女装子愛好クラブ

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「少年探偵団」(江戸川乱歩)

2021年12月06日 | 女装小説
子どもの頃、夢中になって読んだ少年探偵団シリーズ。
このなかには小林少年が女装して二十面相と対峙する場面が多々あります。
そして小林少年を可愛い少女に変身させたのは、師匠である明智小五郎氏です。
さらに明智氏に「女装させろや....」と囁いているのは、作者の江戸川乱歩なのです。

「少年探偵団」(江戸川乱歩)

 ああ、なんだか心配ではありませんか。怪盗二十面相は、どんな魔術によって、黄金塔をぬすみたそうというのでしょう。
 名探偵は、はたしてそれをふせぐことができるでしょうか。探偵と怪人の一騎うちの知恵くらべです。悪人は悪人の名まえにかけて、名探偵は名探偵の名まえにかけて、おたがいに、こんどこそ負けてはならぬ真剣勝負です。

 それと知った助手の小林少年は、気が気ではありません。どうかこんどこそ、先生の手で二十面相がとらえられますようにと、神さまに祈らんばかりです。
 「先生、何かぼくにできることがありましたら、やらせてください。ぼく、こんどこそ、命がけでやります」
 大鳥氏がたずねてきた翌日、小林君は明智探偵の書斎へはいっていってお願いしました。
 「ありがとう。ぼくは、きみのような助手を持ってしあわせだよ」

 明智はイスから立ちあがって、さも感謝にたえぬもののように、小林君の肩に手をあてました。
 「じつは、きみにひとつたのみたいことがあるんたよ。なかなか大役だ。きみでなければできない仕事なんだ」
 「ええ、やらせてください。ぼく、先生のおっしゃることなら、なんたってやります。いったい、それはどんな仕事なんです」
 小林君はうれしさに、かわいいほおを赤らめて答えました。
 「それはね」
 明智探偵は、小林君の耳のそばへ口を持っていって、なにごとかささやきました。
 
 「え? ぼくがですか。そんなことできるでしょうか」
 「できるよ。きみならば大じょうぶできるよ。ばんじ、用意はおばさんがしてくれるはずだからね。ひとつうまくやってくれたまえ」
 おばさんというのは、明智探偵の若い奥さん文代さんのことです。
 「ええ、ぼく、やってみます。きっと先生にはめられるように、やってみます」
 小林君は、決心の色をうかべて、キッパリと答えましたl
 名探偵は何を命じたのでしょう。小林君が「ぼくにできるでしょぅかりと、たずねかえしたほどですから、よほどむずかしい仕事にちがいありません。いったい、それはどんな仕事なのでしょうか。読者諸君、ひとつ想像してごらんなさい。


>読者諸君、ひとつ想像してごらんなさい。
といわれてもねえ、純真な昭和の時代の小学生は小林少年が女装するなんて考えやしませんぜ。
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