とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020秋・京都トレイル:1日目哲学の道~比叡山~玉体杉

2020-11-24 23:22:07 | マラソン
先週末、2018年の秋から始めた京都一周トレイルの最終回が終わり、全長80キロの全コースを完全につなぐことが出来た。最終回は、哲学の道入り口から比叡山を通り、大原経由で鞍馬までの30キロ弱のコースだ。ただ、1泊2日の日程ではやや物足らないので、京都トレイル以外のコースも走り、トータル38キロで終了した。

1日目は、まず京都駅に8:30に集合する。参加者は、全部で11名だ。京都駅からは、市バスで銀閣寺道のバス停を下車後、歩いて“哲学の道”の石碑まで行く。京都一周トレイル東山コースの51番の標柱がある場所だ。昨年のゴールだった場所であるが、今回はここからスタートする。


銀閣寺のすぐ前だが、銀閣寺には寄らず、市内のロードを走る。


日本バプテスト病院の脇からは、直ぐに登山道になる。


直ぐに、静かな神社の境内になる。北白川大山祇神社(きたしらかわ おおやまづみじんじゃ)だ。独特の雰囲気で、京都人でも知っている人が少ない神社だという。御祭神は、大山積神・山霊の神々である。


北白川大山祇神社からしばらく進むと、開けた場所に出る。「東山三十六峰」の七番目の峰に当たる茶山の山頂だ。


“清延山茶山”とも呼ばれるこの峰は、京都の豪商である初代茶屋四郎次郎が別荘を構えていたことに由来するらしい。


次に現れたピークは、「東山三十六峰」の八番目の峰となる瓜生山だ。奥には、朱色のお堂が祀られている。


瓜生山は、、勝軍地蔵山とも呼ばれる。山名は、山に現われた牛頭天王がキュウリを好物としたことから山名が生まれたとされている。応仁の乱後に、将軍足利義晴がこもった古城跡でもあり、お堂には勝軍地蔵が安置されている。


その後は、ふかふかの落ち葉の道をサクサクと踏みしめながら進む。




66番の標柱から水平の林道を進むと、石の鳥居がある67番の標柱に出る。明るい広場になっていて、いくつかの分岐に分かれている。


我々は、京都一周トレイルの68番方面に向かう。ところどころで紅葉が見られる。


西側の展望が開けてきた。宝ヶ池や国際会館方面が良く見える。


奇妙な形の巨木。折れた枝の上から別の種類の木が生えているようにも見える。


著しい数の倒木の中を進んで行く。登山道の上だけは、頭が当たらないよう伐採されているようだ。


急登を喘ぎながら登っていくと、やっとケーブル比叡駅が見えてきた。4年前は、このケーブルに乗って比叡山に登ったことを思い出した。


ケーブル比叡駅前のHIEIZANの文字を入れて記念撮影。ちょうど、お昼にも近い時間になっていたので駅舎の中で昼食休憩する。


30分ほど休憩して、先に進む。


見晴らしがよい場所では大勢の観光客が休憩していた。石仏がいくつも置かれていたのが印象的だ。


比叡山延暦寺の境内の中に入っていく。石段の登りが結構キツイ。


浄土院の横を通る。


少し中を覗くと、石庭が見事だ。


釈迦堂では、内陣特別公開が行われていた。


石仏がいくつも並んでいる道をさらに進んで行く。


しばらく比叡山ドライブウェイと並行して進む。「二河の白道 極楽への道」という看板が目に付いた。どういう事だろうと気になって調べてみた。
“二河”は、怒りを示す火の河と貪欲を示す水の河のこと。“白道”は、二つの河に挟まれた極楽の彼岸に到達する白い道のことで、両側から火と水が迫り、後ろからも追っ手が迫っている中で一心にその道を進むと、ついには極楽浄土へたどり着いたことから、煩悩にまみれた人でも念仏一筋につとめれば悟りの彼岸にいたることを説いたもの。


13時過ぎ。北山東部コースの12番標柱の手前にある玉体杉に到着する。比叡山籠山修行の一つに「千日回峰行」がある。回峰中、行者が唯一腰をおろすことが許されるポイントが、この玉体杉だ。行者はここで休息するわけではなく、ここから京都御所に向かい、天皇(玉体)の安寧と、国家の安寧をもたらすための加持を行う場所なのだ。


「2020秋・京都トレイル:1日目玉体杉~大原三千院~寂光院前」に続く。

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