午前10時の映画祭企画にて、TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ジム・ウールス
原作:チャック・パラニューク
製作総指揮:アーノン・ミルチャン
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ=ボナム=カーター
音楽:ケミカル・ブラザーズ(ダスト・ブラザーズ)
主題歌:ピクシーズ
配給:20世紀フォックス
製作:リージェンシー・エンタープライズ
上映時間:139分
スポ根もののボクシング映画かと思いきや、全然違うではないか。
意表を突かれた、面白すぎる!!
オープニングからいきなりやかましいケミカルブラザーズの音楽が始まる。
偶然にも昨日、ケミカルブラザーズ調べてたとこだったので驚いた。
最初から主人公の行動が面白すぎる。
安心するために自分より下にいる人たちの会合にわざわざ顔を出す。
自分ももし一度でも顔を出したら、はまるかもしれない。
結核や感染症の会合には、足を運びたくない気がするが…(差別的発言か)
同監督作では最近の『ゴーン・ガール』は観ているが、なるほど監督の作品の傾向がなんとなく分かった気がします。
もちろん、映画だから冷静になると突っ込みどころ満載だが、下級層やエッセンシャルワーカー達のグローバリズムに対する不満を表現しているというのは分かりやすい。それはブラピ演じるタイラーが直接発言していること。
驚くのは、公開年の翌々年、映画の内容が現実のものとなったことだ。
同時多発テロの光景とラストシーン。
本国ではテレビ公開できないそうだが、そりゃそうだろう。
さらに度肝を抜かれたのは、町山氏のAmazon Musicにおける同時視聴解説において、実際に映画の真似をして日本含め世界中にファイト・クラブができてしまったということ。(今はブームは消え去った模様)
エドワードノートン以下の貧弱体質の俺が参加したら一撃で死ぬだろう。
肉体性を求めるという意味では、コロナ禍にまた流行りだしたりしてな。
事務局オフタイムの現代版の『時計仕掛けのオレンジ』という宣伝文句に納得だ。
いやあちらは仮想の未来が舞台だが、現代を舞台にした本作の方が影響力は強い。
日本人からすると、オウム真理教を観ているような気分になりましたね。
集団心理がうまく表現できているような気がします。
伏線とかすべて分かりやすいうえにうまくできてるのが良い。
ところで最後口に銃発射したのに、なぜ死なないんですかね…
全部ジサクジエンなのですから、描写どおりに捉えてはいけないのかも……。
理想だったが暴力的な自分(タイラー)を律して、乗り越えられた、と見ればまぁ納得?できますかね。
痛みと暴力から優しさとは強さだと知る……こう書くとなんだか平凡ですけど。
チャック・パラニュークの原作小説も読まないといけませんね。
面倒くさいので原作は読みませんw