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ウクライナのミサイル騒動、ハイパー・ナチの狂人世界・その他世界

2022-11-20 00:23:14 | WW1&2
今週は、ウクライナのミサイルがポーランドを襲うが、その瞬時にわかったであろう情報を遮って、ロシアのミサイルがポーランドに着弾して被害、すわNATOとロシアの大戦争~みたいな話として駆け巡ったことが大きな出来事だった。

しかし、バイデンが、ロシアが撃ったという話しはunlikely(ありそうにない)と言い、次第に話がしょぼたれて、ポーランドも誰が撃ったかわからないと言い出し、なんとなく静かになった。



これは要するに、ウクライナが苦境を脱するために騒ぎを作ってNATO vs ロシアの大戦争にしたがっているのだろうと普通に読める。そして、こんな「誤射」ないわな、とただ普通にそう思う。





だがしかし、それだけでなくポーランド政府も相当おかしいだろうというのも秘かに懸念されているであろうと思われる。

スコット・リッターたちが速攻で話を始めていたが、そもそもミサイルという大きなブツは、誰がどこから撃ったのか直ちにわかる、と。ロシアもアメも同様のトラッキングシステムを持っているからロシアも自信を持って違うことを知っている。

ということはポーランドの田舎に落ちたミサイルがロシアの発射でないことは直ちに関係者に通知される。NATO加盟国であるポーランドも直ちに知っている。にもかかわらず、ロシアだ~という線を取った。これは何???ということ。

前から書いてますが、ポーランドはアメリカ覇権の直轄領みたいな存在。それはつまりそもそもディープな人々の落とし子みたいなものだという意味だと思うので、他の欧州諸国は用心してかからないと、ポーランド+バルト3+ウクライナあたりに何をされるかわかったものではない、ということになり得る可能性は常に大きい。


そして、ますます明らかになるのは西側の報道機関なるものは報道機関などというものではなくて、まったくの戦争犯罪人集団なのだなということ。とりわけ酷いのはイギリスでしょうね、やっぱり。

プーチンの戦争はエスカレートぉ、とか言ってるけど、デマ屋のイギリスの評判は下りのエスカレートに乗ったっきり。


日本の中も、ほとんどイギリス並みだったようだった。小回りの利く人を配置してないから、こういう時、いやこれは~と中間に立って冷静にする機能がないのが日本の主流メディア。


■ とはいえ止めない西側

今後どうなるのか誰にも確かなことは言えないわけですが、何度もいうようにこれはウクライナ vs ロシアじゃなくて、NATO(もしくはthe West)がロシアを崩そうと頑張ってる話。

実際問題、現在のナチ・イデオロギー支配の2014年クーデター政権に多額の金を突っ込んでいるのは西側。

 


米と英連邦諸国、EU諸国(この順番)は大量に武器弾薬、資金、人材をウクライナに供給している。ロシアと正面から戦争すると被害が大きいし、勝てないかもしれないからウクライナ人を使って長年の騒動にすればいいんだな、という発想の故でしょう。

だからせっせと、ウクライナ人にヘイトを仕込んだ。お前たちは生まれた時からロシアは敵である、ロシアが倒れない限りお前たちに独立はない、お前たちは本当は勝者なのだみたいな発想を埋め込んだ。




アゾフが拠点としていたマリウポリが開いた時、様々なものが残され、中に読み物みたいなものがたくさんあったのが印象的だった。これは洗脳のツールですね。物語を埋め込んで、自分たちはその線に沿って大義の下に戦っていると思わせているのでしょう。



上層階のラウンジにはフィクションがたくさんある。すべて同じ方向:「総統の狩猟」と「堕落した兵士」-第三帝国のウクライナ、エストニア、ベラルーシの形成についての物語。

アゾフの怪:白旗投降者10人&妄想を支える隠れ家


まるでまったくオウムかよ、といった趣のアゾフだったわけですが、そこからエース級は投降したが、




夏を経て、さらに再編して、今度はどんどんポーランド、イギリス、アメリカの兵が当然のようにウクライナに登場している。誰ももう驚かないし、話題にもしてない。

どこまでやるんでしょうか。って、NATOとかペンタゴンは、ここで長期戦をやるよう予算組みしているだろうから、まだやる気なんじゃないですかね。ウクライナ人が凍死しようが、人がまた居住地を離れるようなことになろうが、そんなこと、西側が気にするわけもない。

西側が辿り着いた価値観の一表現がこれ。

 


アフガニスタンは麻薬畑で戯れながらこうやって20年粘ったんだから、何やったって大丈夫、というつもりでいるのかもしれない。それでウクライナ西部が空っぽになったら結構なことじゃないか、ヒトラーもできなかったことを半分やったな、ぐらい思ってるかもしれない。

ヒトラーの大戦争を、戦争だと思わせずにやっているところが、スーパー・ナチ(現在の西側)の凄いプロパガンダ力、ナラティブ支配力だなと思う。


■ 暗黒政策

だがしかし、ISを突っ込み、ナチ・イデオロギーを復活させて楽しむこの光景は精神の敗北、狂人世界だな、と私は思う。

人々が暮らしを営むためのパイプラインを爆破して、大きな橋を爆破して、今度はあられもないところからミサイルが飛び、大戦争を待ってる人がいる。さらに、大戦争にはしないが中戦争でいつまでもやりたいとコントロールしている人たちがいる。

この狂いっぷりはスゴイ。

そしてこれは、東欧、カザフスタンなどのスタン諸国の政治、経済、文化政策に介入して、そこでロシアを嫌わせるために膨大な「努力」をしてきたことの成果でもある。

東欧諸国でソ連軍を侵略者扱いしてみたり、墓に落書きしてみたり、像を倒してみたりといったことを無神経に傍観していた欧州諸国は、自分たちが何に向かっているのかわかってない。

 


 


インチキ史観が問題だということは、ロシア当局も気づいていて、プーチンなども再々語っているし、ロシアの中での教育体制はそれはそれなりに考えられているようではある。

最近では、旧ソ連の中の諸国(CIA)向けの教育機関にも米の財政援助なるものがあるという記事があった。パトルシェフさんが言っているので安全保障上の問題として対応を考えるという意味だろうと思われる。

11 月 3 日 15:36 更新
パトルシェフ: ソ連の歴史について歪んだ理解を与える CIS 向けの米国の財政教科書
https://tass.ru/politika/16235453

突っ込んでいるのは、もちろん米だけではなくて、EUもそうだし、一部は日本もそうだと思う。日本も中央アジア諸国に対して金持ってでかけていってる。そこで、我々は共にソ連の被害を受けたみたいなことを恥ずかし気もなく言ってた人がいたりする。

それが果たしてどこまで続くのかはわからないけど、当面、この暗黒面の「成果」は持続するだろうとは思う。

欧州各国でソ連軍の碑をなぎ倒し、ソ連の人たちの墓を荒らしまわる光景ももちろんこの暗黒政策の「成果」。

だがしかし、今週見たこの出来事などを見るに、狂人化のレベルは計り知れず、普通の人はドン引きするレベルに達してないか?ではある。




ドイツのハンブルグの戦没者の墓の管理団体みたいなところが、ソ連兵士として埋葬されている墓を、ロシア人とウクライナ人を分けるとか言い出してる。

多くの場合、ただソ連兵士、ロシア人としかプレートにないが、生まれた場所で分けられると考えているらしい。

Luebcke estimated. German and Western Allies note their nationality only as “Russian” or “Soviet,” but he said the VDK would try to distinguish Ukrainians by their birthplace, such as Kiev. 


同じ作戦で同じ部隊で死んでいった、死んでいった時仲間だった人たちを分ける権利がどうしてあんたにあるの?と驚く。マジで心が痛む。

ヨーロッパには、非人間的というより、化け物になってるって感じの人が少なくとも本当にいる。


ということで、今週はナチ化の成果を前にした禍々しい世界を見た思いだった。同じように心をむしばまれないよう気をつけよう。


■ その他世界

ロシアの方は別に世界が壊れている感じはない。ミサイルは枯渇する、枯渇すると言われて9カ月まだまだガンガン撃ってるし、経済政策に困窮しているという話しも見てない。

むしろ、G20とかASEANで、ラブロフは元気だし、西側世界以外の国は別にロシアに制裁かまして得られるものもないし、そんな気もない国ばかりじゃないのよ、というのが予想された通りに判明した。

アムール川の鉄道輸送も始まり、ロシアと中国の取引高はさらに増加が見込まれる。

Russia, China launch traffic on the first-ever railway bridge across Amur River

アゼルバイジャンとロシアの交易も増加し、イランとの関係もOK。
Azeri Prime Minister calls transport and transit key sectors in cooperation with Russia

イランは現在襲われている最中ではあるけど、それはつまり、ロシア、アゼルバイジャン、イラン、インドが友好関係をしっかり結ぶような世界が西側にとって大ピンチだからこそそうなる。そうなら、しっかり結べばいいだろう、ってだけの話。




そう考えてくると世界はそれほど狂ってない。集中的に変な人たちがいるだけ。軍事はロシア参謀本部の人が考えるしかないので私たちは外の人たちでしかない。私たちが、この狂人世界、あるいはclown world(道化師の世界)の永続を願わないために何ができるかといったら、この世界観にのまれないことだと思う。




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4 コメント

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ゼレンスキーが梯子外されたミサイル騒動 (ローレライ)
2022-11-20 06:40:08
ウクライナがポーランドにミサイル落とした!事はバイデンも認めて,ポーランドで反ウクライナデモが無いのが不思議な状況になった!
ゼレンスキーが梯子を外された瞬間だった。
不発だったウクライナ満州事変 (ローレライ)
2022-11-20 11:43:03
ミサイル事件きっかけにヨーロッパNATOがウクライナ呼び込み計画が見てとれた!
しかし不発に終わった!
Unknown (Rolling Stone)
2022-11-20 22:39:56
TAKUMI様、こんばんは。

ゼレンスキー大統領の発言について、『スッキリ!』で彼の発言は切り取り報道だと指摘され、
「ウクルインフォルム」の記事によると
(なぜかサーバーエラーになってしまうのですが、リンク先としてこちらが紹介されていました)
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3616036-zerenshiki-yu-da-tong-lingporandohenomisairu-zhe-dannitsukisorega-sitachinomisairudenakattakotowo-yitteinai.html

彼がポーランドに着弾したミサイルを「ロシアのミサイル」だと改めて断言した事実はないとのことです。

しかし、そうであるならば、何故、ゼレンスキー大統領の第一次発言を確認しているはずのハンガリー首相府や、ロン・ポール研究所が、彼の態度は軽率だったと批判しているのか謎です。
http://ronpaulinstitute.org/archives/featured-articles/2022/november/16/ukraine-tried-to-trick-nato-into-starting-world-war-iii-after-it-accidentally-bombed-poland/ 

また、ゼレンスキー大統領の発言について切り取り報道をするなと言うなら、同じくプーチン大統領の発言も一部だけを切り取らず、その背景まで含めて報道しないと辻褄が合わないのではないでしょうか。
(なお、インドのモディ首相は今年9月、プーチン大統領を公然と「今は戦争の時ではない」と非難したわけではないのにもかかわらず、西側メディアに「プーチン氏に苦言を呈した」と評されてしまい、インドの新聞が戸惑いを見せていました)

Modi didn’t publicly shame Putin at SCO summit. The western press read it wrong
https://www.newslaundry.com/2022/09/17/modi-didnt-publicly-shame-putin-at-the-sco-summit-the-western-press-read-it-wrong
ウクライナミサイルのポーランド着弾を時系列でみると、 (宗純)
2022-11-25 12:13:03
自衛隊幕僚学校教官の伊勢崎賢治が「危険なトリップワイヤー(仕掛け線)国家」だと指摘してるポーランドとバルト3国は、11月15日のウクライナA300ミサイルのポーランド着弾早々に、すぐさまNATO(米軍)の介入を主張していた。
ところが翌16日には何故か逆にアメリカが否定的な見解を発表するが、ポーランド上空には米軍偵察機が旋回していてポーランド領へのミサイル着弾の一部始終を最初から最後までモニターしていたのですから、マスコミ公式発表は???
そしてその翌日の17には2014年7月17日のマレーシア航空撃墜事件でロシア人犯人説をオランダが発表しているが、これは当事者のロシアもマレーシアも排除した一方的なもの。反露プロパガンダ以上に意味がないインチキな代物なので、それならウクライナはオランダ判決日から逆算して、その2日前にミサイルをポーランド領に打ち込んで援護射撃したと解釈する方が辻褄が合います。
TBSテレビのサンデーモーニングで御用有識者は「ロシア軍がベラルーシから巡航ミサイルを発射して、ウクライナが迎撃して失敗したらしい」と何の根拠も示さず喋っていた。
ところが、
常連さんのキャスターは逆に(NATO介入目的で)「ウクライナが故意に行った」(まさに謀略事件)可能性を示唆したのですから驚いた。森元総理の「ゼレンスキーがウクライナ人を苦しめる」発言もあるが、米中間選挙が終わったら唐突に風向きが大きくかわっていたのです。現代ビジネスは米中堅選挙翌日の9日に米軍制服組トップがウクライナ和平を言い出したと報じてる

誰よりもウクライナを知っているアメリカ軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、単にロシア軍巡航ミサイル迎撃の失敗(単純な過失)だったのか、
それとも、最初からNATO介入目的の偽装工作なので、ポーランドの小さな人口500人の住宅を狙ったテロ行為だったのか?(この場合は対空ミサイルの標的のロシア軍巡航ミサイル自体が存在しないので丸々テロ行為)
これは結果が同じでも一方は過失致死で、もう一方は極悪戦争屋集団によるテロ(凶悪犯罪)と月とスッポン以上に別物ですよ。

今回アメリカを含めて全員が触れたくない。見ざる聞かざる言わざる「知らぬ存ぜぬ」で押し通すのは当然だが、逆の立場のロシア側でも同じ態度なのが腑に落ちない

ウクライナ側の自作自演の謀略事件の可能性が高いが、
ほぼ同じことが、ウクライナ最大のザポロジエ原発を砲撃する危険極まる不可解な騒動をIAEAが何故か犯人を特定したくない。この不思議もウクライナのネオナチ親衛隊テロリストを応援しているとすれば納得です。

みなさん良くご存じのように、
そもそもが2015年1月の世界が騒然となったISIS「イスラム国」の胡散臭い人質斬首のネット配信。サウジアラビアの唯一の娯楽は広場での公開処刑なのですから、丸々インチキ
そしてロシア軍が満を持してシリア政府の要請でISIS「イスラム国」退治に参戦したのが腹立たしいヤラセ人質斬首騒動から半年後の2015年9月。
あっという間にアメリカ軍やCIAの秘密傭兵組織だったイスラム教テロリストのインチキ「イスラム国」を壊滅させてシリアのアレッポを解放している。今回はほぼ7年前と同じ出来事(胡散臭い二番煎じ)がウクライナで起きていた。(★注、今回一卵性双生児のように全く同じ出来事が起きて世界が大騒ぎしているのである。ところが、違いはロイター通信などリベラルメディアのインチキ斬首の「大宣伝」が先(ロシア軍参戦が後)だったが、今回のウクライナの場合はロシア軍侵攻が先でネオナチによる人質殺害が後だったとの時間差程度。基本的に何の意味もない)

5年の時間差があるだけで、ISIS「イスラム国」退治のロシア軍シリア参戦と、今年2月24日のロシア軍ウクライナ侵攻の特別軍事作戦(警察活動)は、見かけが違っていると偽装しているだけでまったく同じ行動です。別々に生まれた一卵性双生児

アラブの春の2011年から始まっているシリア内戦では、今回と全く同じで欧米リベラルメディアや有識者たちが天まで持ち上げていたシリア民主化勢力の中身が、実は米軍傭兵組織のISISイスラム国だったことが現在は暴かれている。疋田天功も真っさをの手品だが、2回も続ければネタがばれるのは当然です。

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