ねこ庭の独り言

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学校は変われるか - 4 (児童の権利条約)

2020-11-17 17:25:42 | 徒然の記

 11月4日以来、日本の学校教育に関する本を読んでいます。以下の通り12冊ありましたが、やっと4冊を読み終えたところです。( 青字で表示した本です。 )

  1. 『教育への告発』          2. 『いま教育を問う』

  3. 『いじめと不登校』         4. 『昭和教育史の証言』

  5. 『教師』              6. 『いじめ・不登校』

  7. 『ジャカルタ日本人学校の日々』    8. 『教なき国民は滅ぶ』

  9. 『教育問答』           10. 『学校は変われるか』

  11. 『日本の教師に伝えたいこと』   12. 『学校崩壊』

 あと7冊残っています。然るに新聞では、日々大きな事件が立て続けに報道されています。どれも私たちの暮らしに直結する、重要な問題です。思いつくままに、あげてみます。

 「武漢コロナの世界各地での再流行 ( 景気の先行き、オリンピック ?  )」、「米国大統領選挙の不正投票疑惑 ( 決まらない大統領 )」、「千葉県知事選の迷走  ( 自民党の混迷 )」、「秋篠宮様立皇嗣の礼 ( 真子様の婚約問題 )」、「皇位継承者に関する国会審議 ( 旧宮家復活・女性宮家 ) 」、「憲法に関する国会審議 ( 国会任せの菅総理 )」などなど、目の離せない事案が並びます。

 どれ一つとっても、歴史に残る大きな問題ですから、「温故知新」の読書を続けていて良いのかと、立ち止まりたくなります。しかし私は、これまでの経験から、学んでいます。

 「過去をしっかり見ると、未来も見えてくる。」

 良書も悪書も、私の知らない事実を沢山教えてくれ、それを通して現在を眺めると、マスコミが伝えないものがあることに気づきました。学校で教えられたことや、有名な学者の意見にも、間違いがあることを発見しました。賢くなったのかどうか、それは分かりませんが、報道や教育や書物が、世論を誘導したり、操作したりしていることを知りました。

 だから迷いを捨て、本日も、菱村氏の著書に戻り、ブログを続けると決めました。

 平成6、7年の頃、「児童の権利条約」についても、日教組は政府と対立していました。仕事に忙しかった私は、なぜ揉めているのか、分からないまま、今日まで来ましたが、氏の本を読み、やっと理解できましたので、愚かな日教組の闘争記録として、ブログに残したくなりました。

 「平成元年 ( 1989 ) 年に、国連総会において、『児童の権利に関する条約』が満場一致で採択された。」「翌年から、各国の署名が開始され、」「日本は平成6年に、批准を終えた。」

 「条約の前文の趣旨から見て、条約の狙いが、飢え、貧困、疾病、戦争など、」「極めて困難な状況の中で生活している児童に、生きる権利や、」「健やかに育つ権利を、保障しようとするものであり、」「主として発展途上国における、児童の権利の保障に主眼を置いている、」「ということは、言えるであろう。」

 この条約に対して、学校はどのように対応すべきかについて、日本では「子供派」といわれる勢力が生まれたというのが、氏の説明です。簡単に言えば、子供派というのは、日教組内の反日・左翼勢力のことです。

 「子供派の見解によれば、この条約において " 子供 " は、」「権利を有し、行使する主体として位置づけられている、と見る。」「だから権利条約の批准により、今後学校は、」「子供の自決権を尊重しなければならない、と説く。」

 「例えば、髪型や服装への規制が難しくなり、日の丸や君が代の指導もできなくなる。」「指導要録や内申書の開示を、拒否できなくなる、」「などといった見解が、唱えられる。」「中には、教育課程の編成や、教科書の選択なども、」「子供の意見を聞かなくてならないと言った、極端な見解まで出てきている。」

 反日・左翼勢力が国連の決定を利用し、日本の政治を揺さぶり出したのは、この時からだったのでしょうか。「慰安婦問題」、「軍艦島の世界遺産登録」、「アイヌ民族問題」など、韓国が大騒ぎし、中国が支援し、アメリカが黙認するというパターンで、日本が攻撃されるようになっています。国内では、国を愛する私たちのような人間を嘲笑うように、反日・左翼学者や政治家がこれに協力し、マスコミも支援します。

 だから私は、これに関する氏の反論は、甘過ぎる気が致します。

 「このようにわが国では、条約がもっぱら学校との関係で議論されているが、」「どうやらこれは、日本に特有の現象のようだ。」「欧米では、学校教育の問題より、」「むしろ親子の関係のあり方の方が、問題になっている。」「条約は内容的に、国と子供の関係、子供の養育と親の責任などについて、」「規定している。」「日本のように、学校当局と生徒との関係において捉えるのは、」「特殊な見方ということに、ならないか。」

 日教組が政府との対決をやめ、協調路線に転換したとは言え、すぐさま左翼勢力に歩み寄って良いものか、疑問でなりません。前川喜平事務次官の生まれる土壌が、作られ始めているような気がして来ました。

 「児童といえども、自分の意見を表明できる段階になれば、」「意見を述べることが認められるべきで、」「それを学校が、抑圧するようなことはあってはならない。」「しかし今後すべての学校運営が、児童の意見を聞いて決定されなければならない、」「と言うのは、極端に過ぎよう。」

 「おそらくどこの国でも、学校教育では、教育目標を達成するため、」「児童・生徒に対し、一定の制約を課すことは、」「必要だと考えていると、思う。」「条約の批准により、こうしたこととができなくなると、」「そんなことを考えている国があるとは、私は寡聞にして聞いたことがない。」

 物わかりの良い役人が、結局は反日・左翼勢力を勢いづかせ、今日の有様を招いた一因です。これに関する限り、鷲野氏の率直な怒りに賛同します。

 「彼らは、都合により豹変する。」「この後、またどのように豹変するか分からない。」「こんな烏合の集団に、日本の教育を任せることはできない。」

 「教育を任せられるのは、文部省でもない。」「日教組でもない。」「任せられるのは、われわれ日本人の自覚しかない。」「それが今、芽生えつつある。」「時代が動いている。」「日本人は今、生まれ変わる時である。」

 反日・左翼勢力に甘い氏が、さらに危機感のない話をしていますので、次回はこれについて述べます。

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2 コメント

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Unknown (あやか)
2020-11-17 21:17:38
確かに、『児童の権利条約』は、国連で決定され、わが国も批准しております。
しかし、この条約が制定された背景は、主として開発途上国における著しい児童虐待を念頭において
制定されたものです。
酷い貧困や飢餓、戦争、内乱、児童の人身売買などの激しい児童人権蹂躙から救うべきだという悲願による条約です。
したがって日本など先進国の実情には合わない点もありますが、
先進諸国は、これを人類全体の共同責任であるという見地から制定に協力したわけです。

ところが日教組は、この条約に恣意的な解釈をしており、
児童には、学校教育や校則にも、みだりに異議申し立てをする権利が有るかのような、おかしな解釈をしている者がおります。
もちろん、そんな権利を認めたら教育は成り立ちません。
 (ただし、日教組の先生でも、そこまでむちゃくちゃな解釈をする人は少ないですが、、、、)

●しかし国連での条約を批准をする場合は、それが、本当に日本の現状や立場に合致しているか、
政府や外務省は、もっと慎重に考えていただきたいですね。
苦い思い出 (onecat01)
2020-11-17 22:33:56
 あやかさん。

 子供の権利条約との日教組の活動について、私には苦い思い出があります。

 息子たちも、無縁でなかったようで、熱心な先生と父兄に、影響されていました。多感な時期に、人権や平和を、反日、反権力の思考で語られますと、傾いてしまいます。

 自主憲法制定と皇室の護持の二つは、息子たちに中でどのようになっているのか。日教組への不信感は、残り続けています。

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