遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

松本花奈監督『明け方の若者たち』

2022-01-13 00:22:01 | 映画を見てきた

2022/1/12

・就活が終わって付き合い始めた男女が、恋愛と自由を謳歌する話。

・監督は1998年生まれ。登場人物も若い。まさに人生の明け方の若者たちによる話。

・就職が決まった人たちの飲み会から始まる。勝ち組を宣言して盛り上がる大学生たち。

・実際には就職が決まったことより、卒論や就活のことを気にしなくていい時間を獲得したことが大きい。

・夢と現実を描いているけど、経済的に何の苦労もないところからスタートできる選択肢のある人たちの話。

・ただ、根拠のない万能感や、恋愛まわりの話とか、全然彼らと違う人生を過ごしている自分でも身に覚えがないこともない。仮にうまくいっていたほうの自分とも言える。単純な話、うらやましい。

・連中が大きなことを言ってる場所が、どう見ても学生向けの安い飲み屋というのも親近感が沸くんだと思う。

・二人は順調に仲を深めていく。しかし、二人がいちゃいちゃすればするほど、終わりの予感が強くなる。

・窓の外からセックスシーンを撮ると、誰かに覗かれているように見える。

・『6年愛』や『花束みたいな恋をした』と同じ感覚で見ていたら、うまく変化していた。景色が過去にさかのぼって刷新されていく感じ。

・それ以外は、どこにでもあるような若者の恋愛を始まりから描いていてシンプルな構成。

・最初のうちは、こんなに人生の一番いい時期を描いて、このあと落ちていくだけなのに、どうやってまとめるんだろうと思いながら見る。

・年齢を重ねるほど、人生で一番幸せだと思える可能性は減っていくものだけど、そのぶん思い出は増える。

・だから人間年をとっても絶望せずに生きていけるのかと、自分よりはるかに若い人たちに教えてもらった感じ。

・スマホをどこかに忘れてもニヤリとできてしまうんだもの。

・二人を演じていたのは北村匠海さんと黒島結菜さん。いちゃいちゃしているのがとても楽しそう。

・もう一人の重要な役、二人の友人役の井上祐貴さん。よくラブコメに出てくる「とても高校生に見えない頼りがいのある高校生」っぽくてよかった。

・後半、ヒロインが変わってたと思う。


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