒシュタインのグランドを新しく導入されていて、それも楽しみだなと思ってお借りしました。

 

◯大人編

午前中ピアノ、午後からバイオリン、順番は子どもから始まったのですが、ブログは大人の生徒さんの総括から。全部で26演目でした。

ほとんどが、大人から始めた大人の生徒さんで、3名くらい子供の頃から習っているという生徒さんがいらっしゃるというメンバー構成です。ピアノ4演目、バイオリン19演目、ビオラ2演目、チェロ1演目となりました。

大人から始めるのに人気のある楽器バイオリンですが、インスタやFacebook見ていると、弓が震えて全然力が出ない。思うように演奏できない。ピアノを習っていた頃に出た発表会は全然平気だったのに、なぜかバイオリンだけは緊張するなど、巷では本番で力が出せないことで悩んでいる大人の趣味の方、多いですよね。

私自身も、ピアノを先に始めたので、すごくよくわかります。ピアノで少々手が震えたって、音まで震えませんが、弦楽器は音に出てしまうので、その自分の音を聞いてますます萎縮するという悪循環が起こりがちです。

音大の公開試験を聴いてても、ああ、弦楽器ってバレるなあ。音も外しやすいし。本当に本番が難しい楽器だと思っていました。

 

で、今年初めて、全員ある程度の力を出して演奏してくれました。齢54にして、初めて大人の生徒さんたちに、いい演奏をさせてあげられました。私は大感激です!

そこで、今日はその成功の秘訣は何だったのか、自分なりに考察してみたいと思います。

◯成功の鍵は?

1)選曲

まずは、みんなの選曲をおつきあいして、ああ、この人この曲失敗だったなと思った人が一人もいませんでした。やらせてみて、ああ、あんまり向いてないな。と思うこともあるんです。なので、そのときはなるべく早く伝えます。そして時間に余裕を持って選び、できれば、2,3曲譜読みをしてから一緒に考えたりもします。長くやらせてると飽きてしまうこともありますが、そしたら、ちょこっと他の曲をはさんでみたり。譜読みから仕上げまでの時間をたくさんとれたのは良かったです。

そして、本番で震えがちで、細かい表現が難しい人は、思い切って近現代を選ばせてみるというのも、今回はチャレンジしてみたことです。もちろん、単に近現代が好きで選曲した人もいます。例えば、めちゃくちゃ緊張するタイプの方が、タイスの瞑想曲とか、あんまり向かないんですよね。それも、長年沢山の生徒に、たくさんの曲を弾かせてみてわかったことです。

2)立ち位置

そして、舞台での立ち位置ですが、思い切って、譜面台を横に向けてみました。

楽器の音が飛ぶ方向としても、客席に向かって真正面に向くよりは、少し左方向に向いて、f字孔を客席に向ける方が、音がよく飛ぶように思います。そこで、少し左じゃなくて、とても左に向けてみました。客席と楽器が平行になるくらい。そして、かなりピアノと近い場所に立たせました。会場が小さいので、必然的にそうなったのですが、生徒たちが、ピアノがよく聞こえて、とても勇気づけられたと言っていました。

視界には、客席が入らない方向で、もちろん客電も落としました。視界的に集中でき、音もピアノがよく聞こえて、良かったのではと思います。

 

3)ピアノの力

20年くらい、ピアニストの堤雅那子さんをお迎えして、伴奏をしてもらっています。パッサージュでの独奏発表会は初めてだったので、こんな良いピアノで伴奏してもらったのは、はじめてだったのではと思います。東京って、なかなかいい、手頃なホールがないんですよね。シュタインウェイはあっても、ベヒシュタインはなかったり。あ、もちろんシュタインウェイも良いピアノだし、ヤマハやカワイもコンクールでも選ばれるくらいの、素晴らしいピアノです。

でも、今回ベヒシュタインを使わせてもらって思ったんですが、弦楽器の伴奏に本当に向いているピアノだなと思いました。特に、私達生徒に向いているというか。特に、良い楽器を持っている生徒たちの楽器が、すごく鳴りはじめて、わあ、ピアノとも共鳴してるんじゃないかと思いました。そんなことがあるのかわかりませんが、確かに呼応している感じがしました。

4)直前練習

数日前のレッスンって、何を言ってあげようか悩みますよね。もういまさら混乱させるようなことはいいたくないし。

音程に悩みをもっている生徒さんには、とにかく共鳴のする場所はどこなのか、じっくりじっくり探す練習をさせました。曲はもう散々弾いてできているから、とにかく、この練習を時間をかけてやってねと伝えたら、みんな真面目にやってくれたようで、本番の音程が良くてびっくりした生徒さんが何人かいました。

もちろん、完璧じゃないのですが、わああ、外れていったと思っても、またオープン弦と同じ音が来たらぴたっとはめにいくんですね。これには、我が生徒ながらびっくりしました。

他には、とにかく曲の見せ場を作る。ここは絶対に聞いて欲しい音、クライマックスな部分を、それぞれにもう一度確認して、大げさに、恥ずかしがらずに音楽を表現してもらうことを口を酸っぱくいいました。何度か録音もしてもらって、自分でも、まだ表現が足りない?って思っていただけたのも、いい練習だったと思います。

私が今思いつくのは、このくらいでしょうか?でも、このメモを必ず次回も読み直して、指導につなげようと思います。

年末でお仕事も多忙な中、こんなにバイオリンに打ち込んでくれて、本当に嬉しかったです。

来年もたくさんの楽しい企画を思いついています。年末にでも発表したいと思いますので、お楽しみに。

明日は、子どもの部の総括と暗譜について、書いてみようと思います。

 

 

 

 

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