「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「風を受けて」

2020年08月09日 | 家族・孫話

            
             8月9日、11時02分 長崎に向かって黙とうを捧げる

コロナ禍真っ最中の夏休みは、極めて短期間となった。
広島県に住む孫ちゃんは、小学校で初めて迎える夏休み。広島県教委の方針で、例年に比べるとホンの束の間の夏休みでしかない。
貴重な夏休みに入った最初の日曜日、何はともあれ里帰り。いろんな遊びが待ち構えている。そんな中の一つが、じいちゃんとのお散歩である。

ハスの花を見に行こうと声をかけると「やった~!」と喜ぶ姉妹。いつもの田舎の田んぼ道をいつものようにただぶらぶらと歩くだけ。
それでも、彼女たちの目には何かと新しい発見があるらしく「じいちゃん行こ行こ」と手を取りに来る。
お姉ちゃんはさすが1年生。メモ用紙と鉛筆を持って出かける。「発見したものを書いて母さんにほうこくするんよ」。殊勝なことをいう。

最初がちっちゃなカエル、トンボ、コスモス、ハスの花のピンクや真っ白。「あのピンク色はなに?」「あれはね、タニシの卵なんよ」と、かれこれ10年前に、孫三兄弟から教えられた通りをこの孫姉妹に教え継ぐ。お姉ちゃんのメモ用紙が次々に埋まっていく。

その時、防災スピーカーから「長崎原爆投下に合わせて黙とうを」のアナウンス。10分後の午前11時02分に流れるサイレンに合わせて黙とう。
二人ともじいちゃんの言う方角に向かい、ちっちゃな手を合わせて黙とう。「もくとうってなに?」質問が来る。それらしい言葉で簡単に説明すると、また新たな発見のメモが始まる。「あの鳥はな~に?」「あれはアオサギというんよ」。そんな会話で1時間足らずではあるが、太陽直下のお散歩を終える。

            
田んぼのあちこちに、ピンクや真っ白のハスの花が、今を盛りと咲いているくらいで、別に何があるわけでもない。でもそれは、都会の自分たちの住んでいるマンションの10階の生活とは違う魅力なのであろう。
また、広島の原爆投下は地元故やがて耳にするであろう。そこに長崎の原爆投下も重なって「原子爆弾の恐ろしさ」を感じて、核なき世界に向かう気持ちを持ってくれると有難い。そうなれば今日の散歩もあながち無駄にはなるまい。この子たちの将来に、核戦争などというバカげたことが起きないようひたすら願う。

家に帰ったらすぐに丁寧に手洗いを済ませ、先ずは梅ジュース一杯。そして早速ばあちゃんとお母さんへ、発見メモの報告が始まった。

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